第1日目 3月26日(日)
・集合 全員時間内に到着した。スムーズに始められた。
・夕食 なごやかな雰囲気で進む。みな健康で食事もよく取れていた。
・ミーティング
自己紹介、名前覚えゲーム、しおりの読み合わせなど。特に携帯電話と写真撮影・名札使用について徹底した。翌日の朝の集合、バス乗車、開講式等の日程、今晩の健康管理と就寝時間について等、確認した。終始、なごやかなムードで時間とともに仲良く打ち解けていく様は、さすが意識の高い高校生たちだな、と思った。
第2日目 3月27日(月)
・開講式
参加者たちの自己紹介を含み、原子力発電に対して前向きに取り組もうという意欲を感じさせるよい開講式であった。
・ナトリウムについて(講義)
主としてもんじゅで冷却剤として使われている旨を主として、説明があった。わかりやすく参加者には好評であった。
・ナトリウム切断・水溶実験
切断や水に溶かす実験ともんじゅの保守点検についての講習が行われた。普段扱う単体ナトリウムよりも大量に取り扱うため、防護マスクをかぶっての実験は圧巻であり、参加者たちも声をあげて観察に取り組んでいた。安全性への配慮もしっかりと取り組まれていた。
・昼食(講師とともに)
・せっけんづくり実習
水酸化ナトリウムを使った実験で、高校でもときどき取り扱う内容だが、理科クラブ的に楽しく工夫された中身での実験教室である。参加者はかなり不慣れな手つきで実験に取り組んでいたが、研究所のサポートによりスムーズに進んだ。高校生が主体的に取り組める、とてもよいプログラムである。
・ナトリウム物性値実習
・もんじゅ見学
・ミーティング
<わかったこと・感想>高速増殖炉のしくみがわかった、ナトリウムの実験に感動した、発電所の安全管理が徹底されていると感じた、冷却剤にナトリウムが使われる理由がわかった、もんじゅが稼働していないのは残念、表面張力値が高い、説明をしている人たちが何も見ないで話すのがすごい、発電所の中まで入れたのはよかった、物性値の実験が楽しかった。
<反省>もう少し積極的に行動すべきだった、質問できたのは良かった、もっと質問すべきだった、ISI施設での話に対して予備知識が不足していた、など。
第3日目 3月28日(火)
・原子物理の講義
フェルミの話題やもんじゅのクイズなど、楽しい話題での講義であった。わかりやすく興味深い講義であった。
・放射線の測定実験
はかるくんを用いての測定実験を行った。遮蔽物を置いて、距離を変えての実験で、参加者自らが安全な原子力運営のためには(1)距離を置くこと(2)遮蔽を確実にすること、に気づいた。グラフ化や発表を交えての素晴らしいプログラムであった。講師からは、加えて安全性のためには(3)一度に大量に被爆しない、ということが付け加えられた。
・もんじゅシミュレータMARS
総工費16億円のMARSは圧巻である。数多いスプリング・サイエンスキャンプの中でも、このもんじゅシミュレータ体験は最も感動的な中身のひとつではないだろうか。まさに日常では体験できない内容であり、学校の教室では体験し得ない中身だった。