チョコレートを調べよう!

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せつめい

 板チョコはパリッとしているのに、口の中に入れるとトロッとなるのはなぜでしょう? 長い間チョコレートを置いていたら色が変わっていたという経験はありませんか? これはどれも、チョコレートに含まれるココアバター(カカオバター)が原因です。

 チョコレートは、カカオマスにココアバターを加えたもの、または、ココアパウダーにココアバターを加えたものといえます。

写真1 チョコレートの成分
チョコレートの成分

 市販されているチョコレートの成分は、量が多い順に砂糖、ココアバター、カカオマス…となっています。砂糖は味つけのためのものです。カカオマスというのは、カカオ豆を焼いてすりつぶしたものをいいます。このカカオマスからしぼり出した油がココアバターで、その残りかすがココアパウダーです。

写真2 アルミ板
アルミ板

 加熱したアルミ板の上でチョコレートをこすると、とけたチョコレートの外側に白い輪ができます。茶色い部分がカカオマスで、白い部分はココアバターです。

 ココアバターは人の体温より少し低めの35度くらいでとけ出します。チョコレートを食べたときに「トロッ」と感じるのは、とけだしてきたココアバターが口の中に広がるせいです。また、長い間おいてあったチョコレートが変色してしまうのは、チョコレートからとけだしたココアバターが、表面でゆっくりと冷えて固まったためです。

 この現象は「ファットブルーム現象」(fat=脂肪、bloom=花が咲く)と呼ばれています。

 「やってみよう」で試したように、ココアパウダーにココアバターをまぜて冷やしたものは、硬く、折るとパリッと音がします。しかし、ココアバター以外の油脂(サラダ油、バター、ラード、ヘッドなど)では、冷やしても「あんこ」のようにべったりとします。これは、ココアバターが他の油脂とちがい28度くらいで硬く固まる性質があるからです。

 私たちの周りにはいろいろな油脂(油分)がありますが、28度くらいで硬く固まり、人の体温に近い温度でとけてしまうココアバターだからこそ、「トロッ」「パリッ」というチョコレート独特の食感を生み出してくれるのです。

チョコレートで遊ぼう!


写真3 マジックペンと
チョコレート
  1. タイルにマジックペンで書いた字をチョコレートでこすると、字を消すことができます。
  2. ガムテープの粘着面をチョコレートでこすると、ガムテープがくっつきにくくなります。
  3. 粒ガム1個(または板ガム1枚の半分)をよくかんだら、チョコレートひと欠けと一緒にポリ袋に入れてよくもんでみましょう。すると、ガムがとけてしまいます。
  4. ティッシュペーパーにとかしたココアバターをしみこませ、チョコレートの中に立てると、簡単なチョコレートキャンドルができます。

 1〜3は全て、チョコレートに含まれているココアバターの油分が、マジックペンの油性インキやガムテープの粘着剤やガムをとかしたせいです。また、タイルに書いた字を消せたのはココアバターの油分に加えて、カカオマスの微小な粉末が研磨剤(みがき粉)の役割をしたせいもあります。

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