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スプリングサイエンスキャンプ2005
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地球生態系の保全に向けて〜消えるインクの実験、化学物質で変化する細胞の観察〜 プログラム一覧

地球温暖化や資源枯渇、生物の多様性の減少といった環境問題への対応が急務となる中、東芝は循環型社会の構築に向け様々な取り組みを行っています。今回キャンプでは、環境技術に関し2つのコースを設けました。

Aコース:「紙資源を大切にする、消えるインクの実験」
紙は再生もできますが、インクを落とす工程が環境負荷の面で最も大きくなります。そこで東芝の消去可能なインク・トナーe-blue™の材料でクレヨンを作って、実際に消してみようというものです。この実験を通じて、森林資源などの地球環境問題、紙の製紙/再生/廃棄のサイクルにおけるゴミ問題や排出される二酸化炭素の問題を学びます。

Bコース:「身近な化学物質の有害性を見る細胞実験」
生活の中にある化学物質は、生活を豊かにすると同時に様々な形で人間の身体に”毒物”として影響を与えます。この化学物質のもつ有害性を、細胞の中にあるゲノムの観点から観察しようとするものです。化学物質は人間の身体にとってなぜ有害なのかを考察し、様々な化学物質に囲まれた現代社会の中で、より安全な化学物質を用いて製品を作る必要性を学びます。
写真写真

会期
A.「紙資源を大切にする、消えるインクの実験」コース 4名
まず真っ白な色素材料が化学反応で着色する様子を赤外吸収スペクトルから分子構造の変化で理解します。さらにクレヨンの主構成物であるワックスとの熱溶融から色素の存在する系の色の変化を観察し、消去材のあるクレヨンで文字の熱消去性をアイロンで確認します。さらに溶剤を使った消去や、レシートに使われる感熱紙など、身の回りにある材料の着色を種々の方法で観察します。最後に東芝製品e-blue™の消去可能トナーの消去性を確認して貰います。

B.「身近な化学物質の有害性を見る細胞実験」コース 4名
身近なものに含まれる化学物質を、ヒトの細胞に暴露することによって、試験管の中でヒトの健康に対する影響を再現できることを、細胞の観察によって学びます。さらに、化学物質によって影響を受けた細胞の性質を、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)実験によって、遺伝子の発現という指標から見てみます。このときに、様々な細胞や遺伝子の組み合わせを試みることにより、化学物質の持つ有害性とは、“遺伝子”の視点からどういうことなのかを考察してもらいます。

会期
2005年3月22日(火)午後1時30分〜24日(木)午後2時30分 2泊3日

会場 宿舎
株式会社東芝 研究開発センター
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 URL http://www.toshiba.co.jp
  ホテルメッツ川崎 
神奈川県川崎市幸区堀川町72-2
     
募集人数 同行引率者
2コースで8名
高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜 3年生)等に在籍する生徒
  ・日本科学技術振興財団
 サイエンスキャンプ事務局員1名
・高等学校理科教諭1名

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スケジュール
第1日目(3月22日)
13 : 30 14 : 00   集合受付
14 : 00 14 : 30   開講式、オリエンテーション
14 : 30 15 : 30   安全・環境教育
15 : 30 16 : 30   A コース:消えるインクの原理説明
        B コース:化学物質のゲノムへ与える影響について
      基礎的な分子生物学的な原理から説明
16 : 30 17 : 00   見学
17 : 00 18 : 30   懇親会
第2日目(3月23日)
A コース:「紙資源を大切にする、消えるインクの実験」
9 : 00 12 : 00   実験手順の説明、色素の発色実験、標準クレヨンの試作実験、結果の考察
12 : 00 13 : 00   昼食
13 : 00 16 : 30   各自のオリジナルクレヨンの試作、オリジナルクレヨンの評価
16 : 30 17 : 00   実験のまとめ
B コース:「身近な化学物質の有害性を見る細胞実験」
9 : 00 12 : 00   実験手順の説明、化学物質を細胞へ暴露、
        顕微鏡による観察とRNA 抽出の見学
12 : 00 13 : 00   昼食
13 : 00 16 : 30   PCR の実習と評価、遺伝子発現変化の結果の解析
16 : 30 17 : 00   実験のまとめ
第3日目(3月24日)
9 : 00 10 : 30   東芝科学館見学
10 : 30 12 : 00   実験のまとめ、発表準備
12 : 00 13 : 00   昼食
13 : 00 14 : 00   発表会
14 : 00 14 : 30   閉講式
14 : 30       解散

研究開発センター紹介
■研究開発センター紹介
東芝研究開発センターは、「Human Centric Technology」として、人と社会に真に豊かな価値を提供する技術の創造に取り組んでいます。
モバイル通信やコンピュータネットワークなどの技術、ヒトが持つ高度な知覚・判断機能に近づくことを目指すヒューマンインターフェース技術、ナノ材料・デバイス技術、環境技術など幅広い分野での研究開発を進める中で、数々の「世界初」「わが国初」の技術を生み出しています。
今回キャンプを行う環境技術ラボラトリでは、消去可能なインク・トナーe-blue™の開発や環境有害物質の分析技術をはじめ、地球温暖化の原因となるCO2を効率よく吸収する材料の研究などに取り組み、多くの実績を挙げています。

開催地 入門書の紹介
日本地図
A コース
書 名 紙とインキとリサイクル
著者名 佐野健二他
出版社 丸善
価 格 1,470円(税込)
B コース
書 名 イラストで見るやさしい先端バイオ
著者名 胡桃坂仁志
出版社 羊土社
価 格 3,045円(税込)

交通案内
交通案内
「東京駅」より東海道線20分
「川崎駅」下車
路線バスアゼリア地下街10番11番出口反01 川31 川32
川33 系統約10分
「小向交番前」バス停下車
バス乗車場所ご案内
http://www.toshiba.co.jp/kakan
/access/access.html
経路探索
※交通経路検索は、あくまで目安です。時間や経路は変更になる場合がありますのでご了承ください。

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