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雪と氷の世界〜雪結晶の仕組みから燃える氷・メタンハイドレートまで〜

キャンプ会場

国立大学法人北見工業大学工学部
〒090-8507 北海道北見市公園町165番地
URL:http://www.kitami-it.ac.jp/

キャンプ会期
2005年1月7日(金)午後2時〜1月9日(日)午後2時 2泊3日

キャンププログラム
 
北海道の冬を体験し、次のような項目の中で、雪や氷の結晶を観察するとともに、雪結晶生成の仕組み、氷結晶の特徴、温度とは何かなどを考えました。1.氷の密度、比熱などの物理的性質、氷結晶の仕組みを学びました。2.雪の結晶の種類、その生成条件を学びました。3.積雪の種類、積雪の変化について学びました。4.冬の寒さはどこまで温度が下がるのかを考えました。5.南極越冬体験記の講義から、極地では何を観測しているのかを知りました。6.雪の中にある不思議な緑の空間を訪れ、雪山を歩く体験をしました。7.温度とは何かを考え、X線も可視光線も赤外線も同じ電磁波であることを学び、赤外放射カメラにより、色々なものの温度を測りました。8.燃える不思議な氷・メタンハイドレートとは何かを学びました。  

体験感想
雪と氷の世界を知る
国際基督教大学高等学校2年生
日常生活における高校生の世界は、意外と狭い。特に自分から足を踏み出さない限り家と学校の往復+αアルファで済んでしまう。現代の高校生は一見、昔より広範囲において生活しているようだが、それは知識やメディア上のことだけで、実は余り変わらないのではないだろうか。
私は北海道の北見、屈斜路湖周辺で行われたサイエンスキャンプに参加してそのことを痛感した。空港に着陸した時からずっと、発見と驚きと感動の連続だったのだ。大変な思いで登ったポンポン山や広大な美しい景色は特に心に焼きついている。屋外での観察は寒かったが、雪・氷の研究が地道な努力に支えられているということを体感できた。何より、観察結果から生まれた疑問から、先生方と納得できる結論を導くことができたのが嬉しかった。キャンプの内容はどれも興味深くて、(と言いつつ講義中ウトウトしてごめんなさい)理科苦手を公言する私が、家に帰って自らその内容を語ったから自分でも驚きだった。これまでほとんど縁のなかった最先端の研究や雪と氷の世界が身近なものになって素直に嬉しい。私の中には「最先端の研究は自然からかけ離れていくもの」という固定観念があったが、自然と人間がよりよく共生するために研究している方に接し、今までの自分が恥ずかしくなった。
関係のないもの、つまらそうなものと切り捨てることを極力やめ、これからも自分の世界をより広く、深いものとしていきたいと思う。

キャンプスケジュール
第1日目
(1月7日)
14:00 14:30 集合【大学】
14:30 15:30 開講式、学内施設見学
15:30 17:30 屈斜路研修所へ移動(バス)
17:30 18:30 夕食
18:30 21:00 基礎講義「雪と氷の世界」
21:00 21:30 参加者&引率者ミーティング
第2日目
(1月8日)
7:00   朝食
9:00 11:00 雪と氷の観察(積雪密度測定、氷薄片偏光写真)
11:00 12:30 硫黄山、摩周湖(バス)にて赤外カメラ観測
12:30 13:30 昼食
13:30 17:00 仁伏温泉ポンポン山探索
(徒歩/ワカン着用)(地熱斜面赤外カメラ観測)
17:00 18:00 観測のまとめ・レポートまとめ
18:00 19:00 基礎講義「凍る海」、「極地の世界」
19:00 21:00 懇親会(夕食)
21:00 21:30 参加者&引率者ミーティング
第3日目
(12月27日)
7:00   朝食
8:00 10:00 北見工業大学へ移動(バス)
10:00 11:00 基礎講義「燃える氷・メタンハイドレート」
11:00 12:00 レポートまとめ
12:00 13:00 昼食
13:00 13:30 ディスカッション
13:30 14:00 閉講式
14:00     解散【大学】


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