サイエンスキャンプ
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参加者の感想
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次世代ゼロエミッション・エネルギー変換システムを体験しよう
同志社大学 エネルギー変換研究センター
新しい世界との出会い(富山県・高校2年生男子)

 事前にいただいた磁性流体の英文テキストを訳している時、調べても見付からない単語もあり、難しそうで不安でした。しかし、実際に参加してみて一番おもしろいと思ったのが磁性流体でした。これまで磁石の性質を持つのは固体だけだと思い込み、そんな液体があるとは思ってもみなかったので、それは全く新しい世界との出会いで、一つのきっかけによって次々と新たな疑問があふれてきました。そんな疑問を研究センターの方に質問でき、そして丁寧に教えて頂いたことがとてもうれしかったです。当然解らなかった単語も質問しました。今ではその英文テキストが全く別のものに見えます。固定観念にとらわれず、柔軟な発想を持つことが大切だと思いました。そしてそれは、どの分野においても同じだと思います。そもそも私は、エネルギー問題を解決したいという想いで研究職を志望しました。そして、環境に無害でずっと使える新しいエネルギーを作ることばかりを考えていました。しかし、今回のキャンプで、エネルギーが出来てから使われるまでに多くのエネルギーが無駄になっていることと、それを有効に使い、有害な物質を出さないために様々な研究がなされていることを知りました。そしてその事の重用性を実感し、私は、これからこの道に進みたいと思っています。そして、いつか同志社大学エネルギー変換研究センターで研究したいと思っています。エネルギー問題を解決したいという気持ちと、このキャンプで学んだことを忘れずに、これからを歩んでいきたいと思います。

生命を支えるタンパク質、そのかたちとはたらきを知ろう
公立大学法人 大阪府立大学 農学部・先端科学研究所
印象的な研究者の言葉(広島県・高校2年生女子)

 私は大好きなサイエンスをより好きになり、自らを高めて将来を見すえたいという動機から参加した。日頃よく耳にするタンパク質とはどんな形、働きをしているのだろうか、期待に胸を膨らませていた。まず、タンパク質や酵素について講義を受けた。そこには私にとって未知で魅力的な世界が広がっていた。物質を分解したり反応を阻害したり、光を探知したり・・・。難しい内容ではあったが、積極的に質問をした。すると先生は本気で答えて下さった。その膨大な知識量と熱意あふれる講義に、私は大いに刺激を受けた。私が一番楽しみにしていた実験では普段では使えない器具や装置なども使った。実際に自分の手で実験をし、自分の目で結果が確かめられた時の喜びがとても新鮮だった。また、コンピュータで見たタンパク質の構造の神秘的な姿に魅了され、タンパク質に親近感がわき好きになった。そして特に有意義であったのは研究者の方々とお話ができたことである。研究をする上での苦労や喜びを生き生きと語ってくださる姿に感動した。「この研究は何の役にたつのですか」とお聞きすると、しばらくして「それはまだ分からない。だけど僕らの目的は『真理の探求』さ。自分の好きなことを仕事にできる研究者は幸せだ」とおっしゃったこの言葉が印象的であった。サイエンスキャンプを終えてサイエンスが増々好きになり、もっと勉強をしたいという意欲が体中からわいてきた。この貴重な体験と意気込みをこれからの自分に生かしていきたいと思う。

体験しよう!風力発電の技術
国立大学法人 鳥取大学 地域共同研究センター
形の違った四つの羽(香川県・高校1年生男子)

 初めは、全然友達もできず、家に帰りたいと思ったが、地域共同研究センターに行った時、何人かの友達ができた。多分他の人も友達ができず不安だったんだと思う。友達がどんどんできていくと不安もとれて、講義や見学、実習などに集中できるようになった。二日目には、風力発電を実際に作った。僕はみんなよりも効率の良い物を作ろうと必死に作った。一番難しかったのは、四つの羽を同じ形にして、重さを軽くすることだった。しかし羽をけずると、どんどん一つ一つの羽が変わってしまった四つの羽ができていた。そして、完成した風力発電に、二メートル、三メートルと次々に風速の違う風を実際にあててみて、電圧と電流を計った。それを元に、パソコンで効率などを求めて、表やグラフも作った。そうすると風速が上がっていくと電圧と電流は上がるけど効率だけは下がっていることが分かった。なぜ効率が下がるのかと考えてみたら、羽に当たらない風が余分に増えるからだと思った。残念ながらあまり効率がよくなかったが、新たな発見ができたのでよかったと思う。三日目は、発表だった。そのプレゼンを作っている途中に今日で終わりかと思って寂しくなった。発表会が始まり、一人一人違う意見を持っていて感心した。そして自分の発表が終わった時、本当にこれが終わりなんだと思って泣きそうになった。こんな良い体験ができたことを次のステップに活かしていきたいと思った。本当に参加して良かったと思う。

生命の海を科学する〜海洋のミクロ生態系〜
国立大学法人 愛媛大学 沿岸環境科学研究センター
初めての「海についての授業」(愛媛県・高校2年生女子)

