サイエンスキャンプ
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安心・安全・楽しい未来を実現する情報通信技術を体験しよう!

キャンプ会場

株式会社日本無重量総合研究所 無重量研究センター
〒509-5101 岐阜県土岐市泉町河合1221-8
http://www.mglab.co.jp/


キャンプ会期
2006年3月26日(日)17:00 〜 3月28日(火)15:00 2泊3日

キャンププログラム
 
スペースシャトルや国際宇宙ステーションにより、宇宙の無重量環境が、各種先端技術分野での研究開発の場として利用されています。この無重量環境は、無対流、無浮力・無沈降、無静圧、無接触・浮遊、という特異な世界です。
この特異な世界を地上で再現・利用するには、小型ロケット、航空機、及び落下塔等を使用します。無重量研究センターでは、落下塔を使用した無重量環境を再現することができます。
今回のキャンプでは、無重量環境を手軽に、そして身近に感じることができる無重量落下実験施設を使用した実験を行い、この特異な世界を体験しました。
 

体験感想
サイエンスキャンプを通して学んだこと
香川県立高松高等学校1年生
僕がこのサイエンスキャンプに参加した動機は、物理への興味と、職業選びのために、もっと物理に関係する仕事のことを深く知りたい、という気持ちがあったからです。
 研究所で実際に実験装置を組み立て、地上での振り子の運動から、微重力空間での振り子の運動を正確に予想する作業は、「自力で未知のことにチャレンジしている」という気持ちが持て、とても手応えがありました。また、キャンプでは、自分と同じ興味や夢を持っている友達もたくさんいて、やる気が出ました。
 研究者の方に教えてもらいながら行った実験の中で、僕が特に面白いと感じた作業は、地上実験から算出した落下実験時の振り子の回転角の予想値と、実際の落下実験時の値との誤差がどこから生まれるのか、を調べていく作業です。この作業によって、物体がどのような力を受けて、実際の運動をしているのか、を詳しく考えてゆくことができます。また落下実験を通して、予想から仮説・結論への導き方の手順を知ることができました。僕は、学校で物理をまだ習っていないので、今回の実験は、はじめての物理の実験で、とても新鮮でした。また、実験をする際に、小さな工夫(例えば、落下実験時の糸の張力をなくすために糸を鉄の細長い棒に変えるなど)によって、実験がとてもスムーズに進み、物体の微小重力空間での運動を調べられる、この小さな工夫が、実験の大きな面白さだと思いました。
 このキャンプに参加して、実際によって物理現象を解明していく面白さを感じることができました。研究者の方たちの仕事に対する真剣な姿勢を見て、仕事のことを、しっかり、具体的なイメージを持って考えられるようになりました。自分から、このような合宿に参加したことが、大きな自信になって、これからも自分にやる気を与えてくれると思います。

キャンプスケジュール
第1日目
(3月26日)
17:00 17:30 集合【宿舎】
18:00 19:00 夕食
19:00 21:00 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(3月27日)
7:00   朝食
8:30 9:00 会場へ会場バスで移動
9:00 9:30 開講式
9:30 11:00 講義
11:00 11:30 施設見学
11:30 12:00 実験内容ガイダンス
12:00 13:00 昼食
13:00 15:30 実験準備
15:30 16:00 休憩
16:00 17:30 無重量落下実験
17:30 18:00 懇親会会場へ会場バスで移動
18:00 19:30 研究者との懇親会(夕食)
19:30 19:40 宿舎へ徒歩で移動
20:00 22:00 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(3月28日)
7:00   朝食
8:30 9:00 会場へ会場バスで移動
9:00 10:00 無重量落下実験
10:00 12:00 実験のまとめ
12:00 13:00 昼食
13:00 14:00 発表・ディスカッション
14:00 14:30 閉講式
14:30 15:00 駅へ会場バスで移動
15:00     解散【JR「土岐市駅」】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
神奈川県立厚木高等学校 教諭
 
第1日目 3月26日(日)
17:00     宿舎1Fロビーにて受付完了
18:00     夕食(仕出し弁当)
19:00〜21:00 1F食堂にてミーティング((1)予定確認と事務連絡 (2)「しおり」を開かせて、実験などの確認や理論の紹介 (3)自己紹介 (4)通学している学校の紹介と情報交換)
21:00〜22:00 引き続き参加者同士の交流(雑談。和やかな雰囲気である)
健康状態は全員良好

第2日目 3月27日(月)
全員、時間に遅れることなく予定通り行動している。
8:55     開講式
9:05〜 9:15 講義「落下塔を利用した微少重力実験の体験」(Powerpoint利用)
参加者は熱心にノートをとっている。(毛利さんがスペースシャトルで行った実験のメニュー考案と予備実験、下準備をされた方) 教育向け?実験映像のCD-Rもいただいた。
〜10:40    質問とディスカッション(無重量状態で作成したものが重力空間に戻ると?無重量状態では金属樹はどのように変化する?濡れ性について。
10:50〜11:25 Powerpointによる落下実験施設の紹介 テキストp18〜20→施設見学
11:25〜11:30 実験施設に関する質問
11:30〜50   実験内容ガイダンス テキストp22〜
昼食
13:00〜17:30 2班(A班:振り子の運動、B班:電熱線の周りの空気の流れ)に別れ、理論の学習と実験の準備 さほど複雑な作業では無いが参加者は手こずっている。
17:30〜18:30 無重量落下実験とデータ回収(係員による設置作業を見守った後、コントロールルームにて落下状況を監視)。
18:30〜19:15 発表用パワーポイント(講師がひな形を用意)を埋める事をかねて、データを解析し、誤差の原因について考える。デジタルカメラとパソコンが大活躍(予定ではここまで17:30)。
19:45〜20:50 「セラトピア土岐」にて講師を交えて夕食兼懇親会。
21:10〜22:30 宿舎に戻り、短時間のミーティング(本日の実験に関する感想、明日の抱負)の後、班別に分かれて明日の発表準備(パソコンを使用)。
参加者に疲れた様子は見えない。

第3日目 3月28日(火)
9:00     第2回目実験の準備
10:00〜11:00 無重量落下実験とデータ回収(条件を変更して実験、条件は参加者が考える)
        偶然、実験をしていた東工大の教授+研究室の学生たちの話を伺うことができた。(エールも送られる)
11:00     〜昼食〜
13:45     データ解析と発表の準備
13:50〜14:15 班別の発表とディスカッション(主に質問)
14:15〜    講評
14:30〜    閉講式
15:00      土岐市駅前にて解散

開催状況部分のみとなります。

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