サイエンスキャンプ
HOME 開催報告 過去の参加者データ 情報配信希望者 お問い合せ
個人情報の取り扱い
http://ppd.jsf.or.jp/camp/
サイエンスキャンプ
トップへ 募集要項 プログラム一覧 体験イメージ 参加者の感想 参加申し込みへ

参加者の感想
参加者の構成参加者アンケート

超伝導を作ろう〜高温で見い出された超伝導体の謎〜
北海道大学大学院 理学研究科
超伝導の企画に参加して学んだこと
(北海道・高等専門学校3年生 男子)
科学の最先端を研究している大学・企業で最先端の技術を教わることが出来るこのサイエンスキャンプは、遥かにレベルが高い研究者から教われるだけでなく、会話できるという点で僕にとって理想の企画だったため、参加を決意しました。このテーマを選んだのは、物理学の最先端を知りたかったことと、何よりも将来に必ず役立つと感じたからです。超伝導体自体は中学生の時に見たことがあり、その時は凄いと感嘆したのですが、その物質を作れると聞き、心が踊りました。
この企画は、超伝導物質の作成実験から始まり、超伝導体の原理の講義、研究者や参加者との懇親会、さらには他の研究室の見学とそこで行っている実験の説明を聞きました。その中で特に講義はとても難しい内容だったのですが、一つ一つ詳しく教えてもらったためスムーズに理解することができました。そこ で僕は色々質問をしたのですが、どれも真剣に答えてもらえたため、さらに理解を深めることができました。他にも超伝導物質作成の時、見たことのない高価な物質を扱うことができて感激しました。
この超伝導体と同じように、自分も将来大発見をして、『この一歩は一人の人間にとって大きな一歩であるが、いつか人類にとって大きな一歩となるだろう』と言えるようにもっと腕と頭を磨いていきたいです。

新素材のゆりかご Welcome to materials research frontier !
東北大学大学院 工学研究科
転機 (神奈川県・高校2年生 男子)
僕は将来、環境問題に取り組む仕事をしようと思っている。今回サイエンスキャンプを体験して僕はどの分野で環境問題に取り組もうか迷っていたが、その迷いを解決する大きな材料となった。金属材料の研究に触れると同時に、研究している人達の話を聞くことができ、とても勉強になった。実際に金属焼結の実験をして表面を研磨して顕微鏡を見た。穴だらけの表面が見えた。目で見ると全く平らなのに、実際はこんなふうになっているんだというその時の驚きは忘れられない。もっとじっくり顕微鏡で中を見てみることにした。見ているうちに、大量の穴は初めに配られたグラフの結果を表していることに気がついた。この時、もしかしたらそれを見ながら思わす声を上げていたかもしれない。材料の研究は思っていたよりも奥が深かった。そして、たくさんある課題に実に多くの人達が実験を繰り返したり、設備や装置をつくったりして取り組んでいるんだなと感じた。僕の勝手な想像だが、材料研究は例えば、排気ガスの少ない車の開発、土に返らないものを返るようにする開発などの原点かなと思った。これらの開発は僕が将来したい仕事の選択肢の一つである。
今回、貴重な体験をさせてくれた方々に感謝すると同時に、この体験を大切にして将来の進路をじっくり考えたい。

有機の光で照らしてみよう〜有機ELを作る〜
山形大学 工学部 機能高分子工学科
有機ELに触れて (栃木県・高校3年生 男子)
私がスプリング・サイエンスキャンプに参加して一番心に残っていることは、最先端技術にふれて自分達でEL 素子を作ってそれを光らせたことです。まず最初の合成でAlq3というアルミニウムと8−キノリノールという物質を混ぜた錯体を作りました。そしてそれが正確にできているか確かめるため、様々な測定を行ないました。赤外分析分光法、紫外・可視光の吸収スペクトル、発光スペクトルなどを非常に高価な機械を使って測定したが、出てくるデータ等は見てもなんのことかわからなかったけど、大学生の親切な対応のお陰で理解することができました。次に物質を蒸着しました。そこで驚いたことは、Å(10-10m)の100分の1という単位まで計れる機械で真空蒸着を行うということです。nm(10-9m)でもびっくりする単位なのにそれより小さい単位のスピードで塗布されていくのを見て、人間の技術のすごさにも有機ELの繊細さにも驚きました。そして、最後に自分達で作製したEL素子を自分達で光らせました。それには、何とも言いがたい達成感や感動がありました。実は僕は今、山形大学に入学したいと思っています。これからの大学の勉強もサイエンスキャンプに参加したことによって実際に自分がどんなことをやりたいのかという具体的なヴィジョンが見えて、非常に有意義なキャンプでした。

