サイエンスキャンプ
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雪と氷の世界を体験しよう〜雪結晶から地球環境まで〜

キャンプ会場
国立大学法人 北見工業大学 工学部
〒090-8507 北海道北見市公園町165番地
http://www.kitami-it.ac.jp/

キャンプ会期
2006年1月6日(金)14:00 〜 8日(日)13:00 2泊3日

キャンププログラム
 
北海道の冬を体験し、次のような項目について、雪や氷のことを知るとともに、南極の氷から地球環境変動までを考えました。シャボン玉も凍る冬の大自然の中、合宿しながらみんなで地球環境のことを考えてみました。
(1)氷結晶構造の仕組み、雪結晶の種類と成長条件、(2)寒冷地に現れる光学現象、(3)氷結晶薄片作りによる氷の偏光現象体験、(4)赤外放射カメラによる表面温度測定、(5)雪の山中にある不思議な緑の空間を訪れる雪山トレッキング体験、(6)南極越冬体験談と南極の氷からわかる氷期・間氷期の地球環境変動。
 

体験感想
ウインター・サイエンスキャンプに参加して
南山高等学校女子部2年生
パンフレットを手に取って、初めにそして最も関心を引いたのは「雪と氷から地球環境まで」というフレーズでした。どうして雪や氷が地球環境が分かるのだろうという疑問でいっぱいでした。そうして北見工業大学で開催されるサイエンスキャンプに応募し、参加が決まってからが大変でした。雪の中をあまり歩き回る経験がなかった上に、冬の北海道の寒さが分からなかったのでどの程度の衣類を用意するべきか困りました。私が一番遠くからの参加になるかと思ったら、九州や沖縄などもっと遠いところから参加していて驚きましたが、異なる方言を楽しんだり、お国自慢をしたりと楽しく過ごすことができ、いい仲間を得ることができました。
講義では雪の結晶でどのくらいの高さからその雪が降ってきたか分かったり、ダイヤモンドダストや幻日、ハロなどの不思議な現象が物理の教科書に載っていることを広げて説明することができたりと驚きで満ちたものでした。そして南極の話は南極観測隊になって南極に行ってみたい、南極の雄大な自然を体験したいと思いました。
初めてワカンを履いて歩いたポンポン山は、行きは道がなくてものすごく苦労しましたが、動物の足跡があったり、突然広がった雪がない空間は地熱で温かくて、冬なのに虫も少し見ることができたりして自然の不思議さを感じました。苦心して登ってきたかいがあったと思います。また名古屋では絶対に見ることができない星空やシャボン玉を凍らす実験、スノーキャンドルなど普段体験することができない実験ができたことがすごく楽しく勉強になりました。
サイエンスキャンプでは学校では学ぶことができない現象や実験ができて、新たな発見をしたり興味をもったりすることができました。興味をもって色々なことに挑戦すること、広い視野をもつことを学びました。これを将来の進路や今後の学習に役立てたいと思います。

キャンプスケジュール
第1日目
(1月6日)
14:00 14:30 集合【大学】
14:30 15:30 開講式、学内施設見学
15:30 17:30 屈斜路研修所へ移動(バス)
17:30 18:30 夕食
18:30 21:00 基礎講義「雪と氷の世界」、「寒冷地の光学現象」
21:00 21:30 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(1月7日)
7:00

 

朝食
9:00 10:30 硫黄山、摩周湖(バス)にて赤外カメラ観測
10:30 15:00 仁伏温泉ポンポン山探索(徒歩/ワカン着用)
(地熱斜面赤外カメラ観測、山中で昼食)
15:00 17:30 氷の観察(氷薄片偏光観察)雪の観察(雪結晶レプリカ作成、積雪断面観測)
17:30 18:30 基礎講座「南極の氷たち-南極越冬体験記-」
19:00 21:00 懇親会(夕食)
21:00 21:30 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(1月8日)
7:00   朝食
9:00 10:00 基礎講義「南極の氷からわかる地球環境変動」
10:00 11:00 各グループ・レポートまとめ
11:00 12:00 ディスカッション
12:00 12:15 閉講式
12:15 13:00 昼食
13:00     解散【バスにて「女満別空港」及びJR「北見駅」まで送迎】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
北海道北見北斗高等学校 教諭
 
<1日目:1月6日(金)>
 大学施設見学ののち、屈斜路湖畔の研修所に移動。夕食後、雪氷学及び極地での光学現象の講義。ミーティング終了後、屋外に星を見に行く。ミーティングは、時間が余りとれなかったために、翌日の流れの確認で終了。
 参加者は、北見までの長旅や、北見から研修所までの約2時間のバス移動にも疲れた様子を見せず、講義に聴き入っていた。

<2日目:1月7日(土)>
赤外線カメラを用いて、摩周湖、硫黄山の地熱観測。その後、ワカンジキを履いてポンポン山に登り、地熱観測。研修所に戻った後、積もっている雪の観測・測定・データ処理を行う。17:30より南極越冬隊体験の講義。
 その後、−15℃の屋外で様々なミニ実験を行った。TAの皆さんが作ったスノーキャンドルが大変美しかった。
 ミーティングは19:00からの懇親会の中で行った。全国各地から集まった高校生の「お国自慢クイズ」と今回のキャンプに参加しての感想を述べてもらった。

<3日目:1月8日(日)>
南極の氷と地球環境の関連性に関する講義。その後、各班ごとに発表する内容をまとめて、それぞれ発表した。
 南極の氷と地球環境の関連性に関する講義。その後、各班ごとに発表する内容をまとめて、それぞれ発表した 閉会式の後、研修所から北見に戻り、解散。
開催状況部分のみとなります。

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