サイエンスキャンプ
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有機の光で照らしてみよう

蛍光性の有機化合物を電気で光らせる装置のことを有機EL 素子といいます。有機EL素子は、厚さが1mm 以下と極めて薄く高効率発光する環境に優しい面発光デバイスです。このため次世代の薄型テレビや照明器材への応用が注目されています。今回のキャンプでは、蛍光性の有機化合物をフラスコなどを使って実際に合成し、合成した蛍光材料などを使って有機EL 素子を作製します。つづいて作製した素子に電気を流すことで、その明るさや効率などを測定して蛍光灯などの既存の光源と比較します。またディスプレイなど実際に応用された製品を見ることにより有機EL の応用について考えます。
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会期
2005年12月26日(月)午後5時〜12月28日(水)午後3時20分 2泊3日

会場
国立大学法人 山形大学 工学部 機能高分子工学科
山形県米沢城南4-3-16
http://ckido8.yz.yamagata-u.ac.jp

宿舎
ホテルベネックス
山形県米沢市門東町3-2-16

募集人数
12 名
高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜3学年)等に在籍する生徒

同行引率者
・日本科学技術振興財団 サイエンスキャンプ事務局員1名
・高等学校理科教諭1名

キャンプの実習内容
有機蛍光材料であるアルミニウム錯体(Alq)を合成します。合成したAlq を用いて有機EL 素子を真空蒸着機を用いて作製します。つづいて有機EL 素子を直流電源を用いて発光させ、その明るさや素子の電流効率などを測定します。最後に有機EL 素子の発光機構を考察することや既存の光源などと比較することで有機EL の理解を深めてもらいます。

スケジュール
第1日目(12月26日)
17:00 17:30   宿舎で集合受付
19:00 21:00   参加者&引率者ミーティング
第2日目(12月27日)
9:00 9:15   開講式
9:15 9:30   実験内容の説明
9:30 10:00   有機蛍光物質の合成
10:00 12:00   有機蛍光物質の光物性解析
12:00 13:00   昼食
13:00 18:30   有機EL 素子の作製・評価
18:30 20:00   懇親会(夕食)
第3日目(12月28日)
9:00 12:00   実験のまとめ
12:00 13:00   昼食
13:00 14:00   実験のまとめ
14:00 15:00   ディスカッション
15:00 15:20   閉講式
15:20       解散
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会場の紹介
山形大学工学部は明治43年に設立された米沢高等工業学校を前身としており、現在も旧米沢高等工業学校本館(国の重要文化財)として見学できます。当初から染織科、応用化学科があり繊維などの高分子に関する研究が活発で、現在も高分子の一大拠点として国内外から注目を集めています。特に機能高分子工学科ではさまざまな機能性をもつ高分子の設計や開発を行っており、電子・情報、自動車、航空、宇宙、さらには医療・福祉までの幅広い分野の先端産業の要求に応えられるようなキーマテリアルとして高分子を研究しています。
 
研究室の紹介
城戸研究室では有機EL 素子の研究を10 年以上行っており、世界で初めて有機EL 白色発光に成功したことも含め、現在国内のこの分野において中心的存在となっています。経済産業省・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の国家プロジェクト「高効率有機デバイスの開発」も行っており、最先端の技術、装置を保有しています。有機EL素子の開発には、有機化学物質の開発や物理的な考察などが不可欠なため化学者、物理学者などいろいろな研究者の集まりとなっています。また日本国内外を問わず世界から研究者が集まっており、極めて国際色豊かな研究室となっています。

入門書の紹介
書 名 「有機EL のすべて」
著者名 城戸 淳二
出版社 日本実業出版
価 格 1,680 円(税込)
参考頁範囲 第1、2 章

交通案内
交通案内
JR「東京駅」よりJR山形新幹線 約2時間10分
「米沢駅」下車
路線バス約15分 「山大正門」下車 徒歩約3分

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