知ろう・創ろう自然エネルギー
足利工業大学 総合研究センター
自然エネルギーってすばらしい!(東京都・高校1年生 女子)
参加する前、私は風力発電やソーラーパネルぐらいしか自然エネルギーに対する認識がなかったのですが、難しいシステムではなく、自然エネルギーを利用することを、このサイエンスキャンプで学ぶことができました。ソーラークッカーという太陽光だけで調理できる装置には驚きました。はっきり言って、ダンボールとアルミ程度で調理できるわけがないと製作中からずっと思っていました。だから、特に晴天でもない空の下でおいしいカレーが出来上がった時は、とても感動しました。また、風車を間近に見たのは初めてでした。風車といえばオランダということしか頭になくて、日本の電力をきちんと支えていることなど初耳でした。最後に21人の仲間と出会えてよかったです。本当に全国各地に友達ができたし、自分とは違う環境、進路の人達にめぐり会えて、たくさんの刺激をもらうことができました。次回のスプリング・サイエンスキャンプにも参加したいと思っています。今回も理科っ子になれて楽しかったです。

燃料電池を作って水素から電気を起こそう
筑波大学 工学システム学類
興味・探究・研究(大阪府・高等専門学校2年生 男子)
今回、このキャンプでは研究職に大いに魅力を感じることになりました。科学技術の研究の面白さを知る3日間になったと思います。
まず、講義でついていけない部分が多々ありました。燃料電池の原理を概略的に説明したら簡単ですが、その中の厳密な仕組みには多くの要素が複雑に絡み合っていました。電池本体だけでなく燃料の保存、運搬方法から改質器等の機構、電力の使用方法に至るまで様々な課題があるそうです。それぞれの課題への対処方法を聞く中で研究されている方の成果がにじみ出てくるように感じました。それと同時に、きっと楽しいだろうなと思いました。仕組みを知るにつれ、僕はもっと知りたい気持ちでいっぱいになっていました。以前から物の仕組みには関心がありましたが、このキャンプでその思いはより一層強くなったと思います。実際に制作し実験をした夜、僕たちはみんなの実験結果を見て「どうしてこの結果が出たのか」と深く追求しました。僕は、その中で「ああ、そうか。考えたり調べたりすればどんどん知識と興味が広がっていくのだな」と実感しました。そして、気がつくとその作業に夢中になっていました。まだまだ、分らないことだらけで、未だに僕の中の探究心は醒めそうにありません。

のぞいてみよう!光の科学〜マイクロ波からX線まで〜
中部大学 工学部
Can you see? (高知県・高校1年生 女子)
今、この場所にも電波が通っているのだろうけど、私には実感がわかない。その1番の理由は、目に見えないということだと思う。普段、日常生活で電波を目にすることはまずない。それにほとんど感じることもない。だから、私が今まで“ない”ものとして無視してきた電波を大学の先生方は、「ある・存在する」ものとして向き合い、それを最大限利用するために研究・開発をされているのを見て、私の視野の狭さ、頭の固さを痛感させられた。でも、それと同時に少しづつ、新しいことが分かる度に、視野が広がっていく嬉しさと楽しさは忘れることができない。目に見えないものを見ることができるということは“武器”を持つことの1つだと思う。人の知らないことを知っている分、人ができないことができる。このキャンプに参加して、私にも、ほんの少しだけれど、電波、光という世界が見えるようになった。これを“武器”とまではいかなくても、きっかけとしていろいろなことをやっていきたい。

環境にやさしい新素材(グリーンコンポジット)を作ろう
同志社大学 工学部
サイエンス (佐賀県・高校2年生 男子)
このサイエンスキャンプという機会に自然と共に共存していかなければいけない自分達を見つめ直すがことができたと思う。今まで他の国に支援するときに使われるプラスチックなどの石油から作られている物はどうなっているのだろうと思っていた。普通に燃やしてしまえば汚染物質がでてしまい、だからといって持って帰って来るにもお金がかかってしまう。しかし、同志社大学で研究が進められているような自然の素材から作られる新素材はどうだろうか。石油ではなく竹、とうもろこしなどの繊維から作られているような物は、自然に放置していても自然と土に還り、またやせていて農業ができない土地にも自然物質であるため肥料となり、自給自足の生活ができるようになるのではないだろうか。自分が考えていたことが少しでも解決でき知識も増えてよかったと思う。ますます研究が進み、いろいろな方面に正しい技術が使われていってほしいと思った。また、自分もそれに貢献できるよう今自分のできることを精一杯やり、少しでも役にたてるよう頑張りたいと思う。

体験しよう!風力発電の技術
鳥取大学 地域共同研究センター
揚力のおもしろさ(京都府・高校2年生 男子)
泊村の風車を見た時、圧倒された。そして、ひとたびその直下に入ると、ぎょうぎょうと空気を切り裂く音がして、とても普通に立っていられなかった。ブレードは先端にいく程、平たくしなっており、風の勢いを感じさせた。風という自然エネルギーと対峙するためには、これくらいの威圧感がないとだめなのだなと思った。2日目のプロペラ作りは、「表面積を大きくしてみたらどうだろう」、「滑らかにしたら速くなるかも」などと工夫しながら作ったのでとても有意義だったと思う。始めはゆっくり回っていたのがだんだん速くなっていき、途中で急激に変化し手応えが全然違うようになったことにびっくりした。改めて揚力のすごさを知った。もっと実験しプロペラを改良し、より高い発電力を目指したかった。最後に、他の学校の人達と一緒に泊まり、製作し実験したことは、とても楽しくいい刺激になった。

