サイエンスキャンプ
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環境問題は身近なところから地球規模まで様々な分野で生じています。農業の分野においても、環境の変化によって農業の生産に影響を受けている反面、農業の生産活動が環境に影響を与えています。
農業環境技術研究所は将来にわたって安全な食べ物を生産していくため、土・水・大気を健全な形で保全し、植物や昆虫と共生する農業を目指した研究を行っています。
今回のキャンプでは、「さまざまな顔をもつ土壌」、「外来植物による遺伝的な影響を調べる」、「地球温暖化の影響を土壌から見よう」の三つのコースを設けました。
研究者がどのようにして環境問題に取り組んでいるかを実際に体験していただきます。

会期

2002年8月21日(水)午後1時〜23日(金)午後3時

会場

農業環境技術研究所
〒305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
TEL:0298-38-8197(情報資料課広報係)
FAX:0298-38-8191
URL:?http://www.niaes.affrc.go.jp
宿泊場所:農林水産省農林水産技術会議事務局
筑波事務所 国内研修生宿泊施設

 

プログラム

A.「さまざまな顔をもつ土壌」コース 4人
農作物は普通土壌を使って栽培します。土壌は作物(植物)の体を支えるばかりでなく、作物に水分や養分を与えます。また、土壌に入ってきたさまざまな物質も、一時的に貯蔵したり、分解したりして、環境変化を和らげる作用もします。土壌の中では,水分や温度、土壌のもとになる物質などその場の条件に応じたさまざまな作用が働き、独特の顔(断面)ができます。どのような作用が、どのような断面を作るか調べてみましょう。
・土壌を掘って断面を観察し,土壌を作る作用との関係を調べる。
・土壌標本(土壌モノリス)を作成する。
・土壌モノリスでさまざまな顔をもつ土壌を調べる。

B.「外来植物による遺伝的な影響を調べる」コース 4人
セイヨウタンポポは、生育地の特徴から、開発の進んだ都市的な環境の指標として捉えられてきました。ところが、これまで外来のセイヨウタンポポだと思っていたものの中に、日本産のタンポポとセイヨウタンポポの雑種が多く含まれていることがわかってきています。遺伝的な情報を用いて、実際に、雑種かどうかを判定したうえで、タンポポの雑種形成を例に、外来植物による遺伝的な影響について考えてみましょう。
・タンポポのゲノム含量を、フローサイトメーターで測定する。
・雑種を識別し、その割合を解析する。

C.「地球温暖化の影響を土壌から見よう」コース 4人
近年の化石燃料の大量消費によって、大気中の二酸化炭素濃度が上昇し、地球の温暖化が憂慮されています。気温上昇は,直接的な作物生育への影響だけでなく、昆虫や雑草の生態または土壌環境を通した間接的な影響を作物に及ぼします。また、温暖化によって降雨量が変わり、干ばつや侵食の多発が懸念されます。そこで、気温上昇が土壌有機物の分解速度に及ぼす影響を発生する二酸化炭素濃度から測定するとともに、人工降雨装置を使用して、降雨量が増えると土壌侵食量がどの程度変化するか測ってみましょう。
・気温上昇が土壌有機物の分解速度に及ぼす影響を測ってみよう。
・降雨量の増加が土壌侵食をどれだけ増やすか測定しよう。

募集人数

1コース4人、合計12人

スケジュール
 

  8月21日(水)
13:00 14:00   開講式・オリエンテーション
14:00 15:00   研究所施設見学
15:00 15:15   休憩
15:15 17:00   コース別説明会
17:00 19:00   懇親会
  ?8月22日(木)9:00〜17:00(12:00〜13:00 昼食)
  (Aコース)
土壌を掘って断面を観察し、土壌を作る作用との関係を調べる。
土壌標本(土壌モノリス)を作成する。
(Bコース)
タンポポのゲノム含量を、フローサイトメーターで測定する。
(Cコース)
有機物分解速度測定のための培養実験と降雨シミュレーターを利用した土壌侵食実験を行う。
  8月23日(金)9:00〜12:00(12:00〜13:00 昼食)
  (Aコース)
土壌モノリスでさまざまな顔をもつ土壌を調べる。
(Bコース)
雑種を識別し、その割合を解析する。
(Cコース)
二酸化炭素濃度および侵食土壌量を測定する。
13:00 15:00   キャンプのまとめ/閉講式

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