サイエンスキャンプ
HOME 開催報告 過去の参加者データ 情報配信希望者 お問い合せ
個人情報の取り扱いについて
http://ppd.jsf.or.jp/camp/
スプリングサイエンスキャンプ トップ 募集要項 研究所・大学 プログラム一覧 参加した人の感想 参加申し込み

参加者の感想
生命のミクロとナノの探求と冒険  
独立行政法人産業技術総合研究所 ティッシュエンジニアリング研究センター
2003年11月22日(土)〜24日(月・振替休日) 参加者12名

自分の未来が見えた! (広島県・高校3年生)
サイエンスキャンプから帰ってきた翌日、学校で友達が「私の性格がとても変わったからどうしたのか」と聞いてきました。他人にも分かるほど、私はこの3日間で変われたみたいです。あれだけ個性的な仲間に囲まれ、なおかつ偉大な研究者の方と3日間も過ごせれば、誰でも価値観や考え方は変わるものだと思いました。

サイエンスキャンプで最も学んだことは、目に見えないものを目に見えるものに置き換えてゆく方法です。実験で、抗生物質に対して耐性を持たせたナノメートルサイズの大腸菌が、抗生物質が入っているプレートでナノメートルサイズの形で観察できた時には感動しました。普段使えない高度な実験器具も1人1人使わせてくれて、とても貴重な体験となったと思います。

研究者の方との触れ合いもたくさんありました。研究者の方の、いい結果がでるかどうかも分からないのに、どんどん追求していく追求心に圧倒されました。その意志の強さはどこから来るのだろうと、やはり「病気に苦しんでいる人たちを助けたい」という気持ちからだと思います。しかし、こんなにすばらしい研究者達がいて、こんなにすばらしい機械も揃っている研究センターでも、まだまだ人間の仕組みについて未知なことは山ほどあるということを知りました。それほど生命というものは奥深く、神秘的なのだと思います。

この3日間はとても濃い内容で、様々なことを考えさせられました。私は薬科大に進学するので、この体験を原動力にDNA治療ができるような薬を開発したいと思っています。

超伝導を作ろう〜高温で見い出された超伝導体の謎〜 このページの上へ
北海道大学大学院 理学研究科  2003年11月22日(土)〜24日(月・振替休日) 参加者22名

超伝導の企画に参加して学んだ事 (北海道・高等専門学校3年生)
科学の最先端を研究している大学・企業で最先端の技術を教わることが出来るこのサイエンスキャンプは、遥かにレベルが高い研究者から教わるだけでなく、会話できるという点で僕にとって理想の企画だったため、参加を決意しました。このテーマを選んだのは、物理学の最先端を知りたかったことと、何よりも将来に必ず役立つと感じたからです。超伝導体自体は中学生の時に見たことがあり、その時は凄いと感嘆したのですが、その物質を作れると聞き、心が踊りました。

この企画は、超伝導物質の作成実験から始まり、超伝導体の原理の講義、研究者や参加者との懇親会、さらには他の研究室の見学とそこで行っている実験の説明を聞きました。その中で特に講義はとても難しい内容だったのですが、一つ一つ詳しく教えてもらったためスムーズに理解することができました。そこで僕は色々質問をしたのですが、どれも真剣に答えてもらえたため、さらに理解を深めることができました。他にも超伝導物質作成の時、見たことのない高価な物質を扱うことができて感激しました。

この企画に参加したことによって、超伝導体作成や、懇親会、研究室見学という、そう何度も味わえない貴重な体験をすることができました。そして知られざる超伝導体の秘密を知ることができたし、夢に向って大きな一歩を踏み出せたため、参加できたことをとても誇りに思います。

これから超伝導体は自然災害などによる停電の早期電力回復、発電所で発電した電気の大量送電、リニアモーターカーなどの実用化に大いに関わり、次々と僕らの生活を豊かにし、なくてはならない掛け替えのない存在に発展するでしょう。そして、この超伝導体と同じように、自分も将来大発見をして、『この一歩は一人の人間にとって大きな一歩であるが、いつか人類にとって大きな一歩となるだろう』と言えるようにもっと腕と頭を磨いていきたいです。

