「原子力エネルギーや放射線利用の研究開発を体験しよう」 |
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透明人間も真っ青!?
私たちは、放射線を直接目で見ることはできません。でも簡単な仕掛けを作るとその存在を目にすることができます。この実験では、まず「霧箱」という霧の発生装置を作ります。これを使って、放射線の軌跡を実際に観察しながら、その特質を探ってみましょう。 |
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原子炉ってなあに?
日本で最初に建設された「JRR-1」(研究用原子炉)シミュレータで原子炉の仕組みについて学びましょう。そして、原子炉の運転を実際に体験してみましょう。 |
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放射線は身近な存在
放射線測定器を使って、室内・屋外等のあちらこちらで、自然放射線を調べてみましょう。私達の身の回りには、意外と多くの放射線が存在しています。また、体内の放射能を測定してみましょう。目に見えない放射線をどのように監視しているのか、分かります。 |
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マジックハンドでなんでもキャッチ
原子炉の使用済み燃料は放射能を帯びているため、検査や処理をするために人が近づくことができません。そこで、コンクリートで囲まれた部屋の中に設置されている「マニピュレータ」と呼ばれるマジックハンドを使って、部屋の外から操作しながら検査します。そのマニピュレータを実際に操作してみましょう。自由自在に操れるかな? |
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役立つ中性子
自然界に中性子は孤立して存在しないので、原子炉や加速器を使って中性子を発生させます。そのような中性子は、電気的に中性であるため物質の奥深くまで進入できるので、自動車のエンジン開発などに役立っています。また、最小の磁石の性質をもつので、磁性や超伝導などの物質やナノ材料の研究に役立ちます。さらに水素など軽元素の識別能力に優れているので、タンパク質や高分子の構造や運動などバイオやソフトマター研究に威力を発揮しています。このように中性子は、学術的研究から応用研究、産業利用に広く役立っており、21世紀における科学技術発展の鍵を握っています。 |
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光の不思議
光には波の性質があります。太陽や電球からの光は波の振動方向がばらばらですが、偏光板を使うと簡単に方向のそろった光(偏光といいます)を作ることができます。偏光が物質中を通って偏光の方向が変化すると、物質の性質を調べることができます。偏光板を使って光の偏光という性質を体験してみましょう。 |
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電磁波でロケットが飛ぶ!?
電磁波そのものを目でみることはできませんが、携帯電話やラジオ、電子レンジなど、皆さんの身の回りにあるものに使われています。また、強力な電磁波を使って核融合プラズマの加熱をしたり、ダイヤモンドやセラミクス(陶器)を作ることもできます。更に、将来的にはロケットを飛ばすことも可能かもしれません。その電磁波の持つ力を体験してみましょう。 |