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理化学研究所は「理研」の略称で知られる日本で唯一の自然科学の総合研究所です。1917年設立以来モットーとする「研究者の自由な発想と柔軟な研究体制」を生かし、物理学、化学、工学、生物学、医科学等、基礎から応用研究まで密接な分野間の連携のもとに研究活動を展開しています。
今回のキャンプでは、物理学、化学、生物学の分野を選び、キャンプ参加者に実際の研究現場で研究の実体験をして頂き、科学することの意義を学んで頂くことを企画いたしました。 |

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2003年7月23日(水)午後1時〜25日(金)午後3時

理化学研究所
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1
(東京駅から約1時間)
TEL:048-467-4098(直通) FAX:048-462-4715
URL:http://www.riken.go.jp/
宿泊場所:仁科ロッジ(理化学研究所構内)

A.「細胞をつくる構造とタンパク質の動きを観察しよう」コース 3人
指導者:細胞核機能研究室 |
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主任研究員 |
今本 尚子 |
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研究員 |
小瀬 真吾 |
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協力研究員 |
谷口 直子 |
私達人間の体は数十兆個もの細胞から構成されています。細胞内は膜によって様々な細胞内小器官に区画されており、細胞が生きていく為には、各小器官間をタンパク質などが行き来することで、様々な情報交換を正確に行う必要があります。私達の研究室では、遺伝子情報をもつDNAを内包している核とタンパク質合成の場である細胞質の間をタンパク質がどのような仕組みで往来するのかを、主に人などの培養細胞を用いて解析しています。本体験コースでは、幾つかのタンパク質を染色することで細胞内構造を、また、緑色に光るタンパク質を利用して、タンパク質が細胞内で動いていく様子を観察してもらいます。
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B.「高温超伝導体を自作して完全反磁性の性質を調べよう」コース 3人
指導者:磁性研究室 |
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研究員 |
竹中 康司 |
ある温度(転移温度)より低温で電気抵抗が消失する現象が超伝導です。
超伝導状態ではエネルギーの損失なしに電流が流れます。もし室温以上で超伝導を示す物質が見つかれば、エネルギー、電子工学などの面から、我々の生活は一変するとさえ言われています。より高い転移温度を持った超伝導体の探索は、超伝導体発見(1911年)以来、多くの科学者が挑んできた課題です。1986年に発見された銅酸化物高温超伝導体で、そんな「室温超伝導」の夢が少し現実味を帯びてきたと言えるかもしれません。この課題では、代表的な高温超伝導体を自ら作製・評価し、超伝導体が単なる電気抵抗ゼロの物質ではなく、その本質が「完全反磁性」と呼ばれる性質にあることを学びます。
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C.「エコマテリアルを用いて有機太陽電池を作ろう」コース 3人
指導者:超分子科学研究室 |
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研究員 |
青山 哲也 |
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研究員 |
佐々 高史 |
二酸化炭素による地球温暖化問題が深刻化するなか、クリーンエネルギー技術である太陽電池への期待が大きく膨らんでいます。一般家庭にも普及し始めている太陽電池ですが、有機化合物で安く作ることができれば、より普及が広がるでしょう。また、壁などに塗ることで、どこででも発電ができるかもしれません。有機太陽電池は簡単な設備で作製することができます。つまり、太陽電池を作るためのエネルギー消費が少なく、環境負荷が少ないエコシステムでもあるのです。本コースでは、そんな有機太陽電池を実際に作ります。光から電気が生まれる様子を体感してみましょう。
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3コースで9人

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7月23日(水) |
13:00 |
〜 |
15:00 |
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オリエンテーション |
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理研の概要紹介 |
15:00 |
〜 |
17:00 |
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各コース別のプログラム |
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研究の体験学習 |
17:30 |
〜 |
19:00 |
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各コースの指導者との夕食 |
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7月24日(木) |
9:15 |
〜 |
17:00 |
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各コース別のプログラムの継続 |
17:30 |
〜 |
19:00 |
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懇親会(全コース合同) |
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7月25日(金) |
9:15 |
〜 |
12:00 |
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各コース別のプログラム継続 |
12:00 |
〜 |
13:00 |
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各コース毎に食事 |
13:00 |
〜 |
14:00 |
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体験発表会(全コース合同) |
14:00 |
〜 |
15:00 |
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リングサイクロトロン見学 |
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