蛍光性の有機物質を電気で光らせる装置を有機EL素子と言い、次世代の薄型テレビや照明器具として注目されています。
今回のキャンプでは、有機蛍光物質をフラスコなどを使って実際に合成し、有機蛍光物質を使って有機EL素子を作成します。電池などの直流電源によって光らせて、その明るさを測定し、既存の蛍光灯などの光源と比較します。また、ディスプレイなどに実際に応用された例を見ることにより、有機ELの応用について学びます。
会期
2004年3月25日(木)午後0時30分 〜3月27日(土)午前9時
2泊3日
会場
山形大学 工学部機能高分子工学科
山形県米沢市城南4-3-16
URL:
http://polyweb.yz.yamagata-u.ac.jp/
宿舎
ホテルベネックス(予定)
山形県米沢市門東町3-2-16
(サイエンスキャンプ事務局員も同宿)
募集人数
高等学校、中等教育学校後期課程または
高等専門学校(1〜3年生) 12名
引率者同行
日本科学技術振興財団サイエンスキャンプ事務局員1名
高等学校理科教員1名
有機ELの基本原理について、講義および実験内容についての説明を行います。
次に、素子作成に使用する有機蛍光物質であるアルミキノリノール錯体を合成し、その蛍光スペクトルを測定します。そして、真空蒸着法あるいは溶液キャスト法により有機EL素子を作成し、素子からの発光スペクトルや輝度特性を測定します。
最後に、有機ELを応用した製品を見ながら有機ELに対する理解を深めます。
さらに、研究室の最先端の装置や研究内容についても説明を行い、最先端科学技術に対する興味を深めてもらいます。
第1日目
(3月25日)
▼
12:30
集合
13:00
〜
13:15
開講式
13:15
〜
14:00
有機ELの説明と実験内容の説明
14:00
〜
15:30
有機蛍光物質の合成
15:30
〜
17:00
蛍光スペクトルの測定
第2日目
(3月26日)
▼
9:00
〜
12:00
有機EL素子の作成
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
14:00
発光スペクトルの測定
14:00
〜
15:00
輝度特性の測定
15:00
〜
16:00
既存の光源との比較、ディスカッション
16:00
〜
16:45
有機ELの製品紹介、研究室見学
16:45
〜
17:00
閉講式
17:30
〜
20:00
懇親会(夕食)
第3日目
(3月27日)
9:00
米沢駅にて解散
山形大学工学部城戸研究室では有機EL素子の研究を10年以上行っており、国内のこの分野の中心的存在です。経済産業省・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の国家プロジェクト「高効率有機デバイスの開発」も行っており、最先端の技術、装置を保有しています。
日本国中、世界から研究者が集まっており、極めて国際色豊かな研究室です。
■開催地
■交通案内
JR「東京駅」よりJR東北・山形幹線約2時間10分「米沢駅」下車、路線バス約15分「山大正門バス停」下車徒歩約3分
財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454 FAX. 03-3212-8449
E-mail:
camp@jsf.or.jp
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