サイエンスキャンプ
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生命を支えるタンパク質、そのかたちとはたらきを知ろう

キャンプ会場

大阪府立大学農学部・先端科学研究所
〒599-8531 大阪府堺市学園町1−1
URL:http://www.osakafu-u.ac.jp

キャンプ会期
2004年12月26日(日)午後1時〜12月28日(火)午後2時30分 2泊3日

キャンププログラム
 
私たちの体の中ではいろいろなタンパク質が働いています。生物がもつ設計図(ゲノム)をもとに作られるタンパク質こそが事実上の生命の担い手であり、それらが生物の示すさまざまな活動や特長を支えています。そして、これらのタンパク質のすばらしい機能はそのかたち(立体構造)にもとづいて発揮されています。それぞれのタンパク質分子はどのようなかたちをして、どのようにはたらいているのか、といったことを実験やコンピュータで実際に見て体験しました。今回のキャンプでは、酵素や光受容体などのタンパク質を扱い、そのはたらきや構造を考えました。また、それを通して生物あるいは生命の仕組みをあらためて観てみました。  

体験感想
興味から意欲へ〜感動の3日間〜
ノートルダム清心高等学校2年生
「おしゃべりマン」そんなあだ名がつきそうなくらいこの3日間、いろいろな人と話し、質問をしまくった。本当に充実し大きな影響力をもつキャンプであった。
私は大好きなサイエンスをより好きになり、自らを高めて将来を見すえたいという動機から参加した。
日頃よく耳にするタンパク質とはどんな形、働きをしているのだろうか、期待に胸を膨らませていた。
まず、タンパク質や酵素について講義を受けた。そこには私にとって未知で魅力的な世界が広がっていた。物質を分解したり反応を阻害したり、光を探知したり・・・。難しい内容ではあったが、積極的に質問をした。すると先生は本気で答えて下さった。その膨大な知識量と熱意あふれる講義に、私は大いに刺激を受けた。
私が一番楽しみにしていた実験では普段では使えない器具や装置なども使った。実際に自分の手で実験をし、結果が自分の目で確かめられた時の喜びがとても新鮮だった。また、コンピュータでタンパク質の構造を見る実習ではその神秘的な姿に魅了され、タンパク質に親近感がわき好きになった。
そして私にとって特に有意義であったのは研究者の方々とお話ができたことである。研究をする上での苦労や喜びを生き生きと語ってくださる姿に感動した。
「この研究は何の役にたつのですか。」
とお聞きすると、しばらくして
「それはまだ分からない。だけど僕らの目的は『真理の探求』さ。自分の好きなことを仕事にできる研究者は幸せだ。」
とおっしゃったこの言葉が印象的であった。
サイエンスキャンプを終えてサイエンスが増々好きになり、もっと勉強をしたいという意欲が体中からわいてきた。この貴重な体験と意気込みをこれからの自分に生かしていきたいと思う。

キャンプスケジュール
第1日目
(12月26日)
13:00 13:30 集合【大学】
13:30 14:30 開講式、プログラム概要説明、自己紹介
14:30 15:00 講義「タンパク質とは何か、酵素とは何か」
15:00 15:15 休憩
15:15 18:00 実験「酵素のはたらきを測る」
18:20 18:45 宿舎へバスで移動(宿舎バス)
19:00 20:00 夕食
20:00 21:30 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(12月27日)
7:30   朝食
8:55 9:20 会場へバスで移動(宿舎バス)
9:30 10:00 講義「タンパク質分子の立体構造」
10:00 10:30 講義「光を視るタンパク質」
10:30 12:00 実験(A班)「植物の光センサータンパク質を観る」
実験(B班)「タンパク質分子のかたちをみる」
12:00 13:00 昼食
13:00 14:30 施設見学
14:30 15:00 休憩
15:00 16:00 講義「タンパク質のいろいろなはたらき」
16:00 17:30 実験(B班)「植物の光センサータンパク質を観る」
実験(A班)「タンパク質分子のかたちをみる」
17:30 18:30 実験のまとめ
18:30 19:30 懇親会(夕食)
19:50 20:15 宿舎へバスで移動(宿舎バス)
20:30 22:00 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(12月28日)
7:00   朝食
8:25 8:50 会場へバスで移動(宿舎バス)
9:00 9:45 講義「タンパク質の安定性」「身近にある酵素」
9:45 12:00 実験「洗剤中の酵素」、「タンパク質の変性」
12:00 13:00 昼食
13:00 14:15 実験のまとめ・実験結果報告会
14:15 14:30 閉講式
14:30     解散【大学】


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