サイエンスキャンプ
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解明しよう!緑と都市環境のメカニズム

都市において、緑地環境は私たちの豊かな生活を支えるとともに多様な生物を育んでおり、自然と人間活動に深く関係して形成されてきました。今回のキャンプでは、都市環境を支える緑がどのような機能と役割を果たしているのかを探ってみたいと考えています。都市の中で緑はどれぐらい温室効果ガスを吸収しているのか、都市環境の変化は緑の成長やその中で生きる昆虫たちにどのような影響を与えているのか、緑は都市のヒートアイランド現象の緩和にどれくらい寄与しているのかなど、緑と都市環境のメカニズムの一端を覗きながら、生態学的に健全な都市圏や生活環境の形成について、私たちと一緒に考えてみませんか。
写真写真

会期
2005年12月26日(月)午後1時〜 12月28日(水)午後2時30分 2泊3日

会場
公立大学法人 大阪府立大学 生命環境科学部緑地環境科学科
大阪府堺市学園町1−1
http://www.bioenv.osakafu-u.ac.jp/

宿舎
ホテルサンルート堺
大阪府堺市少林寺町西1−1−1

募集人数
10名
高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜3学年)等に在籍する生徒

同行引率者
・日本科学技術振興財団 サイエンスキャンプ事務局員1名
・高等学校理科教諭1名

キャンプの実習内容
1.緑の光合成の力:温室効果ガスの吸収能力を明らかにしよう!
植物が光合成によってどれくらい温室効果ガスを吸収するのかを、赤外線式ガス分析計を用いた計測方法によって定量的に評価します。

2.都市気象の変動と樹木の成長:年輪を覗いて樹木の過去を解明しよう!
樹木の成長は、毎年の気象環境で変化します。樹木成長量の変動を年輪幅の測定から評価、変動する気象環境との関係を考察し、樹木の成長履歴を明らかにします。

3.都市域の温熱環境を見る:衛星リモートセンシングって何?
実際にコンピューターを使って衛星画像を表示してみましょう。都市の土地被覆の違いによって衛星に反射される光の種類は異なります。これを活用して都市の緑地の分布を解明し、都市の温熱環境について考えます。

4.都市環境の変化と様々な緑地環境に生きる昆虫たち
近年の環境や気候の変化を反映して、それぞれの環境でみられる昆虫も少しずつ変わってきています。昆虫の標本(実物)や昆虫が生息している環境の映像をみながら、昆虫の多様性を実感し昆虫と緑地環境との関わりについて考えます。

スケジュール
第1日目(12月26日)
13:00 13:30   集合受付
13:30 14:30   開講式、プログラム概要説明、自己紹介
14:30 14:45   休憩
14:45 15:45   講義「都市環境を支える緑の機能と役割」
15:45 16:00   休憩
16:00 18:00   実験・実習「緑の光合成の力:温室効果ガスの吸収能力を明らかにしよう!」
第2日目(12月27日)
9:30 12:00   実験・実習「都市気象の変動と樹木の成長:年輪を覗いて樹木の過去を解明しよう!」
12:00 13:00   昼食
13:00 15:00   実験・実習「都市域の温熱環境を見る:衛星リモートセンシングって何?」
15:00 15:15   休憩
15:15 18:00   見学・講義「都市環境の変化と様々な緑地環境に生きる昆虫たち」
18:00 19:00   懇親会(夕食)
第3日目(12月28日)
9:00 10:00   講義「持続可能な都市環境の形成に向けて」
10:00 10:15   休憩
10:15 12:15   実験・実習のまとめ「考えてみよう!持続可能な都市環境の形成に向けて」
12:15 13:15   昼食
13:15 14:15   実験結果報告会(実験のまとめと感想)
14:15 14:30   閉講式
14:30       解散

会場の紹介
会場の大阪府立大学は大阪市の南に隣接する堺市にあります。堺市といえば、世界最大級の大仙古墳(仁徳天皇陵)、中世に栄えた日本最初の自治都市などでその名が知られています。大阪府立大学は、都市立地型の大学としてはキャンパスが広く、緑豊かな恵まれた環境の中に15 の学舎と図書館・大ホールや最新鋭設備を備えた研究施設などが配置されています。今回のキャンプは、生命環境科学部緑地環境科学科のスタッフが担当します。
 
研究室の紹介
近年、地球規模での環境破壊が進んでおり、これらの問題を総合的にとらえ環境を計測・診断し、緑の機能を用いて環境を修復・創造することが重要な課題となっています。緑地環境は、我々の豊かな生活を支えるとともに多様な生物を育んでおり、自然と人間活動に深く関係して形成されてきました。そこで平成17 年度に生態学や環境学、社会科学を融合させた新しい学問領域として緑地環境科学科が発足しました。本学科では、生態学的に健全な都市圏や生活環境、生物多様性を支える緑地に関するさまざまな学問分野を融合させた新たな応用学を体系的に教育し、都市圏の持続的発展や循環型社会の構築、生物多様性の保全などに貢献できる人材を育成しています。

入門書の紹介
書 名 農学から地域環境を考える
著者名 地域環境を考える会 編
出版社 大阪公立大学共同出版会
価 格 2,100円(税込)

プログラム関連Webサイトの紹介:http://www.bioenv.osakafu-u.ac.jp/envi/index.html

交通案内
交通案内
JR「大阪駅」より地下鉄御堂筋線約35分
「なかもず駅」下車徒歩約25分

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