参加生徒の取り組み及び様子 参加生徒10名中、5名がサイエンスキャンプの経験者(ウィンター・サイエンスキャンプの別会場に参加した生徒を含む)であり、集合から特に重要な問題もなくスムーズにキャンプを開始できた。実際に生徒が行なった実験は「Cu-Ag系圧粉体の焼結実験」というもので、少し退屈するかと思っていたが、本コースを志望した者だけあって、非常に熱心に取り組んでいた。研究施設、機器の見学にも興味深いものがあったが、やはり実際に自分で触れて、行なえる実験や作業の方が、参加生徒の興味の度合いや取り組みの熱心さが強いように思われた。 参加生徒の高校は、工業高専、普通高校、スーパーサイエンスハイスクール、農業高校とバラエティーにとみ、学年も1年〜3年、男女比も6:4といろいろな生徒が集まり、まだ高校で物理を学んでいない生徒もいたが、それぞれ相談し助け合いながらキャンプを過ごしていた。若干、消灯時刻が遅くなった気がしたが、校種、学年を超えての交流は意義あるものだと感じた。 また閉校式では、実験結果の発表会を予定していたが、全員の結果を集計しないとまとまった発表にはならず、データー整理に戸惑って時間が足りず、実験発表会とはならなかった。しかし「こんな材料があったらいいな」ということを、閉校式に各自、感想とともに発表できたのは良かったと思った。