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魚類生態学入門コース〜魚の子供達に焦点を当てて〜

キャンプ会場

国立大学法人京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所
〒625-0086 京都府舞鶴市長浜無番地
URL:http://fserc.kais.kyoto-u.ac.jp/


キャンプ会期
2005年3月19日(土)午後2時〜3月21日(月・祝)午後1時30分 2泊3日

キャンププログラム
 
日本人が大好物にしているスズキやヒラメなどの沿岸魚類の多くは初春に産卵し、その子供達である稚魚はごく浅い沿岸域を成育場として育ちます。この時期の生き残りによって資源量が決まると言っても過言ではありません。今回のキャンプでは、実際に調査船を使って海でこれらの稚魚を採集し、稚魚だけでなくその餌となるプランクトンや稚魚を食べてしまう捕食者の種類を調べました。また、スズキの稚魚を用いて、胃の内容物、生まれてからの日齢、成長速度などを分析し、魚類生態学入門コースを体験しました。  

体験感想
サイエンスキャンプから教わったこと
江戸川女子高等学校3年生
私がこのコースを選んだのは、今まであまり縁のなかった生物学に触れたみたいと思ったからでした。
なので魚に関しての知識はほとんどなく、最初先生方の講義を聞いていた時は、これからやっていけるのか不安が募る一方でした。しかし、実際に海の生物を採集し、観察したりしていくうちに、少しずつ海の生物の生態が見えてきた気がします。自分が考えていた以上に、生物達は自然にうまく適応し、他の種の生物と相互作用しながら生きていることに驚かされました。三日間、本当に発見と驚きの連続だったように感じます。その中でも特に印象に残ったことは、スズキの稚魚について調べたことです。1センチ程しかない体から、砂の粒ほどの耳石を取り出すのは本当に大変でした。ですが、やっとのことで取り出した耳石がテレビの画面上に映し出され、日輪がはっきりと見えた時には何とも言えない達成感がありました。
こんなに小さな魚でも、生まれてからの痕跡をちゃんと残していることに、胸が熱くなりました。そして、私が次に印象に残ったことは、魚の研究にも色々な工学の分野が関わっているということです。調査船の中には魚を調査するための様々な装置があり、先生方がそれらについて説明してくださるのを聞いて、とても興味を持ちました。大学に入ってから、それはどんなものなのか詳しく調べていけたらと思っています。このキャンプは当初の目的以上にたくさんのものを私に与えてくれました。直接魚に関する道に進むわけではありませんが、魚についてもっと知りたいと思っています。自分が進む以外の分野を見ることで、考え方や生方をもっと豊かに出来ると思いますし、何かのきっかけに成り得るかもしれないからです。このキャンプはそんなことを私に教えてくれました。熱意を持って指導してくださった大学の先生方、川上先生、四村さん、本当に有難う御座いました。この貴重な経験を、大学でも大いに活かしていこうと思います。

キャンプスケジュール
第1日目
(3月28日)
14:30 15:00 集合【大学】
15:00 15:30 開講式、ガイダンス
15:30 16:15 講義「魚類の成育場について」
16:15 17:00 講義「魚類稚魚の生態と行動」
17:00 17:30 実験所内見学
17:45 18:00 宿舎へ送迎バスで移動
18:30 19:30 夕食
19:30 21:30 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(3月29日)
7:00   朝食
8:20 9:00 会場へ送迎バスで移動
9:00 12:00 フィールド採集
12:00 13:00 昼食
13:00 15:00 生物種の同定と観察
15:00 16:00 胃内容物の観察
16:00 18:00 耳石の取り出しと観察
18:00 19:30 懇親会(夕食)
19:45 20:00 宿舎へ送迎バスで移動
20:30 22:00 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(3月30日)
7:00   朝食
8:20 9:00 会場へ送迎バスで移動
9:00 10:00 耳石日輪計数
10:00 11:00 データ取りまとめ
11:00 12:30 レポートまとめ、ディスカッション
12:30 12:45 閉講式
12:45 13:30 昼食
13:30     解散【大学】


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