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アミノ酸を知ろう!味の科学〜昆布からグルタミン酸の抽出・分析&味の体感〜

キャンプ会場

味の素株式会社ライフサイエンス研究所
〒210-8680 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1-1
URL:http://www.ajinomoto.co.jp/


キャンプ会期
2005年3月24日(木)午後5時〜3月26日(木)午後3時 2泊3日

キャンププログラム
 
自然界にはタンパク質の構成成分であるアミノ酸が人間の体を含めいたる所に存在しています。今回のキャンプでは、うま味の成分であるアミノ酸のひとつ“グルタミン酸”を昆布から抽出、精製してアミノ酸が身近に存在していることを体感するとともに、個々のアミノ酸の性質を利用する事により目的のアミノ酸がどの様に単離できるかを、アミノ酸分析を通して学びました。又、アミノ酸以外のうま味成分との相乗効果について体感しました。  

体験感想
短期集中!おみやげは経験
文京学院大学女子高等学校2年生
実験会場である味の素株式会社の研究所へ足を踏み入れたのは忘れもしない三月二十五日。始めにアミノ酸の予備知識と実験の手順の説明を受け、白衣、ゴーグル、手袋を装着しいざ実験本番へ。気分はもう科学者。研究者気取りといった感じ。
実験はコンブ一つ計るにも精密な機械を用い、画面を通してしか見られないような器具が並ぶなど全てが楽しく新鮮なものでした。しかし、実験の結果は失敗に終わりました。結晶になるはずのアミノ酸が折出しなかったのです。この結果に、面倒見てくれていた研究者の方々も肩を落としているようでした。自分たちが手がけた実験がうまくいかなかったことは非常に残念に思いましたが、実際そんなことはありませんでした。
ミーティングの際、生徒たちの間で何がいけなかったのか幾つか原因をあげ、更にその中で一番確率が高いものを先生の手助けのもと探り出してゆくことで、実験が成功した時よりも有意義な時をすごすことが出来たと確信しています。
実験の合間も同じ班の男の子と、担当者の方を質問攻めにし、そしてその担当者の方もその質問全てにすぐさま答えを返してくる。そんな言葉のキャッチボールの中でプロの凄さを実感し、いつかは私もああなりたいという希望さえ持つようになりました。
夢中で駆け抜けてきた二泊三日。わずかな時間ではあったけれども、私は自分の世界をまた少し広げることが出来ました。
今回の経験が果たしてどこで役に立つのかは分かりません。しかし、経験は人生を豊かにしてくれると思うので、これからも自分が知りたい学んでみたいと思うことに積極的に取り組んで、更に自分の世界を広げてゆきたいです。
こんなにも貴重な体験をさせていただいて、サイエンスキャンプの指導員の方々、味の素株式会社の皆様に心から感謝します。
いつかこのご恩に報いることが出来れば幸いです。

キャンプスケジュール
第1日目
(3月24日)
17:00 17:30 集合【宿舎】
18:00 19:00 夕食
19:00 21:00 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(3月25日)
7:00 8:00 朝食
8:15 8:50 会場へ徒歩・電車で移動
9:00 9:30 開講式、オリエンテーション
9:30 10:30 講義:アミノ酸の概要紹介
10:40 12:00 昆布からアミノ酸の熱水抽出
12:00 13:00 昼食
13:00 16:30 イオン交換樹脂を用いた夾雑物の除去とその原理
ライフサイエンス研究所見学
グルタミン酸の選択晶析とその原理
16:30 17:00 まとめ
17:15 18:45 懇親会
18:45 19:15 宿舎へ徒歩・電車で移動
20:00 22:00 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(3月26日)
7:00 8:00 朝食
8:15 8:50 会場へ徒歩・電車で移動
9:00 12:00 薄層クロマトグラフィーを用いた分析
アミノ酸分析計を用いた純度分析
イノシン酸、グアニル酸とのうま味の相乗効果の体感
12:00 13:00 昼食
13:00 14:00 まとめ、ディスカッション
14:00 14:30 閉講式
15:00     解散【川崎事業所正門】


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