サイエンスキャンプ
HOME HOME
開催報告 開催報告トップ
ウィンター・サイエンスキャンプ2005-2006 ウィンター・サイエンスキャンプ2005-2006 トップ キャンプ開催概要 キャンプ参加者 プログラム報告

燃料電池を作って水素から電気を起こそう

キャンプ会場
国立大学法人 筑波大学 工学システム学類
〒305-8373 茨城県つくば市天王台1丁目1番1号
http:// www.esys.tsukuba.ac.jp/

キャンプ会期
2006年1月5日(木)12:30 〜 7日(土)14:30 2泊3日

キャンププログラム
 
エネルギーの利用増加による環境問題と資源枯渇問題が懸念されています。これらを解決する技術として水素エネルギーや燃料電池が多く期待を集めています。しかし、これらの技術は古くから原理は知られていながら、なぜ今開発が盛んなのでしょうか?また近い将来に実現させるためにはどんなことを解決していかなければならないのでしょうか?
ここでは基本原理の講義や試作と実験等の実習を通じて、燃料電池の面白さや難しさを学びました。さらに最先端の研究開発の状況にも触れることによって、クリーンエネルギー技術全貌に迫りました。
 

体験感想
初めてのサイエンスキャンプ
大阪桐蔭高等学校2年生
2006年、冬。サイエンスキャンプを通じ、とてもたくさんの、そして何よりも大切なことを思い出しながらこのサイエンスキャンプの最後の課題を書いています。
ことの始まりは2005年夏。級友の理科部の人に教えてもらった。ページをめくる毎に面白そうで、興味深いものばかり。自分も参加したい。そう思い応募をしたのが昨年の夏。しかしその時は落選。とても悔しかった。サイエンスキャンプの事を教えてくれた友達も、「次があるやん」とはげましてくれた。夏も過ぎ、季節は冬になり、事務局から黄色い募集要項が届いた。「次こそは、絶対に参加出来るぞ!!」と強く思い応募、その結果筑波大学で燃料電池を作っている自分が居た。参加証が同封されていた時は鳥肌が立った。夏の悔しい思いが今回の参加を決心する糧となったんだ、と自分に言い聞かせ、キャンプ会期中のことは全部、吸収してやろうと自分自身をふるい立たせた。
キャンプ日、当日。大阪を出発し筑波大学に到着した。知り合いの誰も居ない教室で、これから燃料電池を作るんだ!!と思う自分が居る反面、知り合いができないんじゃないかと心配していた。でも、その予想は大はずれ。皆と話しをするうち仲良くなり、とても楽しかった。一日目のプログラムが終了しホテルに到着。次の日に控えている実験材料のアレンジについて四苦八苦。他の班は次々にそのアレンジを発表しているのに、自分達、8班はまだ何も決まっていない状況。それでも一応は決まっている所までを皆の前で発表をし、夜の討論会は終了。皆がだんだんと部屋に帰って行く中、あーでもない、こうでもないと四苦八苦。最終的に8班で決めたのが2案にしぼられて、決定は次の日の朝食の場へ持ち越し。翌日は朝に決めた案で作業を行った。当初立てていた自分達の予想は良い方向に裏切られ結果的に良い集計が採れた。残り一行では言いあらわせれない程の経験をそして忘れられない思い出をサイエンスキャンプを通じてもらった。ありがとう。

キャンプスケジュール
第1日目
(1月5日)
12:30 13:00 集合 【大学】
13:00 14:30 開講式、オリエンテーション、筑波大学概要説明、講師紹介
14:30 16:30 基礎講義
16:40 17:30 事前準備
18:00 20:00 懇親会(夕食)
20:10 20:25 宿舎へ徒歩で移動
20:30 22:00 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(1月6日)
7:30

8:30

朝食
8:40 8:55 会場へ徒歩で移動
9:00 12:00 燃料電池および水素エネルギーに関する実験研究
12:00 13:00 昼食
13:00 17:00 燃料電池および水素エネルギーに関する実験研究
17:10 17:25 宿舎へ徒歩で移動
18:00 19:00 夕食
19:00 21:00 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(1月7日)
7:30 8:30 朝食
8:40 8:55 会場へ徒歩で移動
9:00 11:00 実験結果解析、考察
学内研究施設見学
11:00 12:00 研究レポートとりまとめ
12:00 13:00 昼食
13:00 14:00 研究発表、討論、総評
14:00 14:30 閉講式
14:30     解散【大学】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
東京都立田園調布高等学校 教諭
 
