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体験しよう!風力発電の技術

キャンプ会場
鳥取大学 地域共同研究センター
〒680-8551 鳥取県鳥取市湖山町南4−101
URL:http://www.tottori-u.ac.jp/main/full1.htm

キャンプ会期
2003年11月22日(土)午後1時10分〜24日(月・振替休日)正午 2泊3日

キャンププログラム
 
風力発電は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)などの環境汚染物質の排出が少ないクリーンなエネルギーです。現在、我が国では、大規模なウィンド・ファームから住環境に適した小型風車まで、様々な風力発電施設が導入されています。
 今回のサイエンスキャンプでは、風力発電用の風車について、その構造や発電のしくみ、翼の性能などを講義・ものづくり・実験を通して学び、大学における研究活動を体験した。また、鳥取県内の大型風力発電施設を見学し、そのスケールの大きさを体感した。
 

体験感想
揚力のおもしろさ
立命館高等学校2年生
泊村の風車を見た時、自分の風車に対するイメージが間違っている事を知った。いつも遠くから見る風車はゆっくりととても穏やかに回っているように見えた。しかし、目の前で見た風車は大きく、圧倒された。そしてひとたびその直下に入ると、ぎょうぎょうと空気を切り裂く音がして、とても普通に立っていられなかった。ブレードは先端にいく程平たく、しなっており、風の勢いを感じさせた。風という自然エネルギーと対峙するためには、これくらいの威圧感がないとだめなんだなと思った。
2日目のプロペラ作りが一番沢山の事を考えながらした。小学生の頃から竹とんぼなどを作っていたのでやり方は分かっていた。しかし今回は、「表面積を大きくしてみたらどうだろう」「滑らかにしたら速くなるかも」などと工夫しながら作ったのでとても有意義だったと思う。始めはゆっくり回っていたのがだんだん速くなっていき、途中で急激に変化し手応えが全然違うようになったことにびっくりした。改めて揚力のすごさを知った。もっと実験しプロペラを改良し、より高い発電力を目指したかった。
 最後に、他の学校の人達と一緒に泊まって製作し実験した事は、とても楽しくいい刺激になった。

キャンプスケジュール
第1日目
(11月22日)

13:10      集合【センター】
13:30 14:00  開会式、プログラム概要説明
14:00 15:00  イントロダクション講義(エネルギー問題、風力発電の現状など)
15:00 17:30  鳥取県泊村の風力発電施設見学
 鳥取大学乾燥地研究センター見学
  17:30 18:00  宿舎へバスで移動(宿舎バス)
  18:30 19:30  夕食
  19:30 21:00  参加者&引率者ミーティング
第2日目
(11月23日)
7:30    朝食
8:30 9:00  会場へバスで移動(宿舎バス)
9:00 10:00  風力発電技術に関する講義
10:00 12:00  実験についての事前レクチャー
 実験に使用する風車の製作
12:00 13:00  昼食
13:00 17:00  試作風車を用いた実験
  17:00 17:30  宿舎へバスで移動(宿舎バス)
  17:30 19:00  懇親会(夕食)
  19:30 21:00  参加者&引率者ミーティング
第3日目
(11月24日)

7:30    朝食
8:30 9:00  会場へバスで移動(宿舎バス)
9:00 11:00  結果報告およびディスカッション
11:00 11:15  修了式
11:15 12:00  昼食
12:00      解散【センター】


アドバイザー(高校理科教師)の開催報告
鳥取県立鳥取工業高等学校教諭 谷口博士 先生

写真
<1日目:11月22日(土)>
 初日は寒い日で、雪が降りそうであった。昼過ぎ参加する生徒がやってきた。それぞれが楽しそうにおしゃべりをしながらの登場であった。
 開会式、林教授の挨拶に続いて、自己紹介が行われた。生徒各自が様々な目的をもった参加である。引き続いて、田川助教授の「風力発電技術に関する講義」が始まった。世界の発電の現状、風力発電の現状、風力発電設置までの調査概要等のお話を伺った。スライド枚数40枚以上にもなる様々な視点からの講義であった。生徒は、熱心に聞き取りノートしていた。
 その後、鳥取大学乾燥地研究センターを見学し、砂漠の砂の色の違いや砂漠での背活の歴史などを見て回った。そして、鳥取県東部地区にある唯一の本格的な風力発電機の見学に向かった。折しも冬型の気圧配置で風も強くウンウンと力強く回っていた。このような風力発電施設の見学は初めてとのことで、全員感激して見入った。先ほどの田川助教授のお話を確認し、実体験する場となった。
 宿でも自己紹介や参加の目的などを話し合い、ますます忘れがたい友情の輪が広がった。

<2日目:11月23日(日)>
2日目は、翼の構造に関する原助教授の講義、翼製作のための田川助教授の話の後、翼の製作に移った。製作の過程で生徒個々の個性が表れてきた。基本的な翼の構造はふまえながらも創意と工夫が見られ、それを観察している我々の方が科学に向き合う生徒の想像力の豊かさを引き出したこの企画が果たす役割を確認することとなった。
 午後からは、できあがった者から順に日本一の様々な風を作り出すことが可能な風洞実験施設に行き、作り上げた風車の翼の効率の測定を行った。最初のグループは接続方法が誤っており、測定を失敗した。測定結果をこの日の内にパワーポイントを使って明日の発表準備まで行うことがこの日の計画であったが、こうしたこともあってデーターさえも入力できない者もあった。
 この夜、パワーポイントの作成例を試作し、生徒達に見せた。

<3日目:11月24日(月・振替休日)>
 3日目、急いでパワーポイントでの発表準備をし、発表を行った。心配をよそに生徒達は、個性あふれるスライドを作成し、見事に参加の目的と成果、翼作成の工夫と効率を的確に述べた。

開催状況部分のみとなります。
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