中部大学 工学部
〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200
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http://www.chubu.ac.jp/
2003年11月22日(土)午後0時30分〜24日(月・振替休日)午後2時30分 2泊3日
我々の周りにはいろんな光(電磁波)が満ちあふれています。光は、我々にとって欠かせないものです。可視光線を中心とする電磁波で何が分かるか、人間はどのように生活や科学技術に活かしてきたか、今後どのように使おうとしているのかを、身近な物で工作実験したり、日頃使っている物を分解したり、最先端研究装置で実験したりして考えました。
取り上げた電磁波(光)は、マイクロ波、赤外線、可視光線、紫外線、X線です。先端実験研究現場を見ると共に、楽しい“ものつくり”や“実験”を体験しました。
中でも中部大学で開発している赤外・遠赤外レーザー装置は世界最高性能を誇る物で、珍しい装置でした。
Can you see?
土佐高等学校1年生
今、この場所にも電波が通っているのだろうけど、私には実感がわかない。その1番の理由は、目に見えないということだと思う。
普段、日常生活で電波を目にすることはまずない。それにほとんど感じることもない。だから、私が今まで“ない”ものとして無視してきた電波を大学の先生方は、ある・存在するものとして向き合い、それを最大限利用するために研究・開発をされているのを見て、私の視野の狭さ、頭の固さを痛感させられた。でも、それと同時に少しづつ、新しいことが分かる度に、視野が広がっていく嬉しさと楽しさは忘れることができない。
目に見えないものを見ることができるということは“武器”を持つことの1つだと思う。人の知らない事を知っている分、人ができない事ができる。このキャンプに参加して、私にもほんの少しだけれど、電波、光という世界が見えるようになった。これを“武器”とまではいかなくても、きっかけとしていろんな事をやっていきたい。
第1日目
(11月22日)
12:30
集合【大学】
13:00
〜
13:30
開講式
13:30
〜
15:00
講義「電磁波の世界―電波からX線まで―電磁波で何が見えるのか?」
15:15
〜
16:15
実験「電波の発見、ヘルツの実験」
16:15
〜
18:00
実験(マイクロ波の世界)「発生させよう!マイクロ波、実験しよう!
マイクロ波で、中を見よう!電子レンジ、中を見よう!携帯電話」
18:00
〜
19:30
懇親会(夕食)
19:30
〜
20:00
宿舎へ移動
20:00
〜
21:30
参加者&引率者ミーティング
第2日目
(11月23日)
7:30
〜
朝食
9:00
〜
9:30
会場へ移動
9:30
〜
10:30
講義「レーザーの世界、赤外線の世界」
10:45
〜
12:00
実験(赤外・遠赤外レーザーの世界)
「実験して考えよう!赤外・遠赤外レーザーの世界」
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
14:00
講義と実験「可視光線の世界、紫外線の世界」
14:15
〜
15:45
工作実験(光の応用) 「作って考えよう!光通信の世界」
16:00
〜
17:00
工作実験(光を使うための道具) 「作って考えよう!鏡の世界」
17:30
〜
19:15
懇親会(夕食)
19:30
〜
20:00
宿舎へ移動
20:00
〜
21:30
参加者&引率者ミーティング
第3日目
(11月24日)
7:30
〜
朝食
9:00
〜
9:30
会場へ移動
9:30
〜
10:30
講義「X線の世界、X線で何が見える?」
10:30
〜
12:00
実験(X線の世界) 「X線で見よう!結晶の構造、電子やX線で見よう!
いろんな物」、「電子顕微鏡、光電子分光等」
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
13:40
実験(X線の世界)(続き)
13:45
〜
14:00
修了式
14:10
〜
14:30
「神領駅」へバスで移動
14:30
解散【JR中央本線「神領駅」】
沖縄県立開邦高等学校教諭 宮国和也
先生
今回のウインター・サイエンスキャンプでは、14名の高校生が参加し、中部大学工学部の岡島先生が中心となって、電磁波やレーザー、X線などについての講義や見学、実験などを行った。
キャンプの内容は非常に充実しており、普段高校生の触れることのない最先端の研究施設や研究機器を見学し、研究者から直接、研究内容についてわかりやすく聞くことができ、また、現在の高校生があまり経験することの少ないはんだごてなどを使ったものづくりも行い、参加した生徒達には本当に貴重な体験となったであろう。
今回のキャンプの内容は、参加した生徒達のほとんどがまだ学校で学習していない分野であるため、どの程度理解できるのか心配であったが、中部大学の先生方が丁寧に教えてくださったおかげで、十分理解することができたと感じた。
生徒の引率等については特に大きな問題はなく、それぞれの生徒達も目的意識を持ち、意欲のある生徒であったので積極的にプログラムに参加し、生活面などでサポートを必要とするような場面はあまりなかった。ミーティング等では、生徒達から大学での講義内容などで理解しにくかった部分について積極的に質問もあり、プログラムの内容を理解する上でサポートすることができたと感じた。
私は、今回初めてアドバイザーとしてサイエンスキャンプに参加させてもらったが、私自身勉強になる点も多く、非常に貴重な経験をさせてもらったと思う。最先端の研究に触れることができ、また、科学に興味のある生徒達との関わりがもてたことなど、今後の学校現場でもいろいろな面に生かせると思う。また機会があればこのようなプログラムに参加させて頂きたいと思った。
開催状況部分のみとなります。
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