サイエンスキャンプ
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参加者の感想

体験しよう!!光化学

大阪工業大学 工学部 応用化学科
光化学の深さを知って(福岡県・高校1年生)

 光の研究は私にとって、とても深いモノであった。考えれば考えるほど分からなくなり、最初の論点ともかなりずれていたりもした。しかしちょっとでも答えが見つかった時に込み上げる喜びや感動などを実際に体験して、高校生活だけではわからない化学のおもしろさというモノを教えられたと私は思う。その中でも最初に実験した色素増感型太陽電池が一番印象に残った。
ヨウ素の酸化・還元などによって電気が生じる仕組みになっている太陽電池だった。実験結果はあまり良くはなかったが、この研究を通して新たにその太陽電池に関する課題なども詳しく知ることができた。さらにここでは有機化学の分野にも踏みこんで学習した。私がまだ高校で習っていない分野だった。正直に言って結構難しかったが、私にとってこれはこれからの理科を今まで以上に努力して学んでいきたいという思いを起こすきっかけになった。もう少し理科を学び、多方面から化学を見ていける人になりたいとも思った。また、今回のキャンプで、同じ分野に興味のある友達や、大学生、教授達にも出会う事ができた。私が好きと言っている化学が他の人に比べてまだまだ小さいという事を思い知らされた気もしたが、何より皆が化学が好きだという事でつながっていることが嬉しかった。将来の進路が決まったわけではないが、今回の実験によって、化学という興味深いコトについて研究していくことの楽しみを学べたし、将来への大きな手がかりをつかんだと思う。本当にこのキャンプに参加できて良かったと改めて実感した。

光で科学する! 〜光で探る先端技術〜

関西大学 工学部
サイエンスキャンプに参加して(香川県・高校1年生)

 今回スプリング・サイエンスキャンプに参加したことは私にとって大変よい経験になりました。その理由は三つあります。一つは、やはり先端技術にふれられたことです。学校(高校)では見たことのない分光器や千度まで温度を上げられる電気炉、レーザーを出す装置などには驚きました。実験の中では少し古い技術だそうですが、ホログラムを作ったことが一番印象に残っています。ホログラムの原理はすごいと思ったし、写真と同じようにして作れるということがとても意外でした。それに原理は難しかったけど作業はとても楽しく、なかなかうまくできたので嬉しかったです。もちろん他の実験も難しいけれど興味深いものばかりでした。二つ目は、大学というものを一部だけではありますが見ることができたことです。私はあまりオープンキャンパスなどに行ったことがなく、大学の内部を見たことがほとんどありませんでした。だから今回は大学の研究設備や広さ、図書館の蔵書の多さには驚き、このように設備が充実した環境で学べることをうらやましく思いました。大学生が皆楽しそうだったのもあり、ますます大学へ行きたいという思いが高まりました。三つ目は、いろいろな地域に住む人たちと交流できたことです。科学が好き・興味があるという一点以外は共通点のない人たちと話すのはとても楽しく、また貴重な体験となりました。方言が違うので言葉がうまく伝わらなかったり、行ったことのない土地の話を聞いたりすることは新鮮で楽しく、大学はこんな感じなのかと思いました。他にも楽しかった・印象に残ったことはありますが、主なものはこの三つです。このキャンプではほとんどが私にとって新鮮で興味深く、新たな発見と楽しさがあり、刺激的でした。これからもこのキャンプでさらに高まった科学への興味を育てていこうと思います。

スポーツ科学の最前線 〜From Gene to Gold〜

国立大学法人 鹿屋体育大学 体育学部
夢(兵庫県・高校2年生)

 僕の将来の夢はスポーツドクターになり、世界中の人々がスポーツを心から楽しめるよう、その支えとなることです。例えば、どのようにして支えになるかというと、せっかくスポーツを楽しんでも、それによってケガをしてしまった人を一日でも早く元のパフォーマンスができるよう治療したり、そんなケガが起こらないよう防止策を考えたり…等です。そして、今回のプログラムの講義で僕が考えていた事について詳しく、しかも、カラーコピーのテキストもいただいて勉強することができました。特に最新の遺伝子や筋肉の仕組みについて勉強でき、今まで自分で勉強してきた点が線のようにつながり、深く理解することができました。今回のプログラムは僕にとってさらに、さらに学ぼうと思う動機づけの大きな一つになったと思います。しかし、多くのことを学ぶことができたのですが、一つ課題が残りました。それは、僕が最大の目標においている各々のスポーツ動きを明らかにすることです。どういうことかというと、体にやさしく、効率のよく、人間本来の動きに合っている、超一流の選手に共通する動きを総合したものです。初めて聞く人は机上の空論だと思うかもしれませんが、僕が鹿屋体育大の人にこの質問をぶつけてみたところ、真剣に聞いてもらい、まだ今の段階のスポーツ科学ではわからないということでした。けれども、研究者の人にとってもそれは大きな夢だということを知って自分の目指していたことは間違ってはいなかったんだと自信になり、再確認することができました。そして、俺がこの問題を解決してやるんだ、とも感じました。これからは、今、熱く感じていることを常に考え、最終的には、自分自身も一生スポーツを続け、運動する人、運動するのが困難な人の支えとなるアスリートドクターになりたいと思っています。

