サイエンスキャンプ
HOME HOME
開催報告 開催報告トップ
スプリング・サイエンスキャンプ2006 スプリング・サイエンスキャンプ2006トップ キャンプ開催概要 キャンプ参加者 プログラム報告

最先端カーナビゲーションに触れてみよう

キャンプ会場

パイオニア株式会社 総合研究所
〒350-2288 埼玉県鶴ヶ島市富士見6-1-1
http://www.pioneer.co.jp/crdl/org/place.html


キャンプ会期
2006年3月22日(水)17:00 〜 3月24日(金)14:30 2泊3日

キャンププログラム
 
最近の自動車には、当たり前のようにカーナビゲーションシステムが搭載されるようになり、地図を持たずにカーナビゲーションシステムを頼りに運転するドライバーも増えています。そのようなカーナビゲーションシステムですが、基本となるGPSと呼ばれる位置検出技術だけでなく、使いやすくするために音声認識などの様々な技術が盛り込まれています。
今回のキャンプでは、カーナビゲーションシステムの基本技術や使いやすくする技術を体験し、理解を深めました。また、併せて将来技術にも触れました。
 

体験感想
サイエンスキャンプを通して
鹿児島県立鹿児島中央高等学校1年生
今回、サイエンスキャンプで体験したことを通じて、今、自分がしている学校での勉強の大切さを強く実感することができました。今回私はパイオニアで、カーナビゲーションの仕組みについて学んだわけですが、大まかな仕組みについては、私が今習っている公式を応用したものがあり、カーナビにおいて最も大切な位置を求める公式の中にあった二点間の距離を求める公式は、つい先々週に習ったものであったので、「最先端の技術の中にも自分が学んでいることが活かされているんだ!!」と驚くばかりでした。もちろんさわりの部分を教えてもらっただけです。しかし、自分の学んでいる基礎が、大もととなっていることに少なからず感動を覚え、今までいやいや覚えていた公式も、必ずどこかで使われているんだ!!という見方で考えればもっと楽しく覚えられるのではないかと考えました。
 また、もう一つこの体験を通して、自分はよいメンバーに恵まれたなあと思いました。全国各地から色々な人がこのキャンプに参加していました。互いに初対面のはずなのに最初の晩さんから知り合いだったかのようにいきなり仲良くなれたので講義の間や実習中、さらにホテルにおいてもとても充実した物となりました。メンバーによっては最初の晩さんが御通夜のような状態になることもあるらしいので、自分は本当に恵まれたのではないかと思います。またアドバイザーや講師の方々も親切で丁重に分かり易く教えて下さったので、まったく見たことのない単語や数式もなんとか理解することができました。
 今回、全国の中からの6人の1人に選ばれたことをとても幸運に思いました。こういった体験をいろいろな人としていくことはとても大切だと思います。なので、自分はまたこういった機会があるなら参加したいです。

キャンプスケジュール
第1日目
(3月22日)
17:00 17:30 集合【宿舎】
18:00 19:00 夕食
19:00 21:00 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(3月23日)
7:00   朝食
8:20 9:00 会場へ徒歩・電車・バスで移動
9:00 9:30 開講式(オリエンテーション、講師生徒紹介)
9:30 12:00 講義と実習I「全体概要と基本原理」
12:00 13:00 昼食
13:00 15:30 講義と実習I
15:30 16:00 実習Iのまとめ
16:00 17:30 最新研究紹介
17:30 19:00 研究者との懇親会(夕食)
19:00 19:30 宿舎へ徒歩・電車・バスで移動
19:30 21:30 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(3月24日)
7:00   朝食
8:20 9:00 会場へ徒歩・電車・バスで移動
9:00 12:00 講義と実習II「音声認識」
12:00 13:00 昼食
13:00 13:30 実習IIのまとめ
13:30 14:15 まとめ、発表、ディスカッション
14:15 14:30 閉講式
14:30     解散【研究所】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
東京学芸大学附属高等学校大泉校舎 教諭
 
第1日目 3月22日(水)
17時から集合・受付にも関わらず、時間前には全員がそろう。参加者は高専3名(3年1名、2年2名)、普通高校3名(2年1名、1年2名)であり、高専の3名が学年も上であることもあって、普通高校の3名を、知識面も含めて引っ張っていくような感じであった。参加者が6名と少ないこともあるが、すぐに全員が打ち解けてくれた。この日のミーティングは、お互いを知り、仲良くなってもらうこと(自己紹介等を中心)を目標にしていたが、特にこちらが苦労することがなかった。
テキストを事前に見てほしいというパイオニア側の配慮で、テキストをミーティング時に配付する。テキストには、プログラムで扱う内容が「波」であるため、波やオシロスコープのことが出てくる。特に、すでに波の基礎を学習している高専の3名が、テキストを見て、「これは、だめだ。」ということを言うので、翌日からのプログラムが大丈夫か気になった(結果的には、学校での学習と違い、とても分かりやすく説明していただけたので、全員がプログラムの内容を理解することができ、この不安は杞憂に終わった)。
また、集合時間の厳守をはじめとした生活面でも、特に問題は見られなかった。

