趣旨
我が国は、科学技術の振興により、豊かな国民生活や社会経済の発展及び産業競争力の強化を実現する「科学技術創造立国」を目指しています。しかしながら、昨今我が国では、青少年をはじめとする国民の「科学技術離れ」「理科離れ」が指摘されています。また、科学技術が高度化、複雑化し、わかりづらいものとなったことも、その一因と考えられます。そのため、青少年が科学技術に夢と希望を傾け、科学技術に対する志向を高める機会の充実が求められています。
「ウインター・サイエンスキャンプ」は、次代を担う青少年が、先進的な研究施設や実験装置がある研究現場等で実体験し、第一線で活躍する研究者、技術者等から直接講義や実習指導を受けることにより、科学技術に対する興味・関心を高め、学習意欲の向上を図り、創造性、知的探究心を育てることをねらいとしています。冬休みの一定期間、高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1~3学年)等に在籍する生徒を対象として、最先端の科学技術を直接体験・学習できる科学技術体験合宿プログラムを提供するものです。
事業の概要
2007年12月下旬~2008年1月上旬の冬休みに「ウインター・サイエンスキャンプ」として、ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料、エネルギー、社会基盤、製造技術、(宇宙・海洋等の)フロンティア、農学、地球科学等の分野において先進的な研究テーマに取り組んでいる大学、公的研究機関の9会場が、それぞれ10~20名(約127名)の規模で、高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1~3学年)等に在籍する生徒を3日間受け入れ、その期間中参加者は合宿生活を送ります。各会場では第一線で活躍する研究者・技術者の指導によりそれぞれの機関の特徴を活かした講義・実験・実習等を主体とした科学技術体験学習プログラムを行います。
応募資格
応募締切日時点で、高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1~3学年)等に在籍する生徒。
応募方法および締切日
応募者は「参加申込書」に必要事項を記入の上、財団法人 日本科学技術振興財団 サイエンスキャンプ事務局に応募締切日必着にて送付。
応募締切日 | 2007年11月15日(木)<必着> |
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選考方法および決定等
(1) | 「参加申込書」にもとづいて、原則として各プログラムの会場が選考を行い、参加者を決定します。 なお、過去に参加経験のある人も応募できます。参加申込書に希望会場をなるべく多く記入した方が参加の可能性は高まります。 |
(2) | 選考結果は応募締切り後、11月下旬に応募者本人宛に通知します。また、参加者には「参加証」と集合場所への経路、持ち物、生活ルール等の詳細を明記した「参加のしおり」を送付します。 |
(3) | 参加費は無料です。期間中の食事や宿舎は用意されます(費用はかかりません。ただし自宅から会場までの交通費は自己負担です)。 |
参加者引率
集合から解散までのキャンプ3日間、サイエンスキャンプ事務局員もしくは、高等学校理科教員(主催者から依頼)や受入機関研究者等が、参加者を引率します。
高等学校理科教員が引率する場合、参加者が充実したキャンプを送れるようにアドバイザーとして高校生等には理解の難しい学術用語や専門知識の解説、その日の体験活動のまとめ、キャンプ最終日に参加者による発表があるプログラムには発表準備の支援のほか、生活面でのアドバイスも行います。
受入研究者等が引率する場合は、参加者と寝食をともにしながらキャンプを運営し、参加者をサポートします。
また、サイエンスキャンプ事務局員が引率する場合、科学の普及教育、科学技術館の運営など科学教育の経験を有する日本科学技術振興財団職員が担当します。高等学校理科教員、会場側と協力してキャンプの運営を行い、参加者をサポートします。
宿泊場所は、会場内の宿泊施設あるいは会場近くのホテルを利用しますが、サイエンスキャンプ事務局で手配します。
主催
独立行政法人 科学技術振興機構
共催
[国立大学法人] |
北海道大学、北見工業大学、東北大学、山形大学、鳥取大学、愛媛大学 |
[私立大学] |
神奈川工科大学 |
[公的研究機関] |
【大学共同利用機関法人】高エネルギー加速器研究機構 |
後援
総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、環境省
サイエンスキャンプ事務局
財団法人 日本科学技術振興財団
応募先・問い合わせ先
財団法人 日本科学技術振興財団 振興事業部内 サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
電 話:03-3212-2454 FAX:03-3212-0014
WEBサイト:http://spp.jst.go.jp