金銀銅のシャープしん

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せつめい


色がついたシャープ芯

 シャープペンシルの芯は、炭素原子が非常にたくさん結合した黒鉛という物質でできていて、金属と同じように電気を通す性質があります。

 このシャープ芯を直流電源のマイナス極につないで硫酸銅水溶液にひたすと、電気が水溶液に流れて電気分解をおこし、水溶液の中にあるプラスの電気をもった銅イオンが、シャープ芯に流れているマイナスの電気(正しくは電子といいます)で電気をうち消されて金属の銅に変化し、シャープ芯の表面が銅でめっきされます。

 銅めっきされたシャープ芯を、電気を通さずに銀めっき液にひたしただけで銀めっきされたのは、銀のイオンが銅のイオンよりも金属にもどる性質が強いためです。ですから、シャープ芯の表面の銅は電気を通さなくても銀と置きかわります。

 「やってみよう」の3と4によって、シャープ芯の表面には銅と亜鉛のうすい膜がついていました。

 このシャープ芯をホットプレートで加熱すると、熱によって銅と亜鉛の合金がつくられます。銅と亜鉛の合金は黄銅またはしんちゅうと呼ばれ、金色をしています。

 黄銅(しんちゅう)は、古くから私たちの生活で利用されていて、5円玉や金管楽器もこの黄銅でできています。

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