サイエンスキャンプ
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畜産草地研究所では、美味しくて健全な牛乳、肉類、卵などの、畜産物を安価に生産し、豊かな食生活を営むことができるように、さまざまな試験研究を行っています。
その中には、たとえば、家畜の生産能力を飛躍的に向上させるための、バイオテクノロジー(生命工学)など革新的な技術を利用した研究があり、また、畜産環境問題などの解決も重要な研究課題になっています。
今回のキャンプでは、牛などをじかに観察したり、家畜繁殖コースでは卵子および受精卵胚の研究、微生物コースでは牛の第一胃(ルーメン)微生物の研究についての最新技術を体験することができます。

2003年8月6日(水)午後1時〜8日(金)午後3時

農業技術研究機構 畜産草地研究所
〒305-0901 茨城県つくば市池ノ台2
(東京駅から約1時間30分)
TEL:029-838-8611 FAX:029-838-8606
URL:http://nilgs.naro.affrc.go.jp
宿泊場所:農林水産省 農林水産技術会議事務局
     筑波事務所 国内研修生宿泊施設
 

 


 
  A.「家畜繁殖」コース 3人
  ・牛の生態を知る
牛をじかにさわり、発情の観察や超音波診断装置による妊娠診断及び搾乳についての説明・実習を体験することができます。
指導:企画調整部業務第1科、
   家畜育種繁殖部受胎機構研究室

・受精卵移植などの繁殖技術についての説明・実習
クローン技術を利用した子牛生産の概要や実習として実験室内で受精現象の観察・体外受精の実習を体験することができます。
・精子・卵子及び胚の観察・実習
精子の観察・精子の凍結保存や卵巣から卵子を吸引して卵子の観察をすることができます。
指導:家畜育種繁殖部生殖細胞研究室、
   家畜育種繁殖部受胎機構研究室
 
  B.「微生物」コース 3人
  ・牛の行動を知る
牛をじかにさわり、牛の体の仕組みや飼養管理(餌の種類・給餌方法等)搾乳ついての説明・実習を体験することができます。
指導:企画調整部業務第1科
・牛の食べ物とその消化を考える
牛は人間や豚などひとつの胃だけを持つ単胃動物とは異なり四つの胃を持つ反すう動物です。反すう胃(1番と2番目の胃)の中にはたくさんの微生物が棲んでいて、人間や豚では消化することのできない牧草などの繊維質を分解して、牛の栄養源とし、良質なタンパク質を多く含む牛乳や牛肉を生産しています。牛の第1番目の胃をルーメンと呼びますが、その大きさは100リットル以上にもなり、いわば大きな発酵タンクのようなものです。牛はどのような食べ物をどれくらい食べて、どのように消化しているのかを説明します。
・牛の第一胃(ルーメン)に住んでいる微生物の観察・実習
牛のルーメンにはどのような微生物が棲んでいるのか、実際にサンプルを採取して観察してみます。また、ルーメン細菌の培養法について説明します。さらに、最近ではルーメン細菌の遺伝子を用いて細菌を検出する手法が開発されていますので、実際にルーメン細菌からDNAを抽出してルーメンの中だけに棲んでいる細菌を検出してみます。
指導:家畜生理栄養部消化管微生物研究室
 

2コースで6人


 

  8月6日(水)
13:30 14:30   開講式・オリエンテーション
14:30 17:00   研究室紹介
家畜繁殖コース:牛の卵子の観察、体外成熟培養
微生物コース:牛の食べ物とその消化、
       牛の胃に共生する微生物観察
17:15 19:00   懇親会
  8月7日(木)
9:30 12:00   家畜繁殖コース:受精卵移植の実習、発情の観察等
微生物コース:ルーメン内容物の採取及び微生物の観察
12:00 13:00   昼食
13:00 17:00  

家畜繁殖コース:精子の観察及び凍結保存の実習、
        牛の核移植の見学
微生物コース:ルーメン細菌からのDNAの抽出と細菌の検出

  8月8日(金)
9:30 12:00   家畜繁殖コース:超音波診断装置による妊娠診断、
        発情観察の実習等
微生物コース:微生物培養の観察
12:00 13:00   昼食
13:30 15:00   キャンプのまとめ・閉講式
 

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