サイエンスキャンプ
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エネルギーを化学する〜化学が支える先端エネルギー〜

キャンプ会場

関西大学 工学部
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35
http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_eng/index.htm


キャンプ会期
2006年3月23日(木)12:30 〜 3月25日(土)13:30 2泊3日

キャンププログラム
 
化石燃料が枯渇しつつある現在において、あたらしいエネルギー源を生み出すことは非常に重要です。さらに、その新たなエネルギーは地球環境への負荷が小さくなければなりません。新たなエネルギーの開発は工学の分野でも重要な課題として取り上げられており、化学を基礎とした工学分野でも積極的にエネルギー開発の研究に取り組んでいます。
例えば、次世代の太陽電池である色素増感太陽電池の開発、都市資源(ごみや廃棄物)の再利用したエネルギー開発と再資源化、また、生体物を利用した循環型エネルギー、さらに、エネルギーを得るために生じた汚水を、環境負荷を低くして処理する方法の開発などです。これらの中のいくつかについて、実験を行い、関連した講義を通して、楽しみながら「次世代エネルギーを支える化学」を学びました。
 

体験感想
新エネルギーの研究・実験と他県との交流
広島県立西条農業高等学校2年生
私は今回のサイエンスキャンプを受けて新エネルギーへの発展・最先端技術の応用・色々な人との交流について学ぶことができたのではないかと思います。
一番興味を持った「色素増感太陽電池の作製」は自分で簡単に作れるように道具が一人一人配られ製作できるようになっていました。サイエンスキャンプに来る前から一度花力発電を製作して見たいと思っていました。私が通っている高校の授業の一部では自分のやりたい研究、実験をやりまとめて発表するという授業があります。私はこの授業で花力発電のプロジェクトをして見たいと思ったのですが導電性物質がついているガラスが無いということで私のやりたいプロジェクトが出来なくなってしまいました。なので今回この実験ができたので良かったです。今回の色素はブルーベリージュースだったのは驚きました。私の学校では花の色素を使うと言われていたので全く予想のつかないものでした。実際にやってみたら本当に発電してモーターも回り少し感動しました。
2日目に行われた割りばしやポリエチレンからオイルを取り出すという実験も興味深いもので酸素のない所で燃やすと本当にオイルが取り出せて驚きました。
また、アルミ缶でも電気を起すことができ私の知らないことがたくさんあり勉強になりました。これからの進路について多いに活用していきたいと思います。
その他にも色々な所から来た生徒達と話し合いその地域独特の話し方も面白かったです。私は手品が得意だったので皆に見せ楽しみました。昔からおとなしい性格の自分だったのですが手品への興味とサイエンスキャンプの巡り合わせが、ずいぶんと勇気づけられたような気がします。人を楽しませることが好きな私にとって大変うれしかったです。
このような充実した学習はとても身につくのでこれからも参加していきたいと思います。

キャンプスケジュール
第1日目
(3月23日)
12:30 13:00 集合【大学】
13:00 13:30 開講式、ガイダンス
13:30 16:00 色素増感太陽電池の作製
16:00 16:30 実験のまとめ
17:00 17:30 宿舎へ徒歩・電車で移動
18:00 19:00 夕食
19:00 21:00 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(3月24日)
7:00   朝食
8:20 9:00 会場へ徒歩・電車で移動
9:00 9:30 概要説明
9:30 12:00 廃プラスチックからオイルを取り出す実験および汚れた水の低負荷浄化について実験
12:00 12:30 実験のまとめ
12:30 13:30 昼食
13:30 16:00 廃アルミニウム缶電池の作製
16:00 16:30 実験のまとめ
17:00 19:00 研究者との懇親会(夕食)
19:00 19:30 宿舎へ徒歩・電車で移動
20:00 22:00 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(3月25日)
7:00   朝食
8:20 9:00 会場へ徒歩・電車で移動
9:00 9:30 概要説明
9:30 11:00 大学内の各種先端研究施設見学
11:00 12:00 キャンプのまとめとディスカッション
12:00 13:00 昼食
13:00   13:30 閉講式
13:30     解散【大学】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
大阪府立柏原東高等学校 教諭
 
第1日目 3月23日(木)
13:00 全員集合して控え室へ移動し、開講式・ガイダンス
13:30 実験室へ移動し、色素増感太陽電池の説明・製作
14:50−15:30 ハイテクリサーチセンターにて時間分解蛍光測定装置の見学
17:00−18:00 ソーラシミュレータ他で電池の性能測定とSEMによる表面観察
18:00 まとめ(参加者は疲れた様子)
ミーティングは20:00から 諸注意・レポートの書き方・発表の仕方
20:30 自己紹介は後半盛り上がり、質問が相次ぐ。
21:20−22:00 班でのデータのまとめの後、交流会。ほとんどの参加者は良くしゃべっていた。

第2日目 3月24日(金)
8:55 会場着後、実験室へ移動。
9:00 エネルギーの歴史−バイオマスの利用(講義)
9:30 2班で実験「割り箸の熱分解」と「ポリエチレン袋の熱分解」
10:10 「できた炭でメチレンブルーを吸着させる」出来た炭・活性炭を入れ、脱色を観察する。
10:35−11:40 SEMで出来た炭の表面を観察(一方の班は、液体窒素の化学)。熱天秤でポリエチレン袋と炭の熱分解の分析(20℃〜600℃の範囲で昇温20℃/分)。割り箸の分解時の後半のガスをガスクロで分析する→COが多く含まれる。
12:20 まとめ・・・バイオマスは原料として集めるのにお金がかかる。コストでは石油が安い。今後バイオマスが主役となるには、法律・教育の整備が必要。
13:20 プレゼンの一例をアドバイザーが実演。
13:30 テキストによる講義(4班で実験をするので、4つに分かれる)
14:15 実験の説明
14:30 電池作り
15:05 性能実験開始
15:35 計算してエネルギー取得効率を求める
15:50 まとめ
17:00 移動
17:30 懇親会・・・講師の先生、TAの方々と飲食しながら交流を深めた。参加者のうちの一人の手品が大いにうけた。
20:00 ミーティング・・・各班プレゼンの準備にかかる。パワーポイントでスライドを作る者、デジカメから画像を選ぶ者、発表原稿を書く者と各自役割を分担して作業にかかる。22時には終わらないので、23時まで延長する。

第3日目 3月25日(土)
8:45 会場着後、各班プレゼン準備にかかる。
10:30 ファイル提出後、発表練習。
11:00〜12:00 発表後、大学の先生方と昼食会
13:00 閉講式にて修了書の授与。
 最後のプレゼンまで、みんなよく頑張った。プレゼンは、準備を含めて大変だが、実験して終わりではなく、まとめて振り返る意味でプレゼンは価値があると思う。

開催状況部分のみとなります。

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