科学技術の更なる振興を図っていくためには、次代を担う青少年の科学技術に対する興味・関心を喚起し、学ぶ意欲の向上を図ることにより、国民全体の豊かな科学的素養の涵養を図るとともに、将来の我が国を担う優秀な研究者・技術者を養成することが求められています。そのため、創造性豊かな科学的素養を持った青少年を育てていくことが必要であり、多様な科学技術を体験する機会を提供し、心に芽吹いた感動や興味等の感性を、創造的探求心に育てていくことが大切です。
「スプリング・サイエンスキャンプ」は、次代を担う青少年が、先進的な研究施設や実験装置がある研究現場等で実体験し、第一線の研究者、技術者等から直接講義や実習指導を受けることにより、科学技術に対する興味・関心を高め、学ぶ意欲を育てるために、高校生、高等専門学校生を対象として、春休の一定期間、最先端の科学技術を直接体験・学習できる科学技術体験合宿プログラムを提供するものです。
平成16年の春休みに、民間企業(鹿島建設株式会社技術研究所、協和発酵工業株式会社東京研究所、清水建設株式会社技術研究所、東京電力株式会社技術開発センター、日本電子株式会社応用研究センター、日本電信電話株式会社横須賀研究開発センタ、東レ株式会社地球環境研究所、株式会社日立製作所機械研究所、松下電器産業株式会社電池研究所、株式会社リコー中央研究所)、大学(山形大学工学部機能高分子工学科、神奈川工科大学工学部、大阪工業大学工学部応用化学科、関西大学工学部、高知大学海洋コア総合研究センター・遺伝子実験施設、鹿屋体育大学体育学部)が会場となり、それぞれ8〜20人(計184人)の高校生、高等専門学校生(1〜3年生)を2日間または3日間受け入れ、それぞれの研究機関の特徴を生かした実習・実験を主体とした科学技術体験学習、研究者・技術者との対話、参加者同士の交流を行いました。
文部科学省
鹿島建設株式会社
協和発酵工業株式会社
清水建設株式会社
東京電力株式会社
日本電子株式会社
日本電信電話株式会社
東レ株式会社
株式会社日立製作所
松下電器産業株式会社
株式会社リコー
山形大学
神奈川工科大学
大阪工業大学
関西大学
高知大学
鹿屋体育大学
財団法人日本科学技術振興財団
民間企業
鹿島建設株式会社
技術研究所
みんなの夢をかたちにしよう
〜最新技術で造る未来の都市〜
15
名
2004年3月
23日(火)〜25日(木) 2泊3日
協和発酵工業株式会社
東京研究所
のぞいてみようミクロの世界!
きみのそばのバイオサイエンス
〜発酵法によるアミノ酸の生産から商品化まで〜
15
名
2004年3月
24日(水)〜26日(金) 2泊3日
清水建設株式会社
技術研究所
ビオトープ・ワークショップ 〜緑のデザイン体験〜
12
名
2004年3月
24日(水)〜26日(金) 2泊3日
東京電力株式会社
技術開発センター
電気の発電から利用までの新技術
12
名
2004年3月
24日(水)〜26日(金) 2泊3日
日本電子株式会社
応用研究センター
原子・分子を見る、追いかける
〜ようこそナノテクノロジーの世界へ〜
9
名
2004年3月
24日(水)〜26日(金) 2泊3日
日本電信電話株式会社
横須賀研究開発センタ
未来のコミュニケーションを科学しよう
10
名
2004年3月
24日(水) 〜26日(金) 2泊3日
東レ株式会社
地球環境研究所
21世紀の地球環境改善へ
水処理分離膜の技術
8
名
2004年3月
24日(水)〜26日(金) 2泊3日
株式会社日立製作所
機械研究所
身近な機械を覗いてみよう
10
名
2004年3月
24日(水)〜26日(金)
松下電器産業株式会社
電池研究所
体験しよう!未来の電池の作り方
8
名
2004年3月
28日(日)〜30日(火) 2泊3日
株式会社リコー
中央研究所
未来のオフィスを体験しよう
〜マルチメディアとバーチャルリアリティーの世界〜
8
名
2004年3月
22日(月)〜24日(水) 2泊3日
大学
山形大学 工学部
機能高分子工学部
有機の光で照らしてみよう
〜有機ELを作る〜
12
名
2004年3月
25日(木)〜27日(土) 2泊3日
神奈川工科大学
工学部
マイコン制御ロボットをつくろう
8
名
2004年3月
26日(金)〜28日(日) 2泊3日
大阪工業大学
工学部応用化学科
高分子って何?
〜プラスチックからタンパク質まで〜
15
名
2004年3月
25日(木) 〜27日(土) 2泊3日
関西大学
工学部
地球の未来を支える科学
〜先端機能物質を体験しよう〜
12
名
2004年3月
25日(木)〜27日(土) 2泊3日
高知大学
海洋コア総合研究センター・
遺伝子実験施設
深海を探る
〜コアの科学と海洋生物資源の最前線〜
20
名
2004年3月
25日(木)〜27日(土) 2泊3日
鹿屋体育大学
体育学部
スポーツ科学の最前線
〜1/1000を競うエンタテイメント〜
10
名
2004年3月
20日(土)〜21日(日) 1泊2日
応募締切時点で、高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜3年生)に在籍する生徒。
応募者は「参加申込書」に必要事項を記入のうえ、サイエンスキャンプ事務局に送付。
開催時期
応募期間
応募締切日
2004年3月開催
2003年12月26日(金)〜2004年2月18日(水)
2004年2月18日(水)
「参加申込書」にもとづいて、各プログラムの研究機関又は日本科学技術振興財団、アドバイザーが選考を行い、参加者を決定しました。
開催時期
選考結果通知日
2004年3月開催
2004年3月上旬
8,000円(自宅〜会場間の交通費は参加者負担)
各研究機関のサイエンスキャンプ担当者からなるスプリング・サイエンスキャンプ運営委員会を開催し、サイエンスキャンプ実施内容、広報、選考方法、及び実施上の課題等を検討しました。
高校理科教員からなるスプリング・サイエンスキャンプワーキング委員会を開催し、科学技術体験合宿プログラムの内容、参加者の引率、安全管理、及び実施上の課題等を検討しました。
また、キャンプ当日は、高校生が充実したキャンプ生活を送れるように、高等学校理科教員が「アドバイザー」として参加者引率を行った。アドバイザーは、高校生には理解の難しかった学術用語や専門知識の解説、その日の体験活動のまとめ、最終日に参加者による研究者への発表があるプログラムには発表準備の支援のほか、生活面でのアドバイスも行いました。
科学の普及教育、科学技術館の運営など、科学教育の経験を持つ日本科学技術振興財団サイエンスキャンプ事務局員が、会場担当者、アドバイザーと連携しながらキャンプ当日の運営を行い、高校生、高等専門学校生のサポートを行いました。
スプリング・サイエンスキャンプの開催地は、山形、茨城、東京、神奈川、滋賀、大阪、高知、鹿児島の8都府県でした。
財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454 FAX. 03-3212-0014
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