サイエンスキャンプ
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   家庭のバスタブや遊園地のボートなどはガラス繊維で強化されたFRP(繊維強化プラスチック)が用いられています。しかし、それらが不要になったとき、埋め立てられない、燃やせないなど廃棄に当たって難しい問題に直面しています。また、石油から作られるプラスチックスや石油エネルギーを使って作られるガラス繊維ではCO2(炭酸ガス)など、地球温暖化問題も伴います。
 そこで今、「環境に優しい先端複合材料:グリーンコンポジット」が注目されています。ここでは、天然繊維、中でも日本人に身近な竹と麻を取り上げ、それらを用いた環境に優しい複合材料を開発します。竹の凄さ、天然繊維の強さを体験した後、グリーンコンポジットを用いてスノーボードを作って見ましょう。
 最後に、トウモロコシやジャガイモから作られる生分解性プラスチックスとも組み合わせ、完全環境適合型複合材料の試作も行います。
 
 

2003年12月25日(木)午後1時〜12月27日(土)午後1時15分 2泊3日

  同志社大学 工学部
 京都府京田辺市多々羅都谷1−3
URL: http://amsel.doshisha.ac.jp/index.html
  ウェルサンピア京都(予定)
 京都府京田辺市多田羅西平川原39−16
  高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜3年生) 30名
 
      日本科学技術振興財団サイエンスキャンプ事務局員1名
高等学校理科教員1名
 
      JR「大阪駅」より大阪環状線約14分「京橋駅」乗り換え、
JR片町線約44分「同志社前駅」下車、徒歩約15分
   
   
●第1日目(12月25日)
13:00 13:30   開会式
13:30 15:00   先端複合材料の話
15:00 15:20   コーヒーブレーク
15:20 16:00   竹の伐採
16:00 17:30   竹の特性を知る(実験)
竹の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察
19:30 20:30   科学よもやま話(竹の利用と人々の生活&他)
 
●第2日目(12月26日)
9:00 10:30   竹から繊維を取り出そう
10:30 12:00   竹、ケナフなどの天然繊維の強度を比較
12:00 13:00   昼食
13:00

17:00

  天然繊維と生分解性樹脂を用いてグリーンコンポジットを作る。その強さを調べる。
グリーンコンポジットを用いてスノーボードを作る。
17:30 19:00   懇親会(夕食;エジソンのレコードを聴こう)
 
●第3日目(12月27日)
9:00 11:00   スノーボードの完成を目指して(色塗り他)
11:00 12:00   滑ってみよう
12:00 13:00   昼食
13:00 13:15   閉校式
(一部変更する場合があります。)

 

 

 

 

 

 
 

 
    1.同志社大学キャンパス内の竹林から竹を切り出します。
2.竹の強さを測ります。また、電子顕微鏡により竹の断面を観察し、竹の強さの秘密に迫ります。
3.竹から竹繊維を取り出し、その強さを測ります。その他の天然繊維の強さも併せて測ります。
4.竹繊維を用いたグリーンコンポジットを作ります。
  (トウモロコシから作られる生分解性プラスチックス:ポリ乳酸、ジャガイモから作られる生分解性プラスチックス:コーンスターチも用います。)
5.グリーンコンポジットを用いてスノーボードを作ります。
   
 

 
   

 講義、実験、製作等は同志社大学京田辺キャンパスで実施します。このキャンパスは1986年に開校されました。総面積79万m2の敷地に、マルチメディアライブラリーを備えたラーネッド記念図書館、日本では数少ないNMR(核磁気共鳴装置)、クリーンルームや電波暗室、無響室といった実験施設を有する工学部棟、同志社ローム記念館、情報メディア館など、最先端の実験設備、教育設備が整えられています。学舎はいずれもレンガタイルで統一され、周りの景色と調和しています。工学部の建物群の後ろ山手には竹林が広がっており、筍の産地としての京田辺をほうふつさせます。京田辺キャンパスでは、大学院生を含め約13,000人が学生生活を送っています。
 講義は、知能情報センターのある香知館で行います。知能情報センターは、2000年度、文部省から「学術フロンティア推進事業」の拠点として選定を受けた『知能情報科学とその応用』プロジェクトの研究センターとして、2001年3月に竣工。省エネや環境にさまざまな配慮がなされ、最新の研究装置・設備が導入されています。実験、製作実習は有徳館東館等で行います。

   
 
 
 
 

財団法人 日本科学技術振興財団
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