<1日目:1月5日(木)>
(ミーティング内容) 昼間の講義をもとに燃料電池製作の条件を各班ごとに相談させる。決まった内容を班毎に発表させ、各班の間の調整を考えさせる。各班の内容が一応決定し、解散したのは12時を過ぎてからであった。
(参加者の様子) 基礎講義の難しさは、講師の先生の「分からないことを気にしなくて良い。」などの言葉や、「学問は常に正解が出るものではない。」などの話で、あまり気にならなかったようである。宿舎でのミーティングで、緊張がとれたようであった。

<2日目:1月6日(金)>
(ミーティングの内容) 発表の準備と追実験の予定、データ交換などを行った。
(参加者の様子) 疲れているはずであるのに、各班毎に真剣に話し合い、かつ、他の班との情報交換を行っていた。エクセル・パワーポイントの使い方をマスターしている生徒が多く、データ整理はスムースに進む班が多かった。

<3日目:1月7日(土)>
(参加者の様子) 時間オーバーで全体のまとめができていなかったが、各班毎の考察は良くできていた。参加者全員が、実験に関わりデータ処理・発表の仕事分担もほとんどの班がうまくできていた。

茨城県立小瀬高等学校 教諭
 
<1日目:1月5日(木)>
(ミーティング内容) TAから出された課題をテキスト『燃料電池をつくって水素から電気を起こそう』や参考図書『よくわかる最新燃料電池の基本と動向』をもとに、実験キットの製作条件や測定条件を検討。宿題は「テキストにあるスタンダードとは異なる実験条件を決める」である。24名が8班に分かれて各自の意見を発表し、関連のあるところは協力体制をとるようにした。特にリーダー的な存在が出なかったので、司会は我々アドバイザーが行った。
(参加者の様子) 先生の講義では大学2年生レベルの内容が多く出てきて、参加者は悪戦苦闘していた。講義後は10名ほどから質問が出ていた。懇親会でも、テーブルの行き来はあまりなく、特に目立つような生徒はいなかった。宿舎でのミーティングではそれぞれの持っている知識を最大限発揮して自由な討論が行われていた。23:00のデッドラインを設けたが、結局1時間オーバーしてしまった。

<2日目:1月6日(土)>
(ミーティング内容) 翌日の発表をパワーポイントにまとめ、データや実験結果を他の班と交換していた。翌日も実験する班は実験条件やタイムスケジュールについて話し合っていた。この時もリーダー不在で我々が司会をした。
(参加者の様子) 24名中1名ほど班にあまりなじまず心配した生徒がいた。あまり積極的なタイプではなかったようだが、発表をまとめる段階では一人パソコンを担当していたようだった。話し合いが終わった班から解散としたが、最後の夜だからか、個人的な話が盛り上がり解散が1時くらいになった。

<3日目:1月7日(日)>
(参加者の様子) どの班もエクセルやパワーポイントなどのソフトを使える生徒がいて、デジタルカメラで撮った各自の実験装置などを混ぜたすばらしい発表ができた。傾向がつかめたので、今後必要な実験も多く考察できていた。
帰り間際は別れを惜しんで、いつまでも写真撮影やアドレス交換をしていた。
開催状況部分のみとなります。

前のプログラムへ 超伝導を作ろう 〜高温で見い出された超伝導体の謎〜雪と氷の世界を体験しよう 〜雪結晶から地球環境まで〜種々の気体の粘度を測ってみよう有機の光で照らしてみよう〜有機ELを作る〜燃料電池を作って水素から電気を起こそう知ろう・創ろう自然エネルギーマイコン制御ロボットをつくろうのぞいてみよう!科学技術を支える光の科学〜マイクロ波からγ線まで〜太陽電池と超伝導体を作ってみよう解明しよう!緑と都市環境のメカニズム体験しよう!風力発電の技術生命の海を科学する〜海洋のミクロ生態系〜科学の力で地球の未来を探る〜遺伝子資源と地球環境〜生きていることと生きること〜遺伝子の世界と脳の世界〜次世代ホームロボットを動かしてみよう 次のプログラムへ

ウィンター・サイエンスキャンプ2005-2006開催報告トップ開催概要キャンプ参加者プログラム報告
このページの先頭へ

財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454  FAX. 03-3212-0014
E-mail
日本科学技術振興財団HP
科学技術館HP
日本科学技術振興財団振興事業部HP
(C) 2012 Japan Science Foundation All Rights Reserved.