
第1日目 3月22日(水)
ホテルに集合し、夕食後、ミーティングをした。ミーティングは、自己紹介を中心にした。出身地によって、北から南へと座ってもらったのが、名前を覚える上で効果的であった。生徒達はすぐに打ち解けたようだ。
第2日目 3月23日(木)
オムロン社京阪奈イノベーションセンタにて、開講式、会社概要の説明、講話「最適化社会におけるセンサの活躍」を受けた後、センタ内を見学した。顔認証のキーでは実際にNGを経験した。
昼食後、光波センシング技術について、講義と実習を受ける。オムロン社の3種の光波センサを実際に使いながら、検出物体の色によって、反射率が異なることを確かめる。光の波としての性質について講義を受けた後、光の3原色について実習した。緑、黄、水色などの色紙を白色光で見た後、赤、緑、青の照明光を順にあてるとどう見えるか、実際にやってみた。また、白紙上に書いた文字と黒紙上に書いた文字についても、文字と照明光の色によって、見え方が違うことも実際にやってみた。その後、薄膜の干渉について学習し、実際に半導体ウェハ上の薄膜の厚さの測定をした。光源、レンズ、ハーフミラー、測定物、分光器の位置を固定することからはじめ、測定値を求めて計算した。3班とも、上出来であった。
研究者との懇親会には、オムロン社の研究者の方がたくさん参加してくださった。中国、インド、フランスなどからの研究者の方も多数加わってくださり、国際的な雰囲気であった。
ホテルでのミーティングは、その日の感想を出し合った。講義の理解度は様々であったが、イノベーションセンタのつくりが環境やコミュニケーションつくりに配慮されていることや、職場の自由さなどが印象に残ったようであった。
第3日目 3月24日(金)
顔画像処理について、その基礎知識と応用について講義を受ける。昼食後、コンピュータとPCカメラを1人1台ずつ使って、OKAO Visionという顔認識センサを体験した。生徒の顔は登録された顔ではないため、統計的な特徴に基づく性、年代、人種の推定では、誤認識もあった。ドライバーの顔をセンサがとらえて、居眠りを知らせたりすることも実演してみた。
班毎に討論して、思ったことをまとめて発表した。また、全員感想文を書き、それを基に、感想を発表してすべてのプログラムを終えた。