地球では地球温暖化、オゾン層破壊、森林減少など様々な環境問題が生じています。これらの『地球環境問題(地球病)』の治療や予防のために、その病状を的確に検査診断し、早急に措置する必要があります。このために、国立環境研究所では様々な分野から地球環境研究に取り組んでいます。
今回サイエンスキャンプを実施する『苫小牧フラックスリサーチサイト』では、地球病の一つである地球温暖化の原因となる二酸化炭素の収支/放出をはじめとする森林生態系の様々な機能について、総合観測研究を行っています。
サイトは北海道樽前山山麓の広大な森林の中に所在しています。この大自然の中で森林生態系の様々な機能の観測を体験し、『地球温暖化防止に対する森林生態系の役割』を考えてみましょう。 |

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2004年7月27日(火)午後1時〜29日(木)午後3時 |
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森林の中で地球温暖化を考えよう
現在、森林生態系がどの程度、どのように、二酸化炭素を吸収/放出しているのか、世界的な規模で観測研究が進められています。苫小牧フラックスリサーチサイトでは、世界各地で行われる観測研究と連携して、二酸化炭素の吸収/放出などの様々な森林生態系の機能を観測しています。森林の中でそれらの観測の実際を体験するとともに、二酸化炭素の大きな吸収源である植物の光合成・呼吸能力などを調査します。 |
■7月27日(火) |
13:00 |
頃 |
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集合(新千歳空港) |
14:00 |
〜 |
17:00 |
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キャンプのガイダンス
・施設見学(苫小牧フラックスリサーチサイト) |
19:30 |
〜 |
21:00 |
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オリエンテーション(宿舎)
・研究所概要の紹介
・地球環境モニタリング事業の紹介 |
■7月28日(水) |
8:30 |
〜 |
17:30 |
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二酸化炭素収支の観測
(苫小牧フラックスリサーチサイト)
・観測現場の見学と実習
・二酸化炭素濃度の測定
植物の光合成・土壌呼吸の調査
(苫小牧フラックスリサーチサイト)
・半葉法による光合成測定
・アルカリ吸収法による土壌呼吸の測定 |
19:00 |
〜 |
21:00 |
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懇親会(宿舎) |
■7月29日(木) |
8:30 |
〜 |
10:30 |
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キャンプのまとめ
(苫小牧フラックスリサーチサイト)
・実習結果のまとめと発表 |
11:00 |
〜 |
12:00 |
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北海道大学苫小牧研究林資料館見学
・森林資源、森林保護の説明 |
13:30 |
〜 |
14:30 |
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ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター見学
・野鳥保護、ラムサール条約関連の説明 |
15:00 |
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解散(新千歳空港)
※なお、新千歳空港での集合から解散までの全行程を車で移動します。 |
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