 以前から海について興味があったのですが、学校の授業で海を取り上げる機会はあまりありません。講義では初めての「海についての授業」を受けることができ、海の仕組みや生態系、環境についてなどを学びました。そこで改めて海の重要性を認識することができました。これだけ私達と密接に関わっている海についてを、普段学校で学ぶことが少ないのは残念です。実験・実習では、水中に生きる小さな生物達を見たり感じたりできました。中でも一番印象に残った実習は、顕微鏡を使った実習です。普段使っている物よりずっとキレイに見えて感激しました。また、そこで見れた生き物自体も、とてもキレイな形をしていました。中でも円形の珪藻は、まるで人工物のような円で驚きました。こんな洗練された形の生き物が、その辺の川や海に普通にいるんだなぁと、見ていてとても楽しかったです。場所によって見られる生物がガラっと変わるのも面白いと思いました。今回のキャンプに参加して、海への興味がますます強くなりました。私は海洋系の大学を志望していたんですが、そこでどのようなことが行われているかを体験でき、とても良い経験になりました。学部や学科を決める重要な資料になると思います。そして研究者の方々とお話することができたことで、研究には理科の知識だけでなく、広い知識と語学力、あと何より体力が要ることを知りました。おかげで今すべきことが分かったと思います。

生態系に潜む遺伝子資源と地球環境を学ぼう
国立大学法人 高知大学 海洋コア総合研究センター・遺伝子実験施設
自分たちでやった飼料の処理から観察まで (宮崎県・高校1年生女子)

 私は参加する前までは、「海洋コア」の採取の方法などまったくと言っていいほど知りませんでした。しかし、実際に舟に乗り、採取する所を体験することができてとても良く分かりました。コアラーを使って海底堆積物を採取するにはとても力がいりました。舟に当ってしまうと筒の中の泥が出てしまって駄目になってしまうので大変でした。堆積物はくさかったです。私が一番印象に残っているのは、観察です。試料の処理から自分達でやってみて、学校でやっていた時とはまったく違っていたのでとても勉強になりました。実体顕微鏡で有孔虫や放散虫、珪藻を探しました。友達とおもしろい形をしたものなどをみつけ、それにあだ名を付けたりしてとても楽しかったです。また、Globigerinoides ruberを10個拾い出す作業はとても集中力のいる作業でした。形の似たものが多く私達がこれだと思って拾い出したものでも点検してもらうと違っていたり、せっかく見つけたのに拾い出せなかったりととても大変でした。けど、10個しっかり拾い出せた時はとても嬉しかったです。私達が探しておもしろいと思ったのを電子顕微鏡でも見ました。いろいろな形があってとてもおもしろかったです。 今回参加して、たくさんのことを学ぶことができました。同じ科学に興味を持つ友達と出会うことができてよかったです。また次回も参加したいです。

生命とは何か〜細胞の働きとコミュニケーションを探ろう〜
独立行政法人 産業技術総合研究所 セルエンジニアリング研究部門
神経繊維がニョキッと伸びて(京都府・高校1年生女子)

 サイエンスキャンプでは驚きの毎日でした。どれも印象的な実験でしたが特に心に残ったのはニワトリの卵から胚を取り出したことです。その組織を実際にいじってみると、おもしろいことにまるでスクランブルエッグのような感触でした。そして胚の終脳を酸素処理でバラバラにし、それらを培養しました。最初に顕微鏡で見た時には丸いものがたくさん見えただけでしたが、次の日には様子が違いました。なんと丸かった神経細胞から神経繊維がニョキッと伸びていたのです。これに本当に感動させられました。講義では先生の「細胞は孤独で、1つでは生きていけないから他の細胞とコミュニケーションをするのだ」というお話が1番印象的でした。私達が生きることの本質は約20 マイクロメーターの細胞にあり、そのコミュニケーションが私達が活動する上で最も大事なことだと考えると、生命の不思議さを感じずにはいられません。プログラム以外では研究者の方々と直接話し合えたのがとても良かったです。特に懇親会では皆で夕食を食べ、たくさんお話でき相談にも乗ってもらえて嬉しかったし、皆さんの人柄に魅かれるものを見つけました。友達もたくさんできました。始めは緊張していたけれど、しだいに皆うちとけて最終日には2日前に出会ったとは思えないほど仲良くなっていました。私はサイエンスキャンプで研究職にとても魅力を感じ、研究者になりたいと思うようになり ました。強く感じたことは科学の進歩は私達人間自身を知ることだということです。

地球生態系の保全に向けて〜消えるインクの実験、化学物質で変化する細胞の観察〜
株式会社東芝 研究開発センター
よく考え、学びとろうとする姿勢(岩手県・高校2年生男子)

 今回、タバコなどに含まれるベンツピレンという発癌性物質と人体の4 種の細胞との関係性について実験する機会を得ることができた。結果はどれも働きが異なり、私達人間一人一人の個性のように、細胞にも個性があるのだと感じた。しかもそれらは、大本となる人体に対し、害を与えないような工夫を凝らしているのだ。そのことについて私は、さまざまな憶測をたててみた。そしてより核心を衝けるような根拠を得たいと思ったが、素人である私がそこまでいくことは出来なかった。その時、私は大変悔しい思いをし、何とかしたいと思った。そんな私に、研究者の皆さんは、「得た結果から、何を考え、次に生かすかが大事だ」と助言してくれた。そう、研究というものは、1日、2日で答えがでるようなものではない。日々の失敗と成功の積み重ねによって成果が表れるものなのだ。私はその時、普段学校でうける授業内容で浮かんだ疑問を時間をとって深く考えることを疎かにしている自分に気づいた。ただ事柄を受け入れるだけ、それだけでは本当の実力は身につかないのだ。自分で考え行動することは大切である。しかしながら、他人の意見を参考に、より考えを深める姿勢はもっと大切である。今回参加した人達との出会いも、私にとっては豊かな人間性や奇抜な発想を身につける機会となった。最後に、私たち高校生にとってこのような機会は将来を考えるにあたり、大きな土台となり、また大きな希望を叶える重要な機会となります。この取り組みを是非続けていって下さい。


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