太古の地球への招待

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せつめい

 化石の表面の模様は縫合(ほうごう)線と呼ばれています。

 さて、「やってみよう 5」でかいたスケッチは、縫合(ほうごう)線の変化図の図1〜3のどれとにていますか?

アンモナイトに見られる縫合線の変化

図1 ゴニアタイト型

図2 セラタイト型

図3アンモナイト型

 


地質時代年表

 アンモナイトはイカやタコに似た軟体動物で、大昔、海の中で生きていました。今も生きている動物の中では、海にいるオウムガイに近いといわれています。

 大昔といっても、古生代のデボン紀(約4億年前)から中生代の白亜紀(約6400万年前)の間ですから、レプリカの雌型(めがた)になった化石がいつの時代のものなのかは分かりません。しかし、スケッチした縫合線がゴニアタイト型、セラタイト型、アンモナイト型のどれに近いかを比べることによって、元の化石の地質時代をより正確に知ることができます。

 このことをふまえて、さまざまな資料を調べればもっと詳しく、化石の進化をつきとめられるようになるのです。

化石とは?



いろいろな化石

 化石はふつう、過去(地質時代)の生物の遺骸が地層の中に残っているものを言いますが、生物の足あとやはったあとなども化石に含められます。さらに、卵や糞も立派な化石です。

 化石になる条件は、「埋没する」ことです。

 化石という言葉のもとは「石に化ける(=石化)」に由来しますが、石化は化石の必要条件ではありません。シベリアの氷の中から発見されたマンモスは、骨・毛皮・肉が腐敗もせず、石化もしませんでしたが化石と呼ばれています。

示相化石と示準化石

 化石は、発見された地層ができたときの自然環境や時代を考えるのに重要な手がかりになります。

 たとえば、サンゴの化石を含む地層は、浅くて暖かい海にできたことがわかりますし、マンモスの化石は寒い気候だった証拠です。このように、地層ができたときの場所や気候を知る手がかりになる化石は、示相化石と呼ばれています。

 これに対して、フズリナ類(紡錘(ほうすい)虫類)は、約3億年前のある限られた時期に生きていた生物ですから、その化石のある地層も同じ時期にできたと考えられます。フズリナ類のほか、三葉(さんよう)虫類、アンモナイト類や恐竜類など、地層のできた地質時代が分かる化石は、示準化石と呼ばれています。

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