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SCIENCE CAMP 2005

参加者の感想

自分の手でタンパク質合成
理化学研究所
最先端の研究施設、理化学研究所で3日間研究者のもとで実験をする。こんな貴重な体験が実現したことによって今、歓喜と充実感に浸っています。私たちは、蛍光タンパク質を作るための遺伝子を培養細胞に4つの条件下で導入することで、遺伝子が発現される過程を確認しました。本格的な実験現場を体験するのは初めてだったため、滅菌や誤差の減少ために常時気を使うことの難しさを身をもって知りました。無事、顕微鏡下でぽうっと緑色に光る細胞を見つけた時は安堵のため息をつきました。自分の手でタンパク質合成へ導いたという達成感と、人間はすごいという素直な驚きでいっぱいでした。研究所の方々の丁寧な講義と質疑応答、そして研究所ならではの実体験を通して、学校では知り得なかった生物学のおもしろさを発見できました。実験にも増して貴重だったのは、研究員の方々と直接話し合えたことでした。あらかじめ答えが用意されていることに慣れている私たちと違い、自らの知恵と技術で未知の世界を切り開いていく。そんな方達の研究に対する熱意と誇りが伝わってきて、本当に好きだからこそ身を尽くすことができるのだなと実感しました。この経験を大きな糧として、将来研究者としての道に進むための勉強を続けていきたいと思います。
(Rye St.Antony School 12grade)

How LUCKY I am!
宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター
今回のサイエンスキャンプで自分が得た最も大切なもの、それは人との出会いだ。まず、同じ高校生との出会い。たった3日間だけだったけど、一緒に講義を受けたりロケットを作ったりお互いの話をしたり、とても楽しかった。しかし、他の人と話をしていく中で、自分は相当宇宙に思い入れがあると思っていたが、まだまだ知識も経験も気合いも努力も足りないと痛感した。すごく良い刺激になったと思う。JAXAの職員の方との出会いもとても印象的だった。自分が最も興味を持っている有人宇宙開発についてのお話はもちろん、進路のお話もお聞きできたことは非常に大きかった。絶対に自分もこんな仕事をやりたい、そう心から思えた。また、向井千秋さんにお会いしたことも忘れられない。本やテレビで見るよりもずっと明るくて、パワフルで、一緒にいる人も元気にしてしまうような人柄にとても惹かれた。あの前向きさを見習おうと思った。ここで出会った方々とはまた“宇宙”で出会えるような気がしてならない。
(新潟県立長岡高等学校 2年生)

ひやひやしたフライトシミュレータ
宇宙航空研究開発機構 航空宇宙技術研究センター
今回体験したフライトシミュレーターは、すごくリアルだった。順番待ちをしている間、着陸の際の軽い衝撃や、機体の揺れなどが伝わってきて鳥肌が立った。「危なくなったら補助を入れますから」と補助席の方が言って下さったので、安心していたが、みんなが次々ときれいな着陸をしているのを見て不安になってきた。自分の順番が回ってきて、とりあえず重いハンドルを握り必死で飛んでみたが、なにをどうすればいいのかわからなくてついに「補助入れます」と最初で最後の補助を受けた人間になってしまった。終始慌てたまま、着陸の際には「そろそろブレーキをかけてください」と言われ、ブレーキのかけ方が頭から吹き飛んでいた私はぎりぎり直前で思い出して空港滑走路の一番端に、やっとのことで着陸できた。「ぎりぎりでしたねえ」と補助の方はにこりと笑った。ひやひやしたフライトシミュレーター体験だったがとても貴重で、面白い体験だったと思う。風洞体験では実際に大きい所とくびれた所で立ってみた。実際回っているプロペラの早さは変わらないのに、大きい所ではそよ風程度だったのが、くびれた所では台風の中と同じくらいの風が吹いて、とてもおもしろかった。仕組みがわかって体験すると、感動できる。3日間で、いろんな技術を知ったし、研究所の人々の仕事が理解できたし、素顔も見れた気がする。
(私立桐朋女子高等学校 1年生)

音速を超えて!衝撃波に感動
宇宙航空研究開発機構 角田宇宙推進技術センター
今回の参加で強く印象に残ったのが、研究に携わっている研究者から講義を受けられたことです。直接話を聞くことでエンジンの性能を高めようとする意欲や改良の難しさ、研究のやりがいを感じました。さらには研究職がずっと魅力的な職だと思いました。施設見学では、音速を超える風を流せる風洞での「超音速風洞実験」を体験しました。実験時には隣の部屋にいても耳をふさがなければならないほどの轟音が響き渡り、超音速の音のすさまじさを体で感じました。いつもは見ることのできない空気の流れを見ることができただけでなく、音速を超えなければ見ることができない衝撃波までも見られたときには感動しました。今回一緒に参加した仲間は皆同じ興味を持っており、今までとは違った貴重な友を作ることができて嬉しく思っています。この体験でエンジンの研究というものがより具体的になり、将来エンジンの研究をやりたいという気持ちが強まっただけでなく、目指したい研究者の姿も見つけることができました。サイエンスキャンプで得たものは期待をはるかに超えたものでした。
(千葉県立木更津高等学校 2年生)

働いている人達がとても生き生きとしていて
海洋研究開発機構
1番よかったと思うのは普段ではできない体験や見学、最先端の体験や見学、講義があったことです。圧力体験では、耳が痛くなったこともあったけど、頑張って耳抜きをして、30気圧までいけたのは嬉しかったです。30気圧の世界は、口笛が吹けないし、風船を吹くだけで疲れ、はしゃいでいても疲れました。人が30気圧まで行くとどうなるか実感できたし、とても楽しかったのでいい体験ができたと思います。また、新たに興味をもったものが深海生物です。実際に飼っている生物を見たり、VTRで見たりして、普通に見る生物とは違い、まだ名前すら分かっていない生物まであり、面白いと思いました。サイエンスキャンプは本当に楽しく有意義に過ごせて、この夏休みの1番の思い出になりました。1番印象的だったのは、海洋研究開発機構で働いている人達がとても生き生きとして楽しそうに働いていたことです。自分の興味があることを仕事にしているからだと思いました。私には漠然とした将来の夢があります。将来、興味がある所で働く、というのを目標にしてこれから頑張ってやっていきたいです。
(新潟県立佐渡高等学校 2年生)

もっと複雑だと思っていたが
農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター北陸研究センター
私は、以前から遺伝について興味があったのでこの会場に参加したのですが、DNAの抽出、PCRによる増幅、電気泳動、形質転換と学校の授業ではおそらくやらないことが体験できて本当に良かったです。DNAの抽出はどうやってやるんだろうと思っていましたが、葉を破砕して組織をこわして中のDNAを取り出す、私はもっと複雑なやり方で取り出すのかと想像していましたがこういうやり方でふつうにDNAが取り出せるんだと思いました。また、形質転換では、イネDNAをそのまま大腸菌の中に入れただけではだめで、ベクターにイネDNAを結合させて、それを大腸菌に取り込ませなくてはイネDNAは保持されないので一工夫しなくてはならないことが分かりました。DNAを操作することは初めてだったので発見がたくさんありました。そして、その時は分かったつもりでいても最後のまとめのときに分からなかったことが多々あったので、よく分からないことはもっと積極的に質問すればよかったと反省しています。サイエンスキャンプに参加して最先端の科学技術を体験できて良かっただけでなく、他県の人とも交流が持て、よい情報交換の場だと思いました。
(新潟県立新潟南高等学校 2年生)


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