我が国は、科学技術の振興により、豊かな国民生活や社会経済の発展及び産業競争力の強化を実現する「科学技術創造立国」を目指しています。
しかしながら、昨今我が国では、青少年をはじめとする国民の「科学技術離れ」「理科離れ」が指摘されています。また、科学技術が高度化、複雑化し、わかりづらいものとなったことも、その一因と考えられます。
この状況に対処するためには、青少年が科学技術に夢と希望を傾け、科学技術に対する志向を高める機会の充実が重要です。
スプリング・サイエンスキャンプは、ライフサイエンス分野、情報通信分野、環境分野、ナノテクノロジー・材料分野、エネルギー分野などの先進的な研究テーマに取り組んでいる大学、公的研究機関、民間企業を会場とした科学技術体験合宿プログラムです。全国の高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜3 年生)等を対象として、6〜15名の規模で春休みの3 日間かけて講義・実験・実習等をおこないます。
次の世代を担う若者が、先進的な研究施設や実験装置等が活用されている研究現場等で、第一線で活躍する研究者、技術者等から直接講義や実習を受けることにより、科学技術に対する関心と創造性、知的好奇心・探究心を一層高める機会を提供します。
様々な最先端の研究成果や研究施設・実験装置等を有する大学・公的研究機関・民間企業が、高校生、中等教育学校後期課程、高等専門学校生(1〜3年)等を受け入れ、それぞれの特徴を生かした実習・実験を主体とする科学技術体験学習、研究者・技術者との対話、参加者同士の交流を行いました。
大学(神奈川工科大学 工学部、新潟大学 脳研究所、京都大学 フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所、大阪工業大学 工学部 応用化学科、関西大学 工学部、鹿屋体育大学 体育学部)、公的研究機関(核燃料サイクル開発機構 敦賀本部 国際技術センター)、民間企業(味の素株式会社 ライフサイエンス研究所、鹿島建設株式会社 技術研究所、清水建設株式会社 技術研究所、東京電力株式会社 技術開発センター、株式会社東芝 研究開発センター、東レ株式会社 地球環境研究所、日本電子株式会社 応用研究センター、日本電信電話株式会社 横須賀研究開発センタ、パイオニア株式会社 総合研究所、浜松ホトニクス株式会社 豊岡製作所・中央研究所、株式会社日立製作所 日立研究所、富士ゼロックス株式会社 研究本部、松下電器産業株式会社 電池研究所、株式会社リコー 中央研究所)の21会場が、それぞれ6〜15人(計210人)を3日間受け入れ実施しました。
文部科学省
神奈川工科大学/国立大学法人 新潟大学/国立大学法人 京都大学/大阪工業大学/関西大学/
国立大学法人 鹿屋体育大学/核燃料サイクル開発機構/味の素株式会社/鹿島建設株式会社/
清水建設株式会社/東京電力株式会社/株式会社 東芝/東レ株式会社/日本電子株式会社/
日本電信電話株式会社/パイオニア株式会社/浜松ホトニクス株式会社/株式会社日立製作所/
富士ゼロックス株式会社/松下電器産業株式会社/株式会社リコー
財団法人日本科学技術振興財団
スプリング・サイエンスキャンプ会場/プログラム
人数
会期
「マイコン制御ロボットをつくろう」
神奈川工科大学工学部
8名
3月28日(月)
〜30日(水)
「脳を見る、知る、調べる」
国立大学法人新潟大学脳研究所
8名
3月28日(月)
〜30日(水)
「魚類生態学入門コース〜魚の子供達に焦点を当てて〜」
国立大学法人 京都大学
フィールド科学教育研究センター 舞鶴水産実験所
15名
3月19日(土)
〜21日(月)
「体験しよう!!光化学」
大阪工業大学工学部応用化学科
12名
3月23日(水)
〜25日(金)
「光で科学する!〜光で探る先端技術〜」
関西大学工学部
12名
3月24日(木)
〜26日(土)
「スポーツ科学の最前線〜FromGenetoGold〜」
国立大学法人鹿屋体育大学体育学部
12名
3月19日(土)
〜21日(月)
「意外と身近な放射線とナトリウム」
核燃料サイクル開発機構敦賀本部国際技術センター
10名
3月27日(日)
〜29日(火)
