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深海を探る 〜コアの科学と海洋生物資源の最前線〜
高知大学 海洋コア総合研究センター遺伝子実験施設	2004年3月25日〜3月27日
プログラム紹介 プログラム一覧
深海底は新たな資源が眠る場所として、地球の環境変動が記録されている場所として、また近い将来懸念される大地震の発生場所として注目を集めています。

今回のキャンプは、2つのコースに分かれ「海洋コア」コースでは、深海底で掘削された堆積物の柱状試料(コア)の分析を通して地球の環境変動を学びます。また、「遺伝子資源」コースでは、海洋で生息する生物資源を題材として、その分子生物学的解析と遺伝子利用の基本技術を学びます。

会期 2004年3月25日(木)午後1時30分 〜3月27日(土)午後2時
2泊3日
会場 高知大学 海洋コア総合研究センター
高知県南国市物部乙200
URL:http://www.kochi-u.ac.jp/marine-core/

高知大学 遺伝子実験施設
高知県南国市物部乙200
URL:www.rimg.kochi-u.ac.jp/jge.html
宿舎 ホリデイイン高知(予定)
高知県南国市明見933
(サイエンスキャンプ事務局員も同宿)
募集人数 高等学校、中等教育学校後期課程または
高等専門学校(1〜3年生) 1コース10名、合計20名
引率者同行 日本科学技術振興財団サイエンスキャンプ事務局員1名
高等学校理科教員1名


キャンプの実習内容(予定) このページの先頭へ
A.「海洋コア」コース 10名
深海底から海洋コアを採取する方法や深海掘削の概要、コアを用いた地球環境変動などの研究例を学びます。さらに、海洋コアの観察やX線を使った内部構造観察を実習します。また、氷河時代の海の環境を探る手がかりとして、堆積物中から微少なプランクトンの化石(微化石)を取り出して顕微鏡観察を行うとともに、それらの酸素同位体比の測定を行います。

B.「遺伝子資源」コース 10名
講義では、海洋生物資源の利活用について主に微生物を題材にして学びます。さらに、遺伝資源の利活用のために重要な遺伝子操作の基本技術についても学びます。また、実習ではクラゲの緑色蛍光タンパク質遺伝子を題材として遺伝子の細胞への導入、遺伝子の分離、遺伝子の塩基配列の解析とアミノ酸配列の予測、細胞からのDNA調製、rDNAの塩基配列による生物種の同定、DNAデータベースの活用を行います。


スケジュール(予定) このページの上へ
第1日目
(3月25日)

13:30  集合
14:00 14:30  開校式(プログラム説明、講師紹介等)
14:30 15:30  講義「南海トラフの深海生物の生態と食物連鎖」
15:30 16:30  講義「ヘモグロビンからみた深海生物の進化」
16:30 17:30  施設見学(海洋コア総合研究センター)
17:30 18:30  施設見学(遺伝子実験施設)
第2日目
(3月26日)
A.「海洋コア」コース
9:00 10:00  講義「海洋コア研究最前線(ビデオ鑑賞等)」
10:10 12:00  海洋コアの観察とX線CT解析の実習
12:00 13:00  昼食
13:00 13:40  講義「氷河時代の海をさぐる」
13:50 15:50  微化石の抽出と実体顕微鏡観察・分類
16:00 17:30  質量分析計による酸素同位体比測定の準備
17:30 18:00  質量分析計による酸素同位体比測定の実施
B.「遺伝子資源」コース
9:00 10:00  海洋の微生物資源について
10:00 12:00  クラゲの蛍光タンパク質遺伝子の大腸菌への導入
12:00 13:00  昼食
13:00 15:20  室戸沖海洋酵母からのDNA調製
15:30 16:30  酵素遺伝子とrDNAのPCR
16:30 17:20  遺伝子組換えについて
17:20 18:00  DNAシーケンサーによる塩基配列解析
A・Bコース共通
18:30 20:30  懇親会(夕食)
第3日目
(3月27日)

A.「海洋コア」コース
9:00 10:20  微化石の電子顕微鏡観察
10:30 12:00  測定データのまとめと総括
B.「遺伝子資源」コース
9:00 11:00  DNA塩基配列の解読とDNAデータベース
11:00 12:00  組換え大腸菌の確認と総括
A・Bコース共通
12:00 13:00  昼食
13:00 14:00  各コースの報告、まとめ、閉校式


センター・施設紹介 このページの上へ

海洋コア総合研究センターは、海洋コアの総合的な解析を通して、地球環境変要因の解明や海洋底資源の基礎研究を行うことを目的として設立された全国共同利用研究施設です。平成15年春に高知大学物部キャンパス内に新たな大型研究施設が建設されました。本センターは、海洋コアの冷蔵・冷凍保管を始めとし、コア試料を用いた基礎解析から応用研究までを、一貫して行うことが可能な研究設備を備える国内唯一の研究機関です。

高知大学遺伝子実験施設は、四国内の遺伝資源の保存と育種、遺伝子に関する基礎研究と応用研究の促進、大学生のみならず社会人や高校生に対する遺伝子組換え実験技術の教育と訓練を行うと共に、一般市民に対して遺伝子研究の現状を公開して理解を得ることを目的に、高知大学の学内共同利用施設として平成5年に四国で最初に設置されました。
 

■開催地 ■交通案内
JR「岡山駅」よりJR瀬戸大橋線、土讃線特急約2時間21分「後免駅」下車、路線バス約15分「高知大学農学部バス停」下車、徒歩約5分
高知空港より路線バス約5分「高知大学農学部バス停」下車、徒歩約5分


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