知ろう・創ろう自然エネルギー このページの上へ
足利工業大学 総合研究センター  2003年11月22日(土)〜24日(月・振替休日) 参加者22名

写真
自然エネルギーってすばらしい!! (東京都・高校1年)
今回、私は環境問題について興味があったので、自然エネルギーを学べるプランに参加しました。参加する前、私は風力発電やソーラーパネルぐらいしか自然エネルギーに対する認識がなかったのですが、難しいシステムではなく、自然エネルギーを利用することを、このサイエンスキャンプで学ぶことができました。

ソーラークッカーという太陽光だけで調理できる装置には驚きました。はっきり言って、ダンボールとアルミ程度で調理できるわけがないと製作中からずっと思っていました。だから、特に晴天でもない空の下でおいしいカレーが出来上がった時は、とても感動しました。ガスコンロの10分の1のパワーであっても、カレー1人分くらいはきちんと作れたし、他の班のソーラークッカーも成功していたので、本当に太陽の力ってすごいのだな、と感じました。発展途上国だけでなく、電気やガスに恵まれている日本でも、お湯くらいなら自然のエネルギーで沸かしてみるといいと思いました。

風車を間近に見たのは初めてでした。風車といえばオランダということしか頭になくて、日本の電力をきちんと支えていることなど初耳でした。また、いろいろな種類もあり、見ていて全く飽きることがなかったです。風力発電は太陽光発電と同じくクリーンな発電法だから、原子力発電と同じくらい活躍して欲しいと思います。

最後に21人の仲間と出会えてよかったです。本当に全国各地に友達ができたし、自分とは違う環境、進路の人達にめぐり会えて、たくさんの刺激をもらうことができました。
次回のスプリング・サイエンスキャンプにも参加したいと思っています。今回も理科っ子になれて楽しかったです。

ライフサイエンス事始め 〜細胞の培養と遺伝子の導入に挑戦しよう〜 このページの上へ
東京大学大学院 総合文化研究科  2003年11月22日(土)〜24日(月・振替休日) 参加者43名

写真
研究者になりたいです (神奈川県・高校2年)
私は、今回のサイエンスキャンプは2度目の申し込みでやっと行くことができました。申し込んだ理由の一つ目は、自分が就きたい仕事はどういうものかを確かめたいから。二つ目は、本で読んでいるだけでは、自分の興味、探求心が満たされなかったからでした。そこで東京大学大学院総合文化研究科の「ライフサイエンス事始め」に参加しました。

実習前の講義は約2時間と長いものだと思っていましたが、実際は聞き足りないくらい面白いものでした。実習は絶対学校では体験することのできないものをやりました。教授の方や大学院生の方々が一人一人と向きあって、丁寧に質問に答えてくれ、確実な理解を得ることができました。

ニワトリの胚の解剖では、生きたままニワトリの胎児を解剖し、胸を開いたら心臓が動くのが確認できました。そのニワトリの心筋と胸筋は、バラバラにした細胞の状態でも培養すると、融合細胞になることを知りました。また、緑色蛍光タンパク質(GFP)を細胞に導入したところ、自分で導入したものが本当に光っていました。とてもきれいで、じきに消えてしまうのがもったいなかったです。他にもGFPを導入されたマウスやナスを見ました。これが将来医療に活かされるそうです。そして、制限酵素を用いてDNAを切る実習では、電気泳動をかけて、DNAの大きさを調べたり、大腸菌を操作し抗生物質に強い大腸菌を作ったり、金魚の動くウロコの観察をしました。驚きの連続でした。

この3日間、最新の技術を体験し、自分の中で理解できました。その他にも、同じ志を持った同世代の子と知り合いお互い励まし合ったり、生物が好きなだけで友達になることができうれしかったです。
今度あの研究室に行く時は、研究者として帰りたいです。これからも常に探求心を持っていきたいです。


のぞいてみよう!光の科学〜マイクロ波からX線まで〜 このページの上へ
中部大学 工学部   2003年11月22日(土)〜24日(月・振替休日) 参加者14名

写真
Can you see? (高知県・高校1年)
今、この場所にも電波が通っているのだろうけど、私には実感がわかない。その1番の理由は、目に見えないということだと思う。

普段、日常生活で電波を目にすることはまずない。それにほとんど感じることもない。だから、私が今まで“ない”ものとして無視してきた電波を大学の先生方は、ある・存在するものとして向き合い、それを最大限利用するために研究・開発をされているのを見て、私の視野の狭さ、頭の固さを痛感させられた。

