最初に、電子顕微鏡が、ライフサイエンスを始めとする色々な分野で、どのように役に立つ装置か、どんな面白い研究ができるか、また各装置がどのように動作し、どのようなデーターが得られるかをお話します。
次に、実際に研究者と一緒に走査電子顕微鏡や透過電子顕微鏡を操作して、身の回りにある小さなもの、あるいは原子、分子の世界がどのように見えるかを体験します。さらに、走査プローブ顕微鏡を使って原子を動かし、自分の名前を書いて、世界一小さい名札を作ります。
また、自分で操作する装置以外にも、試料最表面にある数十個の厚さの原子が測定できる表面分析装置や、極微量の元素を検出できる分析装置なども見学し、最先端のナノテクノロジーを支える色々な分析装置についても学習します。
※実習に用いる走査電子顕微鏡は、身近な物質の電子顕微鏡像を観察することができます。皆さんが観察したい試料を持参し、見ることができます。観察試料として適切なものの例としては、シャープペンの芯、布、錠剤、髪の毛、動物の毛、植物の葉、鉱物(石)、紙、花粉等があります。