第2日目 3月23日(木)
前泊をして、すでにお互いに打ち解けているため、集合やプログラムは、極めて円滑に進んだ。会場へは、電車・バスで移動したが、特に問題はなかった。この日のプログラムは、カーナビゲーションシステムについての全体概要と基本原理であったが、講義と実習とがうまく組み合わされていて、参加者は積極的に取り組んでいた。下見の際の計画では、やや講義時間が長く、説明も複雑であったが、そのことを指摘したため、参加者に分かりやすく修正されていたのが、とても印象的であった。
また、第1日目にも書いたが、プログラムで扱う内容が「波」であるため、プログラムが大丈夫か気になった部分についても、結果的には、学校での学習と違い、とても分かりやすく説明していただけたので、全員がプログラムの内容を理解することができた。オシロスコープを使った実習についても、特に困ることもなく取り組むことができた。逆に、学校では、波の原理のみを取り上げるため、波のイメージがなかなかつかめていないということが分かり、学校で波を扱う際の問題点が明らかになったように思えた。
講義や実験での質問も、ある程度、下見の際に想定していたが、参加者は、想定をはるかに超えた意味のある質問を積極的にしていた。
最新研究紹介では、簡単な説明を受け、サラウンドシステムの体験をしたが、時間が短かったこともあって、もっと話を聞きたかったようであった。また、眠気予測技術についても、実際に体験をして、とても興味深そうであった。
夕食を兼ねて行われた懇親会では、1日のプログラムで、とても有意義な時間を過ごしていたことと、お互いが打ち解けていたため、参加者が積極的に、研究者や仲間と話をすることができた。特に、研究者のみなさんに進路についての話を直接聞くことができるのは、サイエンスキャンプならではであろう。
宿舎へ移動後、ミーティングでは、翌日の発表、ディスカッションのために、講師から出されていた宿題に取り組んだ。内容は2つで、1つは「私の考えるカーナビゲーション」で、あったら良いと思うカーナビのアイデアを考えることで、もう1つは、音声認識させたい単語を10語程度考えるというものであった。これらは、2人1組、3グループに分かれて検討した。およそ1時間半で、終了したため、残りは自由時間としたが、全員が話をしていた。内容は、大阪から来た参加者を中心に、関西と関東のお笑いの違いや、関西弁についてであった。今までのサイエンスキャンプでも、関西から来た参加者がいると、このような話題が中心になっていることが、個人的には興味深い。
この日も生活面で、特に問題は見られなかった。

第3日目 3月24日(金)
部屋で遅くまで話していた参加者もいたが、集合時間に遅れたり、プログラムに支障をきたしたりすることはなかった。この点については、参加者の自覚の高さを評価したい。
この日のプログラムは、音声認識についてであったが、参加者は積極的に取り組んでいた。実習ではコンピュータを使用するが、とまどうこともなく使いこなせていた。参加者の中には、将来、音声認識を研究してみたいと話す者もいた。
昼食時にも、研究者と一緒であることもあり、話がとてもはずみ、参加者がプログラム全体を満足し、とても充実した時間を過ごせたことを実感した。
最後の発表、ディスカッションでは、午前中の音声認識の結果の報告と、宿題になっていた「私の考えるカーナビゲーション」について、グループごとに発表した。講評で講師の方が「我々が考えていることと同じことがアイデアとして出されて驚いた。」と述べられていたが、参加者の意識の高さを、ここでも感じ取ることができた。
とても名残惜しい雰囲気の中、閉講式が行われ、解散となった。

開催状況部分のみとなります。

前のプログラムへ ライフサイエンス事始め~細胞の培養と遺伝子の導入に挑戦しよう~脳を見る、知る、調べる高分子って何?~プラスチックからタンパク質まで~エネルギーを化学する ~化学が支える先端エネルギー~スポーツ科学の最前線~From Gene to Gold~意外と身近な放射線とナトリウムアミノ酸を知ろう!味の科学 ~昆布からグルタミン酸の抽出・分析&味の体感~センサが変える未来の社会!超高層ビルの世界へようこそ風の強さを魅る感じる資源・エネルギーと環境保全について考える21世紀の地球環境改善へ ~水処理分離膜の技術~ナノメートルの世界を観る ~ようこそ「電子で観るナノメートルの世界」へ~安心・安全・楽しい未来を実現する情報通信技術を体験しよう!落下塔を利用した微小重力実験の体験最先端カーナビゲーションに触れてみよう未来の産業を体験しよう!ハイブリットコミュニケーション  ~先端技術で未来メディアの研究プロセスを体験しよう~  『伝えたい☆~もっと、もっと!コミュニケーション』体験しよう!未来の電池の作り方ユビキタス時代の新しい技術を体験しよう ~撮って創っていろいろプリント~ 次のプログラムへ


スプリングサイエンスキャンプ2006開催報告トップ開催概要キャンプ参加者プログラム報告
このページの先頭へ

財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454  FAX. 03-3212-0014
E-mail
日本科学技術振興財団HP
科学技術館HP
日本科学技術振興財団振興事業部HP
(C) 2012 Japan Science Foundation All Rights Reserved.