やじろべえが倒れそうで倒れないのは、重心が支点の真下にあるからです。傾くと重心の位置が上がるので、重力の作用で重心の低いもとの位置に戻ろうとします。このように傾くと、元へもどろうとする復元力が生じるのがやじろべえの原理です。
親の上に子、子の上に孫が乗っても倒れないのは、親の足、子の足、孫の足を支点にして、その上のやじろべえの部分の重心が支点の真下へくるようになるからです。やじろべえがすぐに不安定の位置から安定の位置へ戻ろうとして倒れないところが、興味深いですね。

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