意外と身近な放射線とナトリウム

核燃料サイクル開発機構 敦賀本部 国際技術センター
私を成長させてくれたサイエンスキャンプ(東京都・高校1年生)

 「放射線」という物はサイエンスキャンプに参加するまで、私にとって「危険」なものでしかありませんでした。原発も同様でした。私がこのテーマを選んだ理由は、放射線が私達にとってどう身近なのかが気になったからです。私は学校の授業などで放射線について習っていなかったので、放射線や原発についての知識はほぼゼロに近いものでした。「無事に帰れるかな…」と今となっては意味の分からない事も考えていました。しかしキャンプに参加して、私の考えは180°変わりました。放射線は今この文を書いている最中にも私の周りにあるし、原発も危ないだけのものじゃない!!…普通に考えれば当たり前のことですが、その時の私にとっては感動(少し言いすぎだけど)するくらいスゴい事実でした。特に放射線なんてキャンプに参加するまでは、「普通に生活してれば全く関係無い」と思っていたので、本当にビックリでした。原発については、これからの地球の事を考えたらどうしても必要になるんだという事を知り、これもまたビックリしました。確かにまだいくつか問題はあるけど、それをクリアすれば、原発はこれからメジャーなものになっていくと思います。…というか、そうならなければいけない時代になってきています。現代の人間は危機感があまりにも無いと思います。実際に私もそうでした。自分の思うがままにして、後のことを考えずに日々を過ごしている…。これは仕方の無いことかもしれないけど、「仕方なかった」じゃ済まない問題になるかもしれません。だから私は、少しでも次の世代につながるように、これから環境などの勉強や研究をしたいと思うようになりました。原子力も興味が出てきました。今回のサイエンスキャンプは、私をとても成長させてくれました。技術者の方や参加者の方との交流も私にとってとてもプラスになりました。本当にありがとうございました!!

アミノ酸を知ろう!味の科学
〜昆布からグルタミン酸の抽出・分析&味の体感〜

味の素株式会社 ライフサイエンス研究所
短期集中!おみやげは経験(東京都・高校2年生)

 実験会場である味の素株式会社の研究所へ足を踏み入れたのは忘れもしない3月25日。始めにアミノ酸の予備知識と実験の手順の説明を受け、白衣、ゴーグル、手袋を装着しいざ実験本番へ。気分はもう科学者。研究者気取りといった感じ。実験はコンブ一つ計るにも精密な機械を用い、画面を通してしか見られないような器具が並ぶなど全てが楽しく新鮮なものでした。しかし、実験の結果は失敗に終わりました。結晶になるはずのアミノ酸が折出しなかったのです。この結果に、面倒見てくれていた研究者の方々も肩を落としているようでした。自分たちが手がけた実験がうまくいかなかったことは非常に残念に思いましたが、実際そんなことはありませんでした。ミーティングの際、生徒たちの間で何がいけなかったのか幾つか原因をあげ、更にその中で一番確率が高いものを先生の手助けのもと探り出してゆくことで、実験が成功した時よりも有意義な時をすごすことが出来たと確信しています。実験の合間も同じ班の男の子と、担当者の方を質問攻めにし、そしてその担当者の方もその質問全てにすぐさま答えを返してくる。そんな言葉のキャッチボールの中でプロの凄さを実感し、いつかは私もああなりたいという希望さえ持つようになりました。夢中で駆け抜けてきた2泊3日。わずかな時間ではあったけれども、私は自分の世界をまた少し広げることが出来ました。今回の経験が果たしてどこで役に立つのかは分かりません。しかし、経験は人生を豊かにしてくれると思うので、これからも自分が知りたい学んでみたいと思うことに積極的に取り組んで、更に自分の世界を広げてゆきたいです。こんなにも貴重な体験をさせていただいて、サイエンスキャンプの指導員の方々、味の素株式会社の皆様に心から感謝します。いつかこのご恩に報いることが出来れば幸いです。

みんなで造る未来の都市
〜超高層ビルを造る技術に触れてみよう〜

鹿島建設株式会社 技術研究所
教わったこと(愛知県・高校1年生)

