地盤の液状化実験で地震のこわさを学ぼう!

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せつめい

 大都市の平野部などで大きな地震が起きると、地盤の軟らかいところで「地盤の液状化」という現象が発生します。液状化は、さまざまな被害をもたらすため、注意が必要です。実際の液状化現象を観察することは容易ではありませんが、ここで紹介する実験で、誰でも簡単に液状化のようすを観察することができます。
 実験の1と2では、ペットボトルをよく振ってから机の上に静かに置くと、ガラスビーズや砂で“地盤”ができます。ペットボトルを指で軽くたたいて、地震と同じような揺れを“地盤”にあたえます。

実験1. エキジョッカーによる実験


吹き出したところ

地盤の上面がさがっている

 地盤の液状化で現れるいくつかの現象のうち、「噴砂」を観察することができます。液状化が起こると地盤に含まれる水の圧力が上がり、色のついた砂(いろすな)が、水と共に吹き出します。このあと、抜けた水の分だけ地盤の上面がさがっていることも観察しましょう。

実験2. エッキーによる実験


浮き上がり観察

 液状化現象のうち、「浮き上がり」を再現するものです。液状化した地盤は、密度の大きな液体のようになります。この状態で、液体状の地盤より密度の小さなものが地盤の中にあると、浮力が働いて浮き上がってきます。実際の地盤の液状化では、マンホールやガソリンタンクのように、中空で地盤の中に埋められている構造物が浮き上がってくる被害が生じます。

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