でも、それと同時に少しづつ、新しいことが分かる度に、視野が広がっていく嬉しさと楽しさは忘れることができない。

目に見えないものを見ることができるということは“武器”を持つことの1つだと思う。人の知らないことを知っている分、人ができないことができる。
このキャンプに参加して、私にも、ほんの少しだけれど、電波、光という世界が見えるようになった。これを“武器”とまではいかなくても、きっかけとしていろいろなことをやっていきたい。

体験しよう!風力発電の技術 このページの上へ
鳥取大学 地域共同研究センター  2003年11月22日(土)〜24日(月・振替休日) 参加者9名

写真
揚力のおもしろさ (京都府・高校2年生)
泊村の風車を見た時、自分の風車に対するイメージが間違っていることを知った。いつも遠くから見る風車はゆっくりととても穏やかに回っているように見えた。しかし、目の前で見た風車は大きく、圧倒された。そして、ひとたびその直下に入ると、ぎょうぎょうと空気を切り裂く音がして、とても普通に立っていられなかった。ブレードは先端にいく程、平たくしなっており、風の勢いを感じさせた。風という自然エネルギーと対峙するためには、これくらいの威圧感がないとだめなのだなと思った。

2日目のプロペラ作りが一番沢山のことを考えながら行った。小学生の頃から竹とんぼなどを作っていたのでやり方は分かっていた。しかし今回は、「表面積を大きくしてみたらどうだろう」、「滑らかにしたら速くなるかも」などと工夫しながら作ったのでとても有意義だったと思う。始めはゆっくり回っていたのがだんだん速くなっていき、途中で急激に変化し手応えが全然違うようになったことにびっくりした。改めて揚力のすごさを知った。もっと実験しプロペラを改良し、より高い発電力を目指したかった。

最後に、他の学校の人達と一緒に泊まり、製作し実験したことは、とても楽しくいい刺激になった。



ウインター・サイエンスキャンプ(2003年11月開催) 参加者の構成 このページの上へ
2003年11月開催のウインター・サイエンスキャンプ6会場の参加者は、122名(163名)、男女別は、男子62名(80名)、女子60名(83名)でした。
学校別は、高等学校116名(156名)、高等専門学校6名(7名)、学年別は、1年生56名(67名)、2年生56名(81名)、3年生10名(15名)でした。
地域別は、北海道10名(10名)、東北6名(8名)、関東48名(76名)、信越4名(5名)、北陸3名(3名)、東海8名(12名)、近畿25名(29名)、中国7名(8名)、四国1名(1名)、九州7名(8名)、沖縄3名(3名)でした。
※( )内は応募者数です。

スプリング・サイエンスキャンプ(2003年3月開催) 参加者に聞きました このページの上へ
2003年3月開催のスプリング・サイエンスキャンプに参加した高校生・高等専門学校生158名にアンケートの協力をお願いところ、147名から回答をいただきました。プログラムの内容とキャンプ後の科学技術分野への興味の持ち方の変化について、参加者の感想を紹介します。

サイエンスキャンプに参加してプログラムの内容については、丁度良いと感じた人が51%(75名)いました。次いで、やや難しいと感じた人が37%(55名)でした。やや易しいと感じた人は8%(12名)、かなり難しいと感じた人は2%(3名)、かなり易しいと感じた人は1%(2名)でした。サイエンスキャンプの内容は、高校生にとって丁度良いと考えられます。

プログラムの内容(難易度)(%)

キャンプ後の科学技術分野への興味の持ち方の変化については、多い順位に上げると、科学技術分野の雑誌・本をよく見るようになった人が28%(72名)、新聞で科学技術分野の記事をよく見るようになった人が19%(51名)、テレビで科学技術分野の番組をよく見るようになった人が18%(48名)、友人と科学技術分野の話題がよく出るようになった人が14%(38名)、家族と科学技術分野の話題がよく出るようになった人が13%(34名)いました。その他には、キャンプ関係の分野への学習意欲が上がった、学校の専門系授業にさらなる興味がでてきた、キャンプでの体験をベースに様々なことを調べる癖がついた、図書館へ行き詳しく調べるようになった、アイデアを紙に書くようになったという人がいました。参加した高校生は、科学に対する親しみが一気に高まったようです。

参加後の科学技術分野への興味(%)


HOMEへスプリングサイエンスキャンプ トップへ

財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454  FAX. 03-3212-8449
E-mail:camp@jsf.or.jp
日本科学技術振興財団HP
科学技術館HP
日本科学技術振興財団振興事業部HP