「アミノ酸ってなに?」
最近よく耳にするアミノ酸は、実は私たち生物の体をつくる基本的な、また大切な物質なのです。最近さらにいろんな働きがあることがわかってきました。健康食品や家畜の飼料などに入っているアミノ酸は、どのようにして作られ、商品として生まれるのでしょうか。
今回のキャンプでは、アミノ酸の1つである「グルタミン酸」の生産を例にとって、本研究所で開発された微生物を使った「発酵法」による生産から製品化までを体験してもらい、微生物の本質にせまるとともに、微生物のもつ無限の可能性を探ってみませんか。
会期
2004年3月24日(水)午後0時〜3月26日(金)午後3時
2泊3日
会場
協和発酵工業株式会社 東京研究所
東京都町田市旭町3-6-6
URL:
http://www.kyowa.co.jp/
宿舎
ホテル新宿屋(予定)
東京都町田市原町田6-13-22
(サイエンスキャンプ事務局員も同宿)
募集人数
高等学校、中等教育学校後期課程 または
高等専門学校(1〜3年生) 15名
引率者同行
日本科学技術振興財団サイエンスキャンプ事務局員1名
高等学校理科教員1名
うまみ成分であるグルタミン酸ソーダの発酵法による生産から結晶化までの工程を実際に体験します。うまみ調味料「グルタミン酸」は、コリネバクテリウムという微生物の発酵生産により効率よく作られます。まず微生物を栄養のはいった培地の中で増殖させ、グルタミン酸を作らせます。次いで発酵液からグルタミン酸だけを採取します。さらにこのグルタミン酸をグルタミン酸ナトリウムの形にして結晶化し、味見をします。
また、このグルタミン酸生産菌を含む種々の微生物を光学顕微鏡および電子顕微鏡で観察します。さらに本微生物は全ゲノムの解読が終って おり(協和発酵で行われた)、遺伝子と機能との関係についても解説します。
第1日目
(3月24日)
▼
12:00
集合
12:00
〜
13:00
開講式、オリエンテーション(昼食)
13:00
〜
18:00
グルタミン酸発酵開始、培地作り、植菌など
第2日目
(3月25日)
▼
9:00
〜
12:00
微生物の観察
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
17:00
微生物のゲノム実験
17:00
〜
18:30
懇親会(夕食)
第3日目
(3月26日)
9:00
〜
12:00
グルタミン酸ナトリウムの結晶採取
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
14:00
グルタミン酸ナトリウムの結晶採取
14:00
〜
15:00
修了式
15:00
解散
1950年協和発酵工業株式会社が設立され、1952年東京都世田谷区に東京研究所が設立されました。その後本研究所は、現在の町田市に移転し、発酵を基盤に発展を続け、バイオの協和発酵・中央研究所として活躍しています。独創的でかつ革新的な研究で会社の底辺を支える大切な役割を担っています。
また、本会場は、協和発酵の設立者「故加藤翁」を記念して1988年に建てられたもので、加藤記念バイオサイエンス研究振興財団として日本の各研究機関に研究助成を行うなどの活動をしており、日本のバイオサイエンスの発展に貢献しています。
■開催地
■交通案内
JR「東京駅」よりJR中央線快速約14分「新宿駅」乗換え、小田急線「新宿駅」より小田急小田原線急行約36分「町田駅」下車、路線バス約15分「市民病院前バス停」下車、徒歩約5分
財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454 FAX. 03-3212-8449
E-mail:
camp@jsf.or.jp
・
日本科学技術振興財団HP
・
科学技術館HP
・
日本科学技術振興財団振興事業部HP