 僕がこのスプリング・サイエンスキャンプに参加しようと決意した主な理由は、NHKのテレビ番組「プロジェクトX」で(株)鹿島建設を拝見し、興味を持ったことと、1つのことにとらわれずに様々な分野に視野を広げてみようと思ったことの2点です。キャンプの最初のうちは緊張していましたが、1日目に皆と触れ合えたことでスムーズにことが運べたのではないかと思います。もし初日に実験や実習がいきなりあったとしたら、多分ぎこちなく進んでいたと思います。コンクリート圧縮実験では、自分の期待するような結果にはなりませんでしたが、経験できたこと自体がとてもすばらしいことだと考えています。普通コンクリートと超高強度コンクリートの違いは、素材はもちろんのこと、水セメント比が大きな決め手だと講義で教わりましたが、いまひとつ理解できない点がありました。しかし、実験の段階で研究員の方がすかさず口頭では表現しきれなかった部分を説明して下さいました。とても分かりやすく、体で覚えることができました。モルタルを調合して、破壊する実験についても、あとから分かったことなのですが、「自分達で考えさせる」という研究員ならではの指導をしていただけたようです。時にはやさしく、時には厳しく。実験だけではなく人間的にも1つ、成長したような気がします。風体験では、20m/sの風が僕の常識までも吹き飛ばしてしまいました。30m/s、40m/sぐらいまでやってほしい。今思えば、何を言っているんだと感じます。もともと台風には興味があり、強くて大きなやつが直撃しないかなぁと思っていたほどです。たしかに、今吹いている風が何m/sなのかは知る由もないわけで、この風なら〜m/sだ、なんでいうのは日常生活で分かる範囲ではありませんでした。しかし今回、体で感じることができた点や、家族などに真実を伝えることができる点など、貴重な体験ができたことを本当にうれしく思っています。次回このような大変すばらしいサイエンスキャンプに参加するチャンスがあるならば、是非是非参加したいと考えています。

歴史的な建築の保存ワークショップ

清水建設株式会社 技術研究所
保存の必要性(静岡県・高校2年生)

 サイエンスキャンプを終えた今、なんとも言えない充実感と達成感に包まれている。将来は必ず建築の道へ進もうと改めて確信した3日間であった。今回、歴史的建築物の保存・活用というテーマの下に、3日間で実際の建物の仕様調査・実測調査・活用方法の検討とエスキスの作成といった、まるで自分が一人の建築家として扱われているかのような活動をさせてもらえた気がする。参加者の一人一人の考えを基にして、明治以降に建てられた建物が、現代社会において別の用途に転用して使われるように思策にふけた最終日。研究所の方々の期待を感じながら、私たちはそれぞれの思いが詰まったプレゼンをした。この3日間に習得した知識、一人一人の個性豊かな発想を講評させてもらえたことでも十二分に満足できたのにもかかわらず、「期待以上の出来で本当に驚いている」という何にも変えがたいお褒めのお言葉をいただくことができたのだった。この時の気持ちは言葉にすることはできず、生まれて初めて味わった気持ちであった。日々の暮らしにおいて、最も触れ合う時間の長い住宅、ゆえに建物、の存在は私たちに大きな影響を与える。だからこそ「古きをたずねて新しきを知る」という言葉があるように、過去からのメッセージの詰まった建築物を現代人の知恵・工夫で現存させ続けなければ、かつては西洋を上回っていたと言われる日本文化の消滅となりうるのである。それを回避するためにも、歴史的建築物の保存の必要性は必ずある。現在では、活用しているほうが保存しやすいという考えの下、人がそのまま使用している建物を重要文化財にしようという動きもあるそうだ。まだ西洋と比べると数少ない文化財ではあるが、この動きが下となり、母国のアイデンティティーの再確認にも繋がるこの研究活動は新技術の開発と同様、又はそれ以上にこれからの時代に必要とされるものであると思う。

環境保全と資源・エネルギーについて考えよう

東京電力株式会社 技術開発センター
スプリング・サイエンスキャンプに参加して(神奈川県・高校2年生)

 普段から、環境・エネルギー問題には関心があったので、今回のサイエンスキャンプのテーマは私にとってとても魅力的なものだった。発電のときにCO2を出してしまうとはいえ、1つの企業に環境に関連する研究開発グループがこんなにもあるだなんて考えもしていなくて、始めから驚きの連続だった。まずは講義。グラフで具体的な数値や割合を示されると、いかに温暖化を防ぐのが難しいことなのかを痛感する。京都議定書では全然足りないらしいが、その京都議定書すら守れるかどうか危ういそうだ。私たち一人一人がどうすればよいか、という問いを投げかけられ、いろいろな案を出してみたものの、実現するとなるとこれは今の所ムリ、こっちはコストが・・・という感じ。でもそれでも、私は地球を守るためにできることを続けたいと思う。放置すると何が起こるか分からないから。そして実験。今回は金属材料、超電導、化石燃料の燃焼の大きく分けて3つの実験をさせていただいた。直接テーマには関係ないけれど、my bestは走査型電子顕微鏡!学校にはさすがにないので実際画像を見られて本当に感動だった。もう1つ特に感動したのが、超電導体の上で磁石が浮いているのを見て体験できたこと。よく紹介などで使われているけれども、実際手で押したり回したりした感触は決して忘れないだろう。電気抵抗が0(ゼロ)だなんて頭で分かっていても信じられなかったけれど、今回の実験・体験でぐっと身近なものに感じられた気がする。また、研究者の方々がとても丁寧に説明してくれて、ちょっとした疑問にも親切に答えてくださったこともとても印象的に残っている。お忙しい中時間をさいて下さった研究者の方々に本当に感謝したい気持ちでいっぱいだ。最後に3日間はあっという間だったけれど、本当にめいいっぱい楽しんで自分なりに学べたと思う。皆様本当にありがとうございました。

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