サイエンスキャンプ
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生命とは何か〜細胞の働きとコミュニケーションを探ろう〜

キャンプ会場

独立行政法人産業技術総合研究所セルエンジニアリング研究部門
〒563-8577 大阪府池田市緑丘1−8−31
URL:http://unit.aist.go.jp/rice/

キャンプ会期
2005年1月5日(水)午後1時30分〜1月7日(金)午後1時30分 2泊3日

キャンププログラム
 
生き物の基本単位は細胞(セル)です。生きることの本質は、ひとつひとつの細胞の中にあります。
また、生き物が個性をもって活動することの本質は、細胞と細胞のコミュニケーションにあります。
近年の生命科学の進歩により、私たちはこのような「本質」の有り様を分子という「もの」の集まりとして理解することができるようになってきました。このような知識がどのような研究から生まれてきたのか、講義と実験を交えて、なるべくわかりやすく紹介しました。
 

体験感想
私とサイエンスキャンプ
京都女子高等学校1年生
サイエンスキャンプでは驚きの毎日でした。見たことのない実験器具で実験をしたり、とても深い内容だけれど分かりやすい講義を聞けたり、と私の日常生活からは考えられないような最先端の科学というものに実際に参加することができて本当に有意義で充実した3日間を過ごすことができました。
どれも印象的な実験でしたが特に心に残ったのはニワトリの卵から胚を取り出したことです。その組織を実際にいじってみると、おもしろいことにまるでスクランブルエッグのような感触でした。そしてその終脳を酸素処理でバラバラにし、それらを媒養しました。最初に顕微鏡で見た時には丸いものがたくさん見えただけでしたが、次の日には様子が違いました。なんと丸かった神経細胞から神経繊維がニョキッと伸びていたのです。これに本当に感動させられました。
講義では先生の「細胞は孤独で、1つでは生きていけないから他の細胞とコミュニケーションをするのだ」というお話が1番印象的でした。そこでは遺伝子や脳や神経細胞の世界について教えていただきました。私達が生きることの本質は約20マイクロメーターの細胞にあり、そのコミュニケーションが私達が活動する上で最も大事なことだと考えると、生命の不思議さを感じずにはいられません。
プログラム以外では研究者の方々と直接話し合えたのがとても良かったです。特に2日目の懇親会では皆で夕食を食べ、たくさんお話でき相談にも乗ってもらえて嬉しかったし、皆さんの人柄に魅かれるものを見つけました。
友達もたくさんできました。始めは緊張していたけれど、しだいに皆うちとけて最終日には2日前に出会ったとは思えないほど仲良くなっていました。本当に楽しかったです。
私はサイエンスキャンプで研究職にとても魅力を感じ、研究者になりたいと思うようになりました。強く感じたことは科学の進歩は私達人間自身を知ることだということです。

キャンプスケジュール
第1日目
(1月5日)
13:30 14:00 集合【研究所】
14:00 14:30 開講式、挨拶、注意事項説明
14:30 15:20 講義1生物の階層性と細胞の重要性
15:20 15:45 実験1蛋白質電気泳動
15:45 16:30 電気泳動準備・電気泳動開始
16:30 17:30 実験2ニワトリ胚観察・電気泳動終了
17:30 18:00 染色・脱色開始
18:00 18:10 今日の実験の反省
18:10 18:30 宿舎へ徒歩で移動
19:00 20:00 夕食
20:00 22:00 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(1月6日)
7:30 8:00 朝食
8:20 8:50 会場へ徒歩で移動
9:30 10:30 泳動の結果解析・講義2神経細胞の特徴とコミュニケーション
10:30 11:10 実験3神経細胞の形態観察
11:10 12:00 実験4神経情報伝達計測
12:00 13:00 昼食
13:00 13:40 講義3神経細胞のシナプスの仕組みと培養
13:40 15:00 実験5神経細胞の培養
15:00 15:20 講義4細胞に学ぶものづくり
15:20 16:00 実験6人工筋肉
16:00 16:30 講義5筋肉細胞の仕組み
16:30 17:30 実験7キネシン運動観察
17:30 18:00 第2日目の質疑
18:15 20:00 懇親会(夕食)
20:20 20:50 宿舎へ徒歩で移動
21:00 22:30 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(1月7日)
7:30 8:00 朝食
8:20 8:50 会場へ徒歩で移動
9:30 10:00 講義6細胞の微細構造
10:00 10:30 実験8電子顕微鏡観察
10:30 11:10 実験5つづき培養神経細胞観察
11:10 11:40 講義7細胞研究の新しいアプローチ
11:40 12:00 実験9メダカの中での細胞研究
12:00 13:00 昼食と全体質疑
13:00 13:30 閉講式
13:30   解散【研究所】


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