サイエンスキャンプ
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スプリング・サイエンスキャンプ2006 スプリング・サイエンスキャンプ2006トップ キャンプ開催概要 キャンプ参加者 プログラム報告

資源・エネルギーと環境保全について考える

キャンプ会場

東京電力株式会社 技術開発センター
〒230-8510 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4-1
http://www.tepco.co.jp/


キャンプ会期
2006年3月28日(火)13:00 〜 3月30日(木)14:00 2泊3日

キャンププログラム
 
電気は今や生活に欠かせない必需品で、水力、火力、原子力などの各発電所で発電し、送電線や配電線を通して、工場や家庭などで、動力や光、熱といったエネルギーに変換して利用しています。
東京電力では、限りある資源を大切にするためなるべく効率的に電力を発電、送電し、利用する技術の研究を進めるとともに、地球環境保全や資源循環型社会の構築に向けた研究にも取り組んでいます。
今回のキャンプでは、発電、送配電、電気利用それぞれの最先端の研究を体験し、理解してもらうとともに、東京電力の環境問題への取り組みについても理解を深めました。
 

体験感想
サイエンスキャンプに参加して思ったこと
東海大学付属翔洋高等学校2年生
今回のプログラムを送っていただいた時、私は「企業の環境問題に対する取り組み」とはどんなものなのだろうという疑問を持ちました。そしてこのサイエンスキャンプに参加したいと思いました。最初は疑問を解決できるだろうかと不安でいっぱいでしたが、私が知りたいと思っていたことをくわしく,またわかりやすく教えていただき、この3日間はとても有意義な時間を過ごせました。
1日目の「電気の史料館」では電気史や自分の住んでいる所にいつ電気が来たのか、発電装置の詳しい説明はどれも新鮮で、ためになることばかりでした。地球温暖化についての講義では、このまま二酸化炭素が増加すると植物にはどのような影響があるのかという話が一番印象に残り、改めて事の深刻さを知ることができました。
2日目の金属組織の観察は何に役立つのだろうと思っていましたが、発電装置の余寿命診断をするためだと知って、発電するにあたって細心の注意と苦労があるんだなと思いました。また、いよかんの皮から油が取れた時は驚きました。「オレンジオイル」という言葉を聞いたことがあるけれど、まさか本当に油分が含まれていたとは思いませんでした。バイオマス燃料は地球温暖化を止められると思うので、早く代替エネルギーとして実用化できたらすばらしいことだと思います。
3日目にはCMでもよく見る「エコキュート」とよばれる「ヒートポンプ」の説明でしたが、効率よく空気の熱を利用できるし、二酸化炭素排出量も抑えられるので、操置が大きいけれど、マンションや会社で使ったら温暖化対策に協力できるのではないかと考えました。
この3日間で同じ興味を持った友達の考えや企業での活動に触れることができたので、参加してよかったと心からそう思いました。

キャンプスケジュール
第1日目
(3月28日)
13:00 13:30 集合【センター】
13:30 14:00 開講式
14:00 14:30 東京電力の紹介
14:30 16:00 「電気の史料館」の見学
16:00 17:30 講義「地球温暖化問題」
17:30 18:00 宿舎へ路線バスで移動
18:00 19:00 夕食
19:00 21:00 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(3月29日)
7:00   朝食
8:15 9:00 会場へ路線バスで移動
9:00 12:00 金属材料研究の紹介と実験体験
12:00 13:00 昼食
13:00 17:00 バイオマス燃料の加工・合成実験
17:00 17:30 実験のまとめ
17:30 19:00 研究者との懇親会(夕食)
19:00 19:30 宿舎へ路線バスで移動
20:00 22:00 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(3月30日)
7:00   朝食
8:15 9:00 会場へ路線バスで移動
9:00 10:00 ヒートポンプの原理を体験
10:00 11:00 研究所の見学
11:00 12:00 実験のまとめ・発表準備
12:00 13:00 昼食
13:00 13:45 実験結果発表会
13:45 14:00 閉講式
14:00     解散【センター】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
東京女学館中学・高等学校 教諭
 
第1日目 3月28日(火)
・併設施設「電気の史料館」の見学:
ここでの説明により、電気の歴史のみならず科学が発展した歴史的背景、社会とのつながりを知ることができた。
・講義「地球温暖化問題」:
地球温暖化の総論を、学校の授業以上にさまざまな資料をもとに、学ぶことができた。

第2日目 3月29日(水)
午前
・金属材料研究の紹介と実験体験:
金属材料の耐久性を検査する1つの手法、エッチングと光学顕微鏡観察を体験した。また、走査型電子顕微鏡(SEM)での観察も学んだ。
午後
・バイオマス燃料の加工・合成実験:
伊予柑の皮を用い、水蒸気蒸留(電子レンジ使用と従来法の2通り)にて油分(citusr oil)を抽出、その燃焼熱を測定した。収率、エネルギー効率を考察した。
・懇親会:テーブルにて、研究員の方々を囲み和やかにお話を聞いていた。(食堂にて)

第3日目 3月30日(木)
・ヒートポンプ原理の体験:
内容的に物理未履修者には、理解しにくい内容であったが、担当者は分かりやすく説明をしていた。
・研究室見学:生徒たちは、各研究室においてもしっかり質問していた。
・発表準備:4班に分かれて、前日のミーティングの続きを行った。
・発表は、各班全員が分担して発表を行った(4班で30分程度)。
その後各人が本サイエンスキャンプの感想を述べ、予定時刻を10分ほどオーバーした。
・正面玄関にて、全員で写真撮影後解散した。

開催状況部分のみとなります。

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