サイエンスキャンプ
HOME HOME
開催報告 開催報告トップ
スプリング・サイエンスキャンプ2004 スプリング・サイエンスキャンプ2004 トップ キャンプ開催概要 キャンプ参加者 プログラム報告

みんなの夢をかたちにしよう

キャンプ会場
鹿島建設株式会社 技術研究所 飛田給研究所
〒182-0036 東京都調布市飛田給2-19-1

西調布研究所<実習会場>
〒182-0025 東京都調布市多摩川1-36-1
URL:http://www.kajima.co.jp/


キャンプ会期
2004年3月23日(火) 午後5時〜3月25日(木)午後2時 2泊3日

キャンププログラム
 
1968年に日本で初めての超高層ビル「霞ヶ関ビル」が完成して以来、日本の大都市には数多くの超高層ビルが建設され、その都市あるいはその地域の中心的役割を担うランドマークとして皆の注目を集めてきました。一方で、超高層ビルの建設には克服すべき数多くの問題があり、それらを解決するために様々な研究開発が行われてきました。超高層ビルには同時代の建設技術の粋が集められていると言っても過言ではありません。
今回のキャンプでは、現在の都市の顔とも言える超高層ビルにスポットを当て、その建設に使われている最新の技術を学びました。
 

体験感想
かけがえのない3日間
群馬県立高崎女子高等学校2年
振り返ると、なんて短い3日間だったのだろう、と感じる。それはあまりに充実していたからなのだろう。超高層ビル建設に興味があったから参加を志した私にとって、建設の最新技術を目の当たりにできたことは、夢見心地であった。

興味があったから将来は建築士になって建設に携われたらいいな、と簡単に考えていた。しかし、サイエンスキャンプ中にその願望は堅実なものへと変わっていった。偏に建築士は建物の設計をするだけなのだと思っていたので自分の好きなように設計できると思い込んでいた。だが、設計するに当たっても、地震やビル風といった自然現象を考慮し、免震・制震構造、ビル風を防ぐ対策をたてなければならないことを学んだ。そう、私が考える以上に建設業とは広く、深く、難しいものであったのだ。だからと言って、夢を挫折したわけではない。逆にハングリー精神からもっともっと知識を吸収して夢に近づきたい、と思えた。それは学ぶ楽しさを知ったからだ。

2日目に行った液状化の実験、3日目に行った風洞実験で特にそれを感じた。自らの手で行うこと、グループで考えること、理解が深まることで楽しさを見出せた。受身で知識を増すだけより、主体となって吸収した方が絶対良いと思った。

私の住む地域はビル風が強い。いつもは、ただ考えることもなく吹かれるままであったが、学んだ以上これからは何らかの形で取り組んでいきたい。ビル風についてだけではない。3日間で触れた・学んだ・吸収した本当に多くのことを身近なことに活かしていきたい。そして、このかけがえのない同志、一回り大きく成長した自分を糧に将来に向けて着々と歩み出したい。サイエンスキャンプに参加できて本当に良かった。“一期一会”の出会いを大切に。自分の進むべき道を進め。私の心に今もこだましている。

キャンプスケジュール
第1日目
(3月23日)
 17:00      宿舎集合
 18:00 19:00  夕食
 19:00 21:00  参加者&引率者ミーティング
第2日目
(3月24日)
  西調布研究所  
7:00    朝食
8:20 9:00  会場へ車で移動
   9:00 9:30  開校式・オリエンテーション、施設紹介(ビデオ上映)
   9:30 11:30  実験施設の見学 (振動台、制震建物、風洞、屋上緑化、免震建物、
 大型構造実験棟、遠心模型実験、音響実験棟)
 11:30 12:00  質疑応答
 12:00 13:00  昼食
 13:00 15:00  研究員による解説 「超高層ビルの秘密を探る」
 15:00 15:15  休憩
 15:15 17:30  実習「地震に耐える建物」
 17:30 19:00  懇親会(夕食)
  19:00 19:40  宿舎へ車で移動
  20:00 21:30  参加者&引率者ミーティング
第3日目
(3月25日)
西調布研究所

