サイエンスキャンプ
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遠くない将来、世界的な食糧の供給不足が予測されています。
また、日本の食糧自給率は年とともに低下し、現在では約40%と先進国の中では最低の水準になっています。農林水産省は、10年後の食糧自給率を45%まで向上させることを目指して様々な取り組みを行っており、その中でも研究開発は大きな期待を担っています。
作物研究所では、こうしたニーズに応えるため、稲、麦、大豆、さつまいもなどの基幹作物に加え、ゴマ、アマランサスなどの資源作物を対象として、バイテク手法による品種改良を行っています。さらに、栽培生理、品質成分の研究を行い、極良食味の画期的新品種の育成や低コスト・高品質栽培技術の開発などのニーズに応えようとしています。

2003年8月4日(月)午後1時〜6日(水)午後3時

農業技術研究機構 リサーチギャラリー
農業技術研究機構 作物研究所
〒305-8518 茨城県つくば市観音台2-1-18
(東京駅から約1時間30分)
TEL:0298-38-8880 FAX:0298-38-7488
URL:http://nics.naro.affrc.go.jp/
宿泊場所:農林水産省 農林水産技術会議事務局
     筑波事務所 国内研修生宿泊施設
 

 


 
  (1)開発中の遺伝子組換えイネ、イネ交配現場、育種圃場を見て品種改良最前線に入ってみよう
  遺伝子組換えによる品種改良、イネの交配、イネ、ダイズ、ゴマの大規模な育種圃場を見て、品種改良最前線に入ってみましょう。
指導:遺伝子技術研究室、稲育種研究室、豆類育種研究室、資源作物育種研究室
 
  (2)澱粉を調べ、でんぷんと食味の関係を追求してみよう
  コメはでんぷん75%、水分15%、その他10%で、コメのほとんどはでんぷんです。でんぷんにはアミロースとアミロペクチンがあり、これらの成分に違いが食味に影響します。そこで、でんぷんを観察し、成分の違いと食味の関係を追求してみましょう。
指導:麦類品質制御研究室、米品質制御研究室
 
  (3)うどん打ちをし新品種のコムギを試食してみよう
  小麦にも用途に合わせたたくさんの品種があります。いくつかの小麦粉を使ってうどん打ちをし、試食し、新品種の美味しさをでんぷんとの関係から考えてみましょう。
指導:所長、企画調整室長
 
  (4)インド型と日本型のコメを食べ比べ、その差異を考えてみよう
  イネにはインド型と日本型があり、食味が異なることが知られています。そこでこれらを食べ比べ、その差異について、でんぷんとの関係から考えてみましょう。
指導:多用途稲育種研究室、米品質制御研究室
 
  (5)虫に強いイネでメンデル遺伝の原理を理解しよう
  品種改良で利用される原理はメンデル遺伝の法則です。野生イネに見つかった虫に強い特性の遺伝分離について観測し、結果がメンデル遺伝の法則通りになるかどうかを確かめましょう。また虫に強い品種とはどんなものか考えてみましょう。
指導:多用途稲育種研究室、研究交流科
 
  (6)窒素固定する根粒について見てみよう
  ダイズの根粒菌が窒素を固定することは良く知られています。研究所では、沢山の根粒をつける優秀な系統(超根粒系統)を作りました。この窒素固定能力の高いダイズを圃場で調査し、その可能性について考えてみましょう。
指導:豆類栽培生理研究室
 

8人


 

  8月4日(月)
13:00 13:30   開講式/オリエンテーション
13:30 14:00   作物研紹介
14:00 15:30   虫に強いイネとメンデルの遺伝
15:30 17:00   遺伝子組換えイネの観察
17:00 18:30   懇親会
  8月5日(火)
8:30 10:30   でんぷんの形態・呈色反応
10:30 12:00   うどん打ち
12:00 13:00   うどん試食(昼食)
13:00 17:00   イネ、ダイズ、ゴマの育種圃場を見る
  8月6日(水)
9:00 10:30   ダイズ根粒の調査
10:30 11:30   イネ交配現場、コメの食味の要因
11:30 13:00   日本型(低アミロース)米とインド型米の試食(カレーで昼食)
13:00 15:00   まとめ/閉講式
 

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