「アミノ酸を知ろう!味の科学〜昆布からグルタミン酸の抽出・分析&味の体感〜」
味の素株式会社ライフサイエンス研究所
8名
3月24日(木)
〜26日(土)
「みんなで造る未来の都市〜超高層ビルを造る技術に触れてみよう〜」
鹿島建設株式会社技術研究所
15名
3月27日(日)
〜29日(火)
「歴史的な建築の保存ワークショップ」
清水建設株式会社技術研究所
10名
3月28日(月)
〜30日(水)
「環境保全と資源・エネルギーについて考えよう」
東京電力株式会社技術開発センター
10名
3月28日(月)
〜30日(水)
「地球生態系の保全に向けて〜消えるインクの実験、化学物質で変化する細胞の観察〜」
株式会社東芝研究開発センター
2 コース
8名
(各4名)
3月22日(火)
〜24日(木)
「21世紀の地球環境改善へ〜水処理分離膜の技術〜」
東レ株式会社地球環境研究所
6名
3月28日(月)
〜30日(水)
「ナノメートルの世界を観る〜ようこそ『電子で観るナノメートルの世界』へ〜」
日本電子株式会社応用研究センター
9名
3月28日(月)
〜30日(水)
「最新のコミュニケーション環境を体験しよう」
日本電信電話株式会社横須賀研究開発センタ
10名
3月28日(月)
〜30日(水)
「次世代光ディスク技術を学ぼう」
パイオニア株式会社総合研究所
6名
3月23日(水)
〜25日(金)
「体感!『光』で何が解かり、何ができるのか」
浜松ホトニクス株式会社豊岡製作所・中央研究所
10名
3月28日(月)
〜30日(水)
「液晶ディスプレイとモーターのモノづくりの面白さを体験しよう」
株式会社日立製作所日立研究所
10名
3月28日(月)
〜30日(水)
「紙を超えマルチメディアで行く!コミュニケーションの未来」
富士ゼロックス株式会社研究本部
12名
3月22日(火)
〜24日(木)
「体験しよう!未来の電池の作り方」
松下電器産業株式会社電池研究所
8名
3月23日(水)
〜25日(金)
「デジタル・プリンティング・テクノロジーを探る!〜きれいな印刷技術の最前線〜」
株式会社リコー中央研究所
8名
3月27日(日)
〜29日(火)
応募締切日時点で、高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜3年生)等に在籍する生徒。
応募者は「参加申込書」に必要事項を記入の上、サイエンスキャンプ事務局に応募締切日必着にて送付。
開催時期
応募期間
応募締切日
2005年3月19日〜30日
2005年1月11日(火)〜2月16日(水)
2005年2月16日(水)
「参加申込書」にもとづいて、各プログラムの研究機関又は日本科学技術振興財団、アドバイザーが選考を行い、参加者を決定しました。
開催時期
選考結果通知日
2005年3月19日〜30日
2005年2月下旬
8,000円(実費の一部に充当)なお、自宅と会場間の交通費は自己負担。
各研究機関のサイエンスキャンプ担当者からなるサイエンスキャンプ運営委員会を開催し、サイエンスキャンプ実施内容、広報、選考方法、及び実施上の課題等を検討しました。
高校理科教員からなるサイエンスキャンプワーキング委員会を開催し、科学技術体験合宿プログラムの内容、参加者の引率、安全管理、及び実施上の課題等を検討しました。
また、キャンプ当日は参加者が充実したキャンプを送れるようにアドバイザーとして高校生等には理解の難しい学術用語や専門知識の解説、その日の体験活動のまとめ、キャンプ最終日に参加者による発表があるプログラムには発表準備の支援のほか、生活面でのアドバイスも行いました。
科学の普及教育、科学技術館の運営など科学教育の経験を有する日本科学技術振興財団職員がサイエンスキャンプ事務局員として、高等学校理科教諭、会場担当者と連携しながらキャンプの運営を行い、参加者をサポートしました。
スプリング・サイエンスキャンプの開催地は、山形、茨城、東京、神奈川、滋賀、大阪、高知、鹿児島の8都府県でした。
財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454 FAX. 03-3212-8449
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