サイエンスキャンプ
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知ろう・創ろう自然エネルギー

キャンプ会場
足利工業大学 総合研究センター
〒326-8558 栃木県足利市大前町268-1
http:// www.ashitech.ac.jp/

キャンプ会期
2006年1月6日(金)17:00 〜 9日(月・祝)14:30 3泊4日

キャンププログラム
 

21世紀のエネルギーとして環境負荷の小さな自然エネルギーが注目されています。そこで、身近な自然エネルギーについての学習をするとともに、太陽光、風力、バイオマスなど実際のフィールドで見学し、さらにはソーラークッカー、小型風力発電機など簡単な自然エネルギー利用装置を手作りして、ものづくりの楽しさと自然エネルギーのすばらしさ、有り難さを実感してもらいました。

 

体験感想
サイエンスキャンプを終えて・・・・・・
水戸葵陵高等学校2年生
私はサイエンスキャンプの参加が決まり、学習の内容を読んでいる時、初めてきいた「ソーラークッカー」という言葉に大変興味を惹かれた。実際、本やインターネットで調べてみると、光を集め、熱を貯めて調理を行う道具であるというのが分かった。しかし、本当に光の熱だけで調理が出来るのか?私は信じられない気持ちでいっぱいだった。キャンプがスタートして二日目から、ソーラークッカーの製作は始まった。私達の班は、パラボナ型という形のソーラークッカーを作る事が決まった。ダンボールを切ったり、放物面が光の焦点に集光できるよう長さを測ったりと、作るのは大変だった。しかし、作っているうちに、緊張がとけ、それまであまり話せなかった人とも話せるようになり、とても楽しく作る事が出来た。そして、ソーラークッカーで混ぜご飯を作るという実験が、いよいよスタートした。冬のこの寒い時期に、本当にご飯が作れるのか心配だったが、実験が終わってみると、最高温度は120度という記録で、ご飯は温かく仕上がっていた。初めて食べた太陽の光で炊いたご飯は、いつもよりおいしく感じられた。私は、このサイエンスキャンプを通して、学校では学べない科学の実験を体験でき、科学に対する興味が増えた。また、将来自分も様々な実験や研究をしたいと考えていたので、大変勉強になった。全国のさまざまな所に住む人達と友達になれ、科学について、楽しく、分かりやすく学べるサイエンスキャンプに参加して良かったと私は思う。

キャンプスケジュール
第1日目
(1月6日)
17:00 17:30 集合【宿舎】
18:00 19:00 夕食
19:00 21:00 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(1月7日)
7:00

8:00

朝食
8:50   9:20 会場へバスで移動(大学送迎バス)
10:00 10:15 開講式
10:15 10:45 自然エネルギーと風力発電に関する講義
10:45 11:05 太陽熱利用・ソーラークッカーに関する講義
11:05 11:25 バイオマス利用に関する講義
11:25 12:00 トリプルハイブリッド発電システム・風と光の広場見学
12:00 13:00 昼食
13:00 18:00 ソーラークッカー製作
18:00 19:00 懇親会(夕食)
19:20 19:50 宿舎へバスで移動(大学送迎バス)
20:00 22:00 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(1月8日)
7:00 8:00

朝食

8:50 9:20 会場へバスで移動(大学送迎バス)
9:30 10:30 ソーラークッカー実験(設置後は会場担当者が監視)
10:30 12:00 小型風力発電機製作(ブレード製作)
12:00 13:00 昼食
13:00 18:00 小型風力発電機製作(組立・仕上げ)
18:20 18:50 宿舎へバスで移動(大学送迎バス)
19:00 20:00 夕食
20:00 22:00 参加者&引率者ミーティング
第4日目
(1月9日)
7:00 8:00

朝食

8:50 9:20 会場へバスで移動(大学送迎バス)
9:30 10:30 風車発電性能試験
10:30 12:00 発表用資料作成(会場のノートPC 使用、PPT等の作成)
*5班程度に分かれて作業、PPT等は会場担当が指導
12:00 13:00 昼食
13:00 14:15 発表
14:15 14:30 閉講式
14:30     解散【大学】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
巣鴨高等学校 教諭
 
<1日目:1月7日(土)>
講演・・・詳しくわかりやすい説明だったが、時間が少し長めだと感じた。
ソーラークッカー製作・・・条件操作によるグループ分けに工夫を感じた。
ミーティングでは、ソーラークッカーについてのパワーポイント発表資料準備。

<2日目 1月8日(日)>
ソーラークッカー実験・・・TAがやってくれたが、時間があれば参加者がやった方がよいと思う。
発電機用風車ブレード製作・・・心配していたが、上手にナイフを使っていた。
ミーティングは、翌日の発表準備。

<3日 1月9日(月・祝)>
発表・・・多くのグループが、中身のしっかりした発表をした。参加者の1人が準備不足から精神的に落ち込んでしまって発表できなくなったのが残念だった。

水城高等学校 教諭
 
<1日目:1月7日(土)>
生徒たちは緊張している様子であったが、午後のソーラークッカー製作では、班で協力して、いろいろと意見を出し合いながら、オリジナルのものを作っていた。生徒たちはなかなか手際がよく、また、多くの大学のスタッフ(TA)が手伝ってくれたため、ほぼ時間内に完成させることができていた。
・4タイプのソーラークッカーの特徴を踏まえて、自分たちがベースとするソーラークッカーの長所や、短所を考えながら製作していた。
・今回は製作するソーラークッカーのタイプが2者択一だったので、4タイプから自分が作りたいものを選ばせることができたら、もっと生徒たちの創造性が膨らむのではないかと考える。
・最終日の発表準備に時間がかかるということで、ミーティングでのアドバイザーからの連絡は簡単に済ませ、発表のための時間を多くとり、班ごとにまとまって話し合いをさせた。

<2日目:1月8日(日)>
・初日にソーラークッカーを用いての比較対照実験を行なった。プログラムの時間の関係上か、測定は大学のスタッフ(TA)が行なった。生徒たちが実際に測定に関わっていないため、短時間ごとの空の動きや、反射角度の設定などについて見ることができず、実験結果から考察することが難しかったのではないかと考える。
・風車のブレード製作では小刀で大きな怪我をする生徒がいなかったので、良かった。講師の先生方をはじめとして、スタッフの方が補助に入ってくれていたためであると考える。ソーラークッカーに比べ、工夫する点が少なかったが、生徒たちは、仕上げの部分でのブレードの厚さや、色の工夫をして楽しんでいるようであった。
・ミーティングは前日と同様に、生徒たちの発表準備時間にした。23時までとったが、23時を回ることなく話し合いを終えて部屋に戻った様子であった。

<3日:1月9日(月・祝)>
・発表はとてもまとまっており、考察の観点も素晴らしかったと考える。
・ある班では準備不足のため、発表がうまくいかず、もめごとが起こってしまったが、発表後に話し合いの時間を持たせることで、問題が解決した。このため生徒の何人かは送迎のバスに乗ることができずにあわただしい別れになってしまったと思う。
・プログラムを組むときに想定はできなかったが、また、今回のようなこともあるかもしれないので、帰りの時間に余裕を持たせることが必要であると感じた。
開催状況部分のみとなります。

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