7:00    朝食
8:20 9:00  会場へ車で移動
   9:00  9:30  オリエンテーション
   9:30 12:00  実習「風洞実験施設を用いた実験体験」
 12:00 13:00  昼食
 13:00 14:00  総合討議、閉校式
 14:00
     解散【研究所】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
多摩大学目黒高等学校教諭 谷川貴信 先生

写真
<1日目:3月23日(火)>
実験施設の紹介、見学
敷地内の実験施設を一通り見学した。特に印象に残る施設は無響音室と残響音室であった。音が響かない、あるいは残響音が続くといった音の性質と部屋の構造、特徴を学ぶことができ印象的だった。それと免震構造の建物およびその免震するための積層ゴムを見せてもらったが、比較的簡単な構造なのだが、それが地震のゆれを大幅に制御できるということが印象的で、各生徒が興味を持っているようだった。
大型振動台ではビデオが用意されていたので、できればビデオを見せてもらって生徒に印象付けができればよかった。

模型による地震時の建物の説明
研究員の方による建物のゆれに対する模型実験をみせてもらった。比較的簡単な実験装置だったので、非常にわかりやすく学校授業の参考になった。また、生徒全員に液状化現象のモデル実験を体験させてもらい、これも簡単にできるものでわかりやすく興味深いものであった。

各研究員による説明
各研究員の方々による地震と建物についてのレクチャーが続いた。その中で似たような内容のものがいくつか続いたようだったので、できれば事前にどんな内容を話すのかお互いに連絡しあって、重複を避けるようになると良いと思う。生徒の間で比較的評判がよく、質問が多く挙げられた内容はやはり他の内容とは大幅に異なる内容のものだった。

懇親会
鹿島建設のスタッフの方が集まり、高校生の質問に紳士に答えてくれて本当にいい懇親会ができたと思う。生徒たちにとっては、研究員の人たちが身近に感じられたと思う。

<2日目:3月24日(水)>
風洞実験(実習)

この風洞実験実習が今回のサイエンスキャンプで目玉的存在であった。前日に施設見学でどのような場所で行なうのか案内されたが、一体どのようなことをするのか検討もつかなかったが、実際に実験室内に入り実習を行なって、頭で考えるよりも実際にやってみることの重要さを実感できた。おそらく参加した多くの生徒がこの実習を一番印象に残っているものにあげているであろう。特にこの実習に関しては、3つの班に分かれてそれぞれが課題を与えられて、その課題を解いていくことが目標設定され、わかりやすかった。総勢で5名のスタッフがつきっきりで半日間指導、演習に当たってくれたので、前日の実習以上に充実したものとなった。時間配分も臨機応変に対応してくださり、準備の段階で相当な打ち合わせがされているものと感じた。また、実習に先立ち、ビル風に対する対策のレクチャーもわかりやすく、2日目で疲れていた生徒も、十分に理解していたと思う。

開催状況部分のみとなります。
次のプログラムへ 「のぞいてみようミクロの世界!きみのそばのバイオサイエンス」「のぞいてみようミクロの世界!きみのそばのバイオサイエンス」「ビオトープ・ワークショップ」「電気の発電から利用までの新技術」「原子・分子を見る、追いかける」「未来のコミュニケーションを科学しよう」「21世紀の地球環境改善へ 水処理分離膜の技術」「身近な機械を覗いてみよう」「体験しよう!未来の電池の作り方」「未来のオフィスを体験しよう」「有機の光で照らしてみよう」「マイコン制御ロボットをつくろう」「高分子って何?」「地球の未来を支える科学」「深海を探る」「スポーツ科学の最前線」 次のプログラムへ


スプリングサイエンスキャンプ2004開催報告トップ開催概要キャンプ参加者プログラム報告
このページの先頭へ

財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454  FAX. 03-3212-0014
E-mail
日本科学技術振興財団HP
科学技術館HP
日本科学技術振興財団振興事業部HP
(C) 2012 Japan Science Foundation All Rights Reserved.