日本電子株式会社応用研究センター
〒196-8558 東京都昭島市武蔵野三丁目1番2号
URL:
http://www.jeol.co.jp
2005年3月28日(月)午後5時〜3月30日(水)午後2時30分 2泊3日
小さい物をはっきり見たい、という素朴な要求から出発した顕微鏡の考え方は、17世紀の光学顕微鏡から20世紀に電子顕微鏡へと発展しました。電子顕微鏡は、光学顕微鏡では観察不可能な微小な構造を鮮明に観察することができ、私達が想像もつかない原子の世界までも追求できる人類の発明した画期的な道具として世界中で活躍しています。
原子の世界を観察する基礎にあるものが、まず「物質をナノメートル(1ナノメートル:10億分の1メートル)のレベルでしっかりと観る」技術です。この「ナノメートルのレベルで観る」ための装置が透過電子顕微鏡や走査電子顕微鏡です。
今回のキャンプでは、これらの装置の原理や応用を学び、実際に自分でこれらの装置を操作して様々な試料を観察しました。
スプリング・サイエンスキャンプを終えて
神奈川県立湘南高等学校2年生
私はナノテクノロジーへの興味からこのプログラムに参加しました。そのイメージしていた内容というのは、カーボンナノチューブなどについての説明だと思っていました。その為、今回の内容は正直には予想と違っていたのです。私はカーボンナノチューブなどを知り、それらへの理解を深めたいと思っていたため、電子顕微鏡についてはあまり考えていませんでした。しかし、講義を聞いた時に自分の知識の少なさに気づきました。電子顕微鏡は電気を使ったスゴイやつ。その程度にしか考えていなかった為、その仕組みなどがわかった事でこの分野への興味が一気に沸き上がったのです。又、自分が知っていたのはナノテクノロジーの内の一つの分野についてであって、この技術にはもっと多くの分野があるという事もわかりました。まさに世界観が変わったようでした。
今回のプログラムは実習をメインとしていたようですが、私はこのように講義にもっとも感動したのです。知る事が一番の目的で、体験はそれのプラスと考えていました。その為、私は少し物足りなさも感じました。もっと細かく仕組みやその応用性などについて学びたかったです。プログラムの間に研究者の方々にお話いただいたりした事がとてもためになりました。今までの疑問や、新しくできた疑問に答えていただけたので、とてもよかったです。
今回のサイエンスキャンプで私はとても多くの考えの変化がありました。これをうまく利用して、これからも科学者を目指していこうと思います。
第1日目
(3月28日)
17:00
〜
17:30
集合【宿舎】
18:00
〜
19:00
夕食
19:00
〜
21:00
参加者&引率者ミーティング
第2日目
(3月29日)
7:30
〜
朝食
8:20
〜
9:00
会場へ電車・徒歩で移動
9:00
〜
9:30
開講式、プログラム説明
9:30
〜
11:00
実習装置の動作原理、応用分野の解説
11:00
〜
12:00
実習(試料作成)
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
16:30
実習
16:30
〜
17:00
実習のまとめ
17:00
〜
18:00
懇親会(夕食)
18:00
〜
18:30
宿舎へ電車・徒歩で移動
19:00
〜
21:00
参加者&引率者ミーティング
第3日目
(3月30日)
7:30
〜
朝食
8:20
〜
9:00
会場へ電車・徒歩で移動
9:00
〜
11:00
実習
11:00
〜
12:00
装置見学
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
13:30
工場見学
13:30
〜
14:15
まとめ、ディスカッション
14:15
〜
14:30
閉講式
14:30
解散【センター】
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振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
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