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SCIENCE CAMP 2005

国立環境研究所

 国立環境研究所では、私たちが暮らしている環境と植物や動物などの生態系との関わりについて研究を行っています。
 人間の活動にともない様々な汚染物質が環境中に排出され、生物にとって好ましくない環境が存在しています。人間を含む動物は、好ましくない環境を避け、移動することも可能ですが、植物や微生物は自分の力で遠くへ移動することができないので、「気に入らない環境」を「気に入った環境」に変えていく能力(環境浄化能力)を持っています。今回のサイエンスキャンプでは植物が持っている環境浄化能力に着目し、それを実験・観察することにより、我々の生活が様々な生物によって支えられていることを考えるプログラムとしました。つくばの研究施設内での実験・観察のほか、近隣の河原に出かけ、植物とまわりの環境の関わり方についても調査する予定です。

1.会期
2005年7月26日(火)午後1時〜28日(木)午後3時

2.会場
国立環境研究所
住 所:〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2
(東京駅から約1時間30分、JR常磐線「ひたち野うしく」駅からバス利用で約15分)
(期間中、つくば市内小貝川河原に出向き、フィールド調査も実施する予定です)
TEL:029-850-2308 FAX:029-851-2854
URL:http://www.nies.go.jp/
宿泊場所:ホテルスワ(研究所近隣)

3.募集人数
6名

4.プログラム
「植物の環境浄化能力を考えよう」
人間は便利で豊かな生活を送るために、多くの有機化学物質を使用し、その一部を環境中に排出しています。それらの多くは環境中で大気や水を介して輸送され、植物や土壌細菌によって吸収・分解されます。本プログラムでは、このうち植物によって有機化学物質が吸収されていく様子を観察します。具体的には、実験用として準備した植物に、微量の汚染物質を含む水を与えて、汚染物質が植物内にどのように取り込まれ、どのように変化するかを追跡します。この実験には、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)という少しレベルの高い技術を使いますが、分析装置の使い方やその原理も研究者がわかりやすく説明しますのでご安心ください。また、プログラムの後半は、環境汚染物質が集積する河川敷に出かけて、そこでの植生を観察し(観察のコツを特別に伝授します)、それぞれの植物が河川敷の生態系の中でどのような役割をしているのかを考えます。環境中では、様々な化学物質が動き回っていますが、その過程でどのように変化・移動するかを調べることは、環境を理解するための基本的アプローチです。このキャンプでの経験が、環境問題を科学的な立場から理解する最初のステップになることを期待しています。

5.スケジュール
7月26日(火)
13:00 13:15   集合・受付(国立環境研究所特別会議室)
13:15 13:30   開講式/オリエンテーション
13:30 14:00   研究所の概要説明
14:00 15:30   主な研究施設見学(地球温暖化、循環・廃棄物、化学物質関係施設を予定)
15:30 17:00   プログラムオリエンテーション(植物の浄化能力の検出、準備のための実習)
7月27日(水)
9:30 12:00   植物内の化学物質分析実施(機器使用方法の説明等含む)
12:00 13:00   昼食
13:00 16:00   植物内の化学物質分析・結果考察
16:00 17:30   ディスカッションと講義
18:00 20:00   懇親会
7月28日(木)
8:00 12:00   河川敷・フィールド調査(つくば市内小貝川河川敷にて)
12:00 13:00   昼食
13:00 15:00   研究所にてキャンプのまとめ/閉講式

交通案内
  JR「上野駅」よりJR常磐線約1時間「ひたち野うしく駅」下車
  路線バス約15分「環境研究所前」バス停下車

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