サイエンスキャンプ
HOME 開催報告 過去の参加者データ 情報配信希望者 お問い合せ
個人情報の取り扱い
http://ppd.jsf.or.jp/camp/

環境問題は身近なところから地球規模まで様々な分野で生じています。農業の分野においても、環境の変化によって農業の生産は影響を受けている反面、農業の生産活動が環境に影響を与えています。
農業環境技術研究所は将来にわたって安全な食べ物を生産していくため、土・水・大気を健全な形で保全し、植物や昆虫と共生する農業を目指した研究を行っています。今回のキャンプでは、「田畑やその周りの昆虫を調べてみよう」、「環境浄化を目指した微生物の遺伝子操作」、「微量の農薬を簡単に測ってみよう」の三つのコースを設けました。
研究者がどのようにして環境問題に取り組んでいるかを実際に体験していただきます。

2003年8月19日(火)午後1時〜21日(木)午後3時

農業環境技術研究所
〒305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
(東京駅から約1時間30分)
TEL:029-838-8197(情報資料課広報係)
FAX:029-838-8191
URL:http://www.niaes.affrc.go.jp/
宿泊場所:農林水産省農林水産技術会議事務局
     筑波事務所 国内研修生宿泊施設
 



 
  A.「田畑やその周りの昆虫を調べてみよう」コース4人
  農地の周りにある林地やため池、あぜ道などには思いのほか多くの昆虫たちが住んでいます。これらの環境は農業とともに長年にわたって維持されてきたもので、そこに住む虫たちの多くもこれらの環境に適応して暮らしてきました。どんな環境にどんな昆虫がいるのか、実際にいろいろな方法で虫を採集し、名前を調べて、身近にある多様な昆虫の世界を覗いてみましょう。
・あぜ道やため池、林地などにいる昆虫を採集する。
・採集した昆虫の標本を作製する。
・採集した昆虫を分類し、名前を調べる。
 
  B.「環境浄化を目指した微生物の遺伝子操作」コース 4人
  土に棲む微生物の中には、生物の死骸や落ち葉といった自然の営みから出てくるものはもちろん、人間が作り出した有害な物質をもえさにして分解してしまう微生物がいます。そのような有用な微生物を分離して、積極的に環境修復に利用しようとする研究が現在行われています。その際には、微生物から遺伝子を取り出して調べたり、加工したりします。このコースでは、こうした研究の重要な手段となる遺伝子操作の実際を体験してみましょう。
・微生物から遺伝物質DNAを取り出す。
・DNAを切ったり、貼り付けたりする。
・加工したDNAを微生物に入れる。
 
  C.「微量の農薬を簡単に測ってみよう」コース 4人
 

農作物の病気、害虫、雑草の害を防ぐため農薬が使用されています。ところが、これらの農薬が川や湖などに流れ出し、そこに生息する野生生物に害を及ぼしていることが心配されます。そのため、川や湖の農薬濃度の測定が重要です。農薬は、非常に微量なため、難しい分析技術が必要ですが、近年、迅速で簡易な分析法(抗原抗体法)が開発されました。そこで、この方法を用いて水の中の農薬を測定してみましょう。
・農薬の濃度を測定して、分析法の原理を理解する。
・水の中の農薬濃度の実態を調べる。
 

3コースで12人


 

  8月19日(火)
13:00 14:00   開講式・オリエンテーション
14:00 15:00   研究所施設見学
15:00 15:15   休憩
15:15 17:00   コース別説明
17:00 19:00   懇親会
  8月20日(水) 9:00〜17:00(12:00〜13:00昼食)
(Aコース)  
  農地の周辺の様々な環境で昆虫を採集する。
採集した昆虫を大まかに分類する。
(Bコース)  
  微生物からDNAを取り出し、酵素で切ったり貼り付けたりして、微生物に入れる。
(Cコース)  
  農薬の分析法を習得して、分析法の原理や特徴を理解する。
  8月21日(木)
(Aコース)  
  採集した昆虫の名前を調べ、標本を作製する。
(Bコース)  
  微生物に入ったDNA断片を取り出して確認する。
(Cコース)  
  水中の農薬濃度を測定する。
13:00 15:00   キャンプのまとめ/閉講式
 

 Top | 募集要項 | 研究所一覧 | 昨年の参加者の感想 | 参加申込書 | このページの最初へ 
サイエンスキャンプTop | 情報を希望される方 | 問い合わせ先

財団法人 日本科学技術振興財団
振興事業部
サイエンスキャンプ事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL. 03-3212-2454  FAX. 03-3212-8449
E-mail:camp@jsf.or.jp
日本科学技術振興財団HP
科学技術館HP
日本科学技術振興財団振興事業部HP