遺伝子からタンパク質へ
愛媛大学 無細胞生命科学工学研究センター
充実した3日間(熊本県・高校2年生 女子)
「大腸菌が光った!」この時の感動は今でも忘れない。オワンクラゲの光るタンパク質の遺伝子を含むDNAを接続し、組み換えによって形質転換させた大腸菌を培養したのだ。そして私の手で作った遺伝子組み換え大腸菌がこの世に誕生したというわけだ。もともと栄養学に興味があり、大学もその方面に進学しようと考えていたときにこのキャンプの存在を知った私は、好奇心からこの「遺伝子からタンパク質へ」という愛媛大学で行われるプログラムに応募した。
遺伝子組み換え技術は、私の想像をはるかに超えており、冒頭に書いたとおり高校生の生物に対する興味だけであまり知識のない私にも、簡単にできてしまったのだ。今まで想像だけだったこの技術の世界を実際に体験することで少しだけ研究者の生活に触れた気もした。また他県から集まった様々な考え方を持つ仲間と過ごせた3日間は本当に充実していて、あらゆる角度からの指摘や遺伝子組み換え技術に対しての倫理的問題点など、普段一人よがりに考えてしまうことを補えるようなディスカッションができたことも強く心に残っている。
このキャンプでは、遺伝子組み換えの技術はもちろんのこと、仲間との交流や研究者の生活等、本では味わえない部分まで見ることができた。是非私の将来につなげていきたい。

深海を探る 〜コアの科学と海洋生物資源の最前線〜
高知大学 海洋コア総合研究センター・遺伝子実験施設
スプリング・サイエンスキャンプ2004に参加して
(愛媛県・高校2年生 女子)
私は今回初めてサイエンスキャンプに参加させていただきました。参加当日になり、駅で参加者の人たちと初めて顔を合わせてみると、前に思っていた不安は吹き飛んでいました。みんな本当に良い人たちばかりで本当に参加して良かったと思いました。そして、講義や実験で最先端の技術を実際に目で見、体験することによって、今まで感じたことのない感動を得ることができるとともに、現実が見えたような気がしました。以前まで興味を持っていたものの身近にはなかったものが、このサイエンスキャンプを通して体験でき、自分が本当に進みたい道だということをより確信することができました。
私の尊敬している先生に「見えないものが見えるようになることが科学を学ぶことだ」と以前から教えていただいていたので、今回のサイエンスキャンプでそれを自分なりに得ることができたのではないだろうかと思います。今回のサイエンスキャンプを通じて、複雑で魅力的な科学に対して自分がどれほど甘い理解をしていたのかを悟りました。そして、科学に対するより強い憧れや、もっと科学を詳しく学びたいという気持ちがより一層膨らみました。これからはこのサイエンスキャンプで得た気持ちをばねにして頑張っていこうと思います。本当にありがとうございます。

生命のミクロとナノの探求と冒険
独立行政法人 産業技術総合研究所 ティッシュエンジニアリング研究センター
自分の未来が見えた!(広島県・高校3年生 女子)
サイエンスキャンプから帰ってきた翌日、学校で友達が「私の性格がとても変わったからどうしたのか」と聞いてきました。他人にも分かるほど、私はこの3日間で変われたみたいです。
あれだけ個性的な仲間に囲まれ、なおかつ偉大な研究者の方と3日間も過ごせば、誰でも価値観や考え方は変わるものだと思いました。サイエンスキャンプで最も学んだことは、目に見えないものを目に見えるものに置き換えてゆく方法です。実験で、抗生物質に対して耐性を持たせたナノメートルサイズの大腸菌が、抗生物質が入っているプレートでナノメートルサイズで観察できた時には感動しました。研究者がたとの触れ合いもたくさんありました。研究者がたの、いい結果がでるかどうかも分からないのに、どんどん追求していく追求心に圧倒されました。その意志の強さはどこから来るのだろう、やはり「病気に苦しんでいる人たちを助けたい」という気持ちからだと思います。この3日間はとても濃い内容で、様々なことを考えさせられました。私は薬科大に進学するので、この体験を原動力にDNA治療ができるような薬を開発したいと思っています。

参加者の構成参加者アンケート


HOMEwiner science camp 04-05 top ページ先頭へ


財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454  FAX. 03-3212-0014
E-mail
日本科学技術振興財団HP
科学技術館HP
日本科学技術振興財団振興事業部HP