サイエンスキャンプ
HOME 開催報告 過去の参加者データ 情報配信希望者 お問い合せ
個人情報の取り扱い
http://ppd.jsf.or.jp/camp/
トップへ 募集要項 プログラム一覧 体験イメージ 参加者の感想 募集は締切りました サイエンスキャンプ

科学の力で地球の未来を探る

地球環境はこれまでに様々な変動を起こし、生態系を形成し生息する生物も多種多彩です。我々が簡単に触れることのできない深海底の環境変動の記録を明らかにしたり、我々が普段目にすることのできない生態系の微生物の姿や痕跡を知ることによって、地球環境と生態系に潜む遺伝子資源について考えてみましょう。本プログラムは、深海底で掘削された堆積物の柱状試料(コア)の分析を通して地球の環境変動を学ぶ海洋コアコースと、様々な環境にある土壌や生物試料に生息する微生物や遺伝子を分離して、その生物学的観察と遺伝子の分子生物学的解析によって遺伝子資源について学ぶ遺伝子資源コースの2 つのコースに分かれます。
写真写真写真

会期
2005年12月23日(金・祝)午後1時〜12月25日(日)午後2時 2泊3日

会場
国立大学法人 高知大学 海洋コア総合研究センター・遺伝子実験施設
高知県南国市物部乙200
http://www.kochi-u.ac.jp/marine-core/
http://www.rimg.kochi-u.ac.jp/jge.html

宿舎
ホリデイ・イン高知 
高知県南国市明見933

募集人数
2コースで20名
高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1 〜 3 学年)等に在籍する生徒

同行引率者
・日本科学技術振興財団 サイエンスキャンプ事務局員1名
・高等学校理科教諭1名

キャンプの実習内容
A.「海洋コア」コース 10名
深海底から海洋コアを採取する方法や深海掘削の概要、コアを用いた地球環境変動などの研究例を学びます。さらに、海洋コアの観察やX 線を使った内部構造観察を実習します。また、氷河時代の海の環境を探る手がかりとして、堆積物中から微小なプランクトンの化石(微化石)を取り出して顕微鏡観察を行うとともに、それらの酸素同位体比の測定を行います。

B.「遺伝子資源」コース 10名
講義では、生態系に生息する様々な微生物とその利用について学びます。実習では、土壌や植物、海底泥など様々な試料から微生物や遺伝子を分離して、その姿を知ると共に遺伝子資源の利活用のために重要な生物学的、分子生物学的な基本技術についても学びます。微生物の単離、DNAの抽出や増幅、DNA の塩基配列の解析によって生物種を同定したり、アミノ酸配列から予測される遺伝子の同定など、コンピュータを利用したDNAデータベースの活用法などを体験します。

スケジュール
第1日目(12月23日)
A ・B コース共通
13:00 13:30   集合受付
13:30 13:45   開講式、プログラム説明、講師紹介等
17:15 18:00   講義「地球環境科学の現状と展望」
18:00 18:30   宿舎へ移動
18:30 19:30   夕食
A.「海洋コア」コース
13:45 14:30   海洋生物教育研究センターへ移動
14:30 16:30   船で採集
16:30 17:15   遺伝子実験施設へ移動
B.「遺伝子資源」コース
13:45 16:00   農学部キャンパス内で採集
16:00 17:15   遺伝子実験施設で実習(試料処理)
第2日目(12月24日)
A.「海洋コア」コース
9:00 10:00   講義「海洋コア研究最前線(ビデオ鑑賞等)」
10:10 12:00   海洋コアの観察とX 線CT 解析の実習
12:00 13:00   昼食
13:00 13:40   講義「氷河時代の海をさぐる」
13:50 15:50   微化石の抽出と実体顕微鏡観察・分類
16:00 17:30   質量分析計による酸素同位体比測定の準備
17:30 18:00   質量分析計による酸素同位体比測定の実施
B.「遺伝子資源」コース
9:00 10:00   微生物と遺伝子資源について講義
10:00 12:00   微生物の単離と観察、DNA 抽出について
12:00 13:00   昼食
13:00 15:20   微生物や土壌試料からのDNA 調製
15:30 16:30   酵素遺伝子とrDNA のPCR
16:30 17:20   遺伝子組換えについて
17:30 18:00   DNA シーケンサーによる塩基配列解析
A ・B コース共通
18:00 19:00   実験のまとめ
19:00 20:30   相互見学と懇親会(夕食)
第3日目(12月25日)
A.「海洋コア」コース
9:00 10:20   微化石の電子顕微鏡観察
10:30 12:00   測定データのまとめと総括
B.「遺伝子資源」コース
9:00 11:00   DNA 塩基配列の解読とDNA データベース
11:00 12:00   データのまとめと総括
A ・B コース共通
12:00 13:00   昼食
13:00 13:40   各コースの実験結果報告、まとめ
13:40 14:00   閉講式
14:00       解散

会場の紹介
海洋コア総合研究センターは、海洋コアの総合的な解析を通して、地球環境変要因の解明や海洋底資源の基礎研究を行うことを目的として設立された全国共同利用研究施設です。平成15 年春に高知大学物部キャンパス内に新たな大型研究施設が建設されました。本センターは、海洋コアの冷蔵・冷凍保管を始めとし、コア試料を用いた基礎解析から応用研究までを、一貫して行うことが可能な研究設備を備える国内唯一の研究機関です。高知大学遺伝子実験施設は、四国内の遺伝子資源の保存と育種、遺伝子に関する基礎研究と応用研究の促進、大学生のみならず社会人や高校生に対する遺伝子組換え実験技術の教育と訓練を行うと共に、一般市民に対して遺伝子研究の現状を公開して理解を得ることを目的に、高知大学の学内共同利用施設として平成5 年に四国で最初に設置されました。
 
研究室の紹介
海洋コア総合研究センター:海洋コア総合研究センターでは、海洋底や陸上の地質試料(堆積物)を主な研究対象とし、過去から現在までの地球環境システム変動(気候変動、古地磁気変動など)の復元・解析、および、海洋底資源(メタンハイドレート)の分布、生成・分解プロセスなどの基礎的研究を行っています。
遺伝子実験施設:遺伝子実験施設は、四国内の遺伝子資源の保存と育種、遺伝子に関する基礎研究および応用研究の促進を目的として、平成5 年に設置されました。現在は、微生物が生産する様々な酵素の遺伝子クローニングや機能解析を行うとともに、遺伝子工学的な手法による機能改変などの研究を中心に行っています。

入門書の紹介
書 名 新・分子生物学入門 ここまでわかった遺伝子のはたらき
著者名 丸山工作
出版社 講談社ブルーバックス
価 格 861 円(税込)
書 名 リズミカルな地球の変動
著者名 増田富士雄
出版社 岩波書店
価 格 1,325 円(税込)
書 名 地球学入門
著者名 酒井治孝
出版社 東海大学出版会
価 格 2,940 円(税込)

交通案内
交通案内
JR「岡山駅」よりJR 瀬戸大橋線、土讃線特急
約2時間21分「後免駅」下車路線バス約15分
「高知大学農学部バス停」下車徒歩約5 分
高知空港より路線バス約5分
「高知大学農学部バス停」下車徒歩約5分

前のプログラムへ プログラム一覧へ 次のプログラムへ
Program menu
HOMEwiner science camp 04-05 top ページ先頭へ


財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454  FAX. 03-3212-0014
E-mail
日本科学技術振興財団HP
科学技術館HP
日本科学技術振興財団振興事業部HP