蛍光性の有機化合物を電気で光らせる装置を有機EL素子といいます。薄型である他、高効率発光で環境に優しい面発光デバイスとして次世代の薄型テレビや照明器材への応用が注目されています。
今回のキャンプでは、有機蛍光物質をフラスコなどを使って実際に合成し、有機蛍光物質を使って有機EL素子を作成します。電池などの直流電源によって光らせて、その明るさを測定し既存の蛍光灯などの光源と比較します。また、ディスプレイなどに実際に応用された例を見ることにより、有機ELの応用について学びます。
2004年12月23日(木・祝)午後5時〜 25日(土)午後2時 2泊3日
国立大学法人 山形大学
工学部 機能高分子工学科
山形県米沢市城南4-3-16
http://ckido8.yz.yamagata-u.ac.jp
ホテルベネックス
山形県米沢市門東町3-2-16
12名
高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜3年生)等に在籍する生徒
・日本科学技術振興財団
サイエンスキャンプ事務局員1名
・高等学校理科教諭1名
蛍光性有機化合物の合成として、アルミニウム金属錯体の合成を行います。次に合成した錯体の構造の分析および蛍光などのスペクトル分析を行います。合成したアルミニウム錯体を用いて実際に有機EL素子の作成を行います。有機EL素子の作製には真空蒸着機を用いて行います。作製した素子のEL特性(輝度・電流効率等)を測定機器を用いて評価します。最後に、実際製品化された有機ELパネルを見て、有機ELの今後の応用例等について学びます。
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第1日目(12月23日)
17:00
〜
17:30
宿舎で集合受付
19:00
〜
21:00
参加者&引率者ミーティング
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第2日目
(12月24日)
9:00
〜
9:15
開講式
9:15
〜
10:00
有機ELの説明と実験内容の説明
10:00
〜
12:00
有機蛍光物質の合成
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
15:00
蛍光物質の分析
15:00
〜
17:30
有機EL素子の作製
17:30
〜
18:30
実験のまとめ
18:30
〜
20:00
懇親会(夕食)
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第3日目
(12月25日)
9:00
〜
11:00
EL素子の輝度測定
11:00
〜
12:00
実験のまとめ
12:00
〜
13:00
昼食
13:00
〜
13:45
ディスカッション
13:45
〜
14:00
閉講式
14:00
解散
山形大学工学部城戸研究室では有機EL素子の研究を10年以上行っており、国内のこの分野の中心的存在となっています。経済産業省・NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)の国家プロジェクト「高効率有機デバイスの開発」も行っており、最先端の技術・装置を保有しています。
日本だけでなく世界から研究者が集まっており、極めて国際色豊かな研究室です。
書 名
:
有機ELのすべて
著者名
:
城戸淳二
出版社
:
日本実業出版
価 格
:
1,680円(税込)
参考頁範囲
:
1、2章
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JR「東京駅」よりJR山形新幹線約2時間10分
「米沢駅」下車、 路線バス約15分
「山大正門」下車 徒歩約3分
超伝導を作ろう〜高温で見い出された超伝導体の謎〜
雪と氷の世界〜雪結晶の仕組みから燃える氷・メタンハイドレートまで〜
新素材研究の最前線を知ろう
有機の光で照らしてみよう〜有機ELを作る〜
燃料電池を作って水素から電気を起こそう
知ろう・創ろう自然エネルギー
のぞいてみよう!光の科学〜マイクロ波からガンマ線まで〜
次世代ゼロエミッション・エネルギー変換システムを体験しよう
生命を支えるたんぱく質、そのかたちとはたらきを知ろう
体験しよう!風力発電の技術
生命の海を科学する〜海洋のミクロ生態系〜
生態系に潜む遺伝子資源と地球環境を学ぼう
生命とは何か〜細胞の働きとコミュニケーションを探ろう〜
財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454 FAX